3.11の思い出　第２９夜

2019年3月11日        中々最近は更新しないで申し訳ない…久々に開いてみたら更新がいっぱいあって、変更点が沢山あって実に使いにくい。文字入力も四苦八苦である。

これが今年初めての投稿だと先程気付いた。明けましてておめでとうだった。

そういえば、昨年末にお店を辞めた。現在はとある自営をしながら年金暮らしである。元風俗嬢という肩書かなｗ

相変わらず＋猫との３人暮らしはマイペースでやっている。先日妹家族がこの狭い我が家に遊びに来たが、息子の結婚式以前は１０年位あっていなかったので、何となく気を遣う…

そう考えると相変わらず＋猫との３人暮らしはマイペースでやっている、今のこの暮らしが普通に思えてきて、居心地がいい。

８年前の今日…

あの頃は株の先物をやっていた。その年の１月にまとまったお金があり、相場もボックス（上下を行ったり来たりすること）だったので、結構読みやすく３月までに３００万くらい勝っていた。

お金持ちの彼氏もいたので、風俗も辞めてパートに出ていた私は勤務中に地震の話を聞いた。まだはっきりとした震源地もわからない人のうわさのみの情報しか耳に入って来なかった。

その日はSQといって、３の倍数月の第２金曜が各満期日にあたるという日で、前日までに決済をしないと自動的に決定した金額で決済されるという特別な日であったため、その値がつくお昼までは売買が出来なかった。

そのためお昼休みに指値（値段を決めておくこと）で下の方で買いを予約して仕事についた。ちょうどボックスの下に来ていたからである。

そして運命の１４時４６分、ギリでひっかかっていて、地震の一時的な下落と思い、そのまま１５時１５分の引けが終わった。

ナイトセッションは１６時３０分に始まる。ちょうどその頃仕事を終えた私は始値を見てちょっと焦った。遥かに値が下がって始まっているのである。私は「買い」で入っているので、値が下がると損をするのである。耳に入る情報はまだ確かなものはなかった。大きな地震だとは噂されているので今日は仕方がないと思いながら、そのまま週末の休みを含み損をかかえたまま過ごしたのである。

月曜日を迎えて…

元々テレビを見ない私は、もちろん地震のニュースも見なかった。息子から様子を断片的に聞くだけだった。そして迎えた月曜日。この日も値下がりした。

追証（追加証拠金）を入れるまでにはなっていたが、１月からの勝でプールしていたお金でまかなって、ほとぼりが冷めるのを待とうと思った。まだ持ち金で大丈夫だったのである。そして翌火曜日は仕事が休みで１日中値動きを見ていた。

地震や津波も凄かったが、ニュースを見なかったことを後悔したのは「原発」だった。火曜日の下落は凄かった…朝から止まらない速さで落ちていく…もう追証を入れる余裕も無くなってマイナスになってしまうと、もう売買が出来なくなる。ナイアガラの滝をリアルタイムで見ていて、目まいがした、吐き気がした、気が遠くなった、胃のものを吐き尽くした…１０００万の赤字まで落ちたのである…この歳でこれだけの借金を抱えることを考えるとまた吐いた。

結局、強制ロスカットの日で清算されたのは、７６０万のマイナス。うち３００万ほどは手持ちのお金で相殺されたが、残るは４６０万…どうしようもなく放置していたら証券会社の人が来た。話し合いで２年の分割払いにしてもらった。（２年を超えると利息の％が上がるらしい）彼氏もいたし、いざとなれば卒業したはずの風俗に戻って地道に働いて返すしかない。火曜日は自殺も考えたくらいのショックだったから、これで済んだと思えば安いものだと前向きに考えることにした。そうじゃないと本当に死んでいたかもしれない。

被災に合われた方々には、本当につらい思いをされたと思う。命を落とされた方々を思えば、私の災難（自業自得だが）など取るに足りないものかもしれない。まだ私は生きている。やり直しができる。そう思ってはいるものの。こんな風にあの地震で人生を狂わされた人は沢山いると思う。

とにかく今日は黙祷を捧げたい。