てこりん
全然なんてことない言葉なのに、
なんか自分的にツボなワード。
その単語に見出す面白さを言語化しろと言われても絶対にできないし、共感してくれる人って少ないし。
この言葉なんかおもろいな、
という、ただそれだけです。
私が宇宙イチ大好きなAマッソの加納さんが、
いつかエッセイで同じようなことを話していて、
特大のそれな!の気持ちと、加納さんと同じ感覚を持ち合わせていることへの嬉しさでいっぱいになりました。
アイロン。らしいです。当時の加納さん的ツボワード。分からなくないけど、おそらく加納さんほどアイロンというワードの面白さを理解しきれていません。
でも、ちょっと分かる。いや分かりたい。好きだし、加納さん。
私が中学生の時の、プログラミングかなんかの授業の話。
みんな順調に進んでいる中で、
向かいに座ってた男子が上手くできなかったみたいで、
めちゃくちゃ真剣な顔で、
「先生、なんか、へんてこりんになっちゃいました。」
って言ったんです。
彼にとってピンチの状況で放った「へんてこりん」が
本当に死ぬほど面白くて。
でも誰もここに引っかかる人はいませんでした。
最初は私のゴミのような集中力の問題かと思いましたが、自慢のエピソードトークとして話してもどうもイマイチ伝わらないのです。
なんだよ、へんてこりんって。
普通に変、でいいだろ。
てこりん、って。どっから生まれたのだろう。
でも、てこりんのおかげで、変、はもっと変になれるというか。てこりん、が助長してくれてる感じあるじゃないですか、変を。
だから変である、という状況をより強く伝えねばならない真剣な時ほど使いたいのに、
どうも響きがフォーマルじゃなくて。そこがたまらんというか。
なぜあの時彼は、あの状況で「へんてこりん」を選択したのだろう。
「エラーが起きました」とかでかっこつけることもできたし、「うまくいきません」とシンプルに伝えることだってできたのに。
「へんてこりん」ね。
改めて、へんてこりん、て、お前。
私のてこりんの話はこのへんにして、
最後に私の歴代のツボワードを紹介して終わります。
・アーリオオーリオ
・耳たぶ
・あんころもち
・バンドエイド
・遠洋漁業
・アンチョビ
・半ライス
・常駐
・どんぐり
・スプライト
・絶唱
食べ物の名前に弱い、という傾向だけ掴めました。