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最近遊んだ・遊んでるゲームを一気にレビュー(2024年9月・10月編)

ついにドラクエ3ができる…!

 ウィズダフネは十分面白かったんだけどアプリ容量が大きすぎて続けられませんでした…。学マスは消せない……。steam版来たらまたやります…。


基本無料ゲーム

Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)

 すでに特大の話題となっているポケモンカードのスマホアプリです。サービス開始と共に本当に私も含めみんなやっているんじゃないか?ってぐらいみんなやっています。今この記事を読まれている中にもプレイしている方は多いのではないでしょうか。
 今作は本当にスマホゲーらしい形でポケモンカードの良さが楽しめます。
 TCGやDCGアプリはたくさんありますが、その多くはランク戦など対戦を楽しむことがアプリのメイン要素となっています。一方今作は「ポケモンやトレーナーが描かれたカード」を「パックを開けて」「コレクションする」ことに主眼と楽しみが置かれているのが最大の特徴です。
 ポケモンというコンテンツの圧倒的な強さを最大に生かして、「パック開封」やゲットチャレンジというくじびきのようなコンテンツで好きなポケモンや絵違いのカードを集めることを楽しんでいきます。個人的な思い出だとプロ野球チップスを開けて好きなチームの選手を求めていた時を思い出すような、トレーディングカードの原初的な喜びを思い出せます
 対戦もカードを集めるためにやるといった要素が強いです。カードの能力もシンプルで、ゲーム性は今のところそこまで高くない分かなりわかりやすく遊べ、どんどん遊んでどんどん収集の足しにできます。
 また、パック開封の際に袋をスワイプで開ける感触が心地よかったり、スワイプしてカードをフォルダに送ったり、コレクションを飾るコンテンツが充実していたり、フレンドとコレクションを見せ合ってカード収集のためのポイントを稼いだりとあらゆる方向で「カード集め」を楽しめるアプリとなっています。レアリティの高い絵違いポケモンをゲットした時は、カードパワーと関係なく本当に嬉しいです。
 この楽しさを成し遂げられているのはやっぱり「ポケモン」という最強コンテンツの持つキャラの魅力と「みんな知っている」「絵のバリエーションが無限にある」ことに尽きるでしょう。
 スマホで遊ぶことに最適化されているので、隙間隙間の短い時間にまだラプラスEXが揃わないことに焦りをおぼえつつ周回しています(追記:これを書いている時に横で周回していたら揃いました!!)

お気に入り自慢とフレンドID貼っておきますのでよければ…!

フレンドID:
9179552551112745

こんな感じで飾れます
初代遊んだ時の相棒…!

有料インディーゲーム(体験版)

サイボーグクトパ R-17.99

※2024年12月31日まで限定公開となります
※○小学生以下のお子様にとっては不適切な表現が一部含まれています。
ゲームをプレイする際は、保護者の助言・指導が必要です
※日向日影は今作を実況依頼を受けて実況しています

 
 「体液浄水器」という機械に改造されてしまった主人公がサイボーグ製造施設からの脱出を目指すポイントクリック&選択肢型のホラーアドベンチャーノベルゲームとなります。

 結論から言いますが、注意書きを読んで問題がなければ今作やった方がいいです。
 実況依頼を受けていること関係なく本当に強烈でとんでもない作品です。

 今作最大の特徴として映像の「すごみ」があります。1281枚!という膨大なイラスト数をウリにしているところからもわかると思います。サムネイルの絵を見るだけで「力入ってるな…」と伝わってきますが、その最初に受けた感覚の通り、というがそれがさらに加速して最後まで走り切る作品です。映像がストーリーを語り、さらに補強するというビジュアルノベルの魅力に溢れています。
 さらに、ここぞというシーンで大量のイラストがコマ割りアニメとして動いてくれます。これが本当にすごくて、映像が動きに動いて、コマが少し飛んでのも本当に気持ちよくて、まるで子どもの頃アニメを見ていた時の気分が戻ってくるようにキャッキャしました。どこをアニメーションさせるかの選択も本当に物語と噛み合っていて、見ていてどんどんアガります。必見です。

 物語もとてもいいです。
 脱出のため施設を巡るうち、そこで生きるサイボーグたちと出会い彼らの素性や感情に触れていきます。サイボーグたちそれぞれ癖がありつつも親しみが持て、彼らとのやりとりはまるでホームドラマやコメディに感じるほどほんわかとしています。表現力たっぷりの映像やチルポップ的BGMも相まって、進行している事態とは裏腹に穏やかな雰囲気で繰り広げられるシーンも多いです。
 しかしそれがある瞬間すっと切り替わり、そこからホラー的な断片やサスペンス的な展開が顔をもたげるのにゾクッとしたりびくっとしたりさせてくれます。恐怖や暴力の描写もちゃんと描いてくれるのも好きです。
 ストーリー展開もかなり意外性と感動があります。施設からの脱出と言う本線は守りつつ、端々に出てくる謎や、他のキャラクターや主人公の過去が少しずつ見えてくるとともに物語がどんどん加速していきます。何があったかはもちろん言えませんがある真相を知った時今年一番の声が出ました。最後に「あれ」があるのも本当に好きです。
 全ての方向性に全力で「リキ」が入っていて、テンション高くも抑制的なところはしっかり抑制的で、ゲームから作者の思いが強烈に伝わってくるけどそれが過剰ではない最高のバランスになっています。本当に多くの人に体感したい、すさまじい体験ができるノベルゲームです。

 今作は追加シナリオつき有料版「サイボーグクトパ R-17.99 コンプリートエディション」の前に本編を無料で体験版として出すという枠組みで頒布されています。なので今作が無料で遊べるのは今年いっぱいしかありません。
 今作を遊べば、追加シナリオのタイトルを見て「こんなの絶対買う!!!」となるのではないでしょうかコンプリート版も含めて遊んだ人同士で語り合いたいですよね………。単独レビューもコンプリート版直前には書こうかな……。


フリーゲーム

暴走族夜怪

 暴走族のメンバーが集会で怖い話を語る怖い話を読むノベルゲームになります。お薦めをしてもらって読ませてもらった作品です。
 今作ホラー好きの方には本当にお薦めです。とにかくいい意味で文章がねばついていて、その湿った文体が本当にJホラー的でした。まさにホラーの王道といった感じでしっかり予兆や前振りをしてじっくりと怖がらせてくれます。「やめてくれよ…」と思ってからさらにもう一段「うわもうやめてくれよ…」となります。いわゆる洒落怖やかつての怪談投稿サイトななど、文章によるホラーが好きな人は絶対楽しめる作品だと思います。語り部をする個々のメンバーの性格と物語の内容があっていて、その語り口からキャラクターに愛着が湧くのも非常によいです。
 また、暴走族という「アウトロー」と「恐怖体験」の相性のよさを改めて感じました。「逸脱」や「死」が世の平均より近い存在がホラー体験を語ると、本当にアンダーグラウンドにはそういうものがあるんじゃないかと思わされます。 グラフィックも特徴的ながら私にはかつての漫画雑誌などで馴染みのあるデザインで懐かしさを覚えるものでした。
 古めかしいとまでは言わないものの、クラシカルで、でも普遍的な怖さと面白さのある物語です。時計回りと反時計回りで二周できて、それぞれに語る物語が違うのでホラー好きの人は絶対やってほしい作品です。
 


通り雨のよびごえ

※本作品には軽度の流血表現、反社会的な行為をほのめかす表現、自死の描写、未成年飲酒の話題が含まれます。苦手な方はご注意ください。

 雨の時に出会う二人の会話を読むノベルゲームになります。

あらすじに、

今日は雨。あいつが話しかけてくる日。
今日は雨。きみが話しかけてくれる日。
これは錯覚。騙されてはいけない。
錯覚なんかじゃないよ。僕に願って。
きっと、叶えてあげるから。

とあるように、二人の対称的なありようが意識されたノベルゲームです。『二人』の会話は縦書きの文字で本当に美しく、そして切なく苦しく描かれています。実況をしたのですが声に出して気持ちの良い言葉にあふれていたことを覚えています。
 15分ほどで読める非常に短い作品なので中身については触れませんが、ストーリーもクるものがありました。まるで二人をそれ以外の全てから遮断するかのような雨の表現、儚くも血肉を感じる光景、『二人』の内面、少しずつ見えてくる真相と選択・そしてあの結末が本当に真に迫るものでした。短いながらも強烈な読み応えのある、「文学」を強く感じるノベルゲームです。私はエンディングはあっちがよりグッとくる……。


帝都大学医学部付属病院の煙草部屋・最後の夜

 大病院の煙草部屋に集まる患者たちの日々を描いた分岐なしのデジタルノベルになります。今作はデジタルノベルという呼び方が一番合っているように感じます。今作、読むと「自分語り」がしたくなる作品じゃないかな?と考えています。
 今作の主題に入院患者同士の絆があります。入院中の人間関係って特殊だと思うんですよね。少なくない人にとって、入院中、あるいは短期出張やツアー旅行など、短い間の出会いだからこそ生まれる不思議な縁、妙にフラットな人間関係には覚えがあるのではないでしょうか。
 私に当てはめると、たった一度のボランティア活動で出会った方や幼いころ親子会のイベントで出会ってその日だけ仲良く遊んだ隣の小学校の子のことを思い出したりしました。私がVtuber活動が好きなのも活動にこのような一期一会だからこそのフラットな絆を見出しているところはあります。こんな感じで自分の思い出にひきつけたくなるほど登場人物や出来事に実在の人間性がある作品です。
 患者たちはそれぞれに事情があり、何気ない会話の隙間からその事情が漏れてくる感じがよく、だからこそ患者の過去・現在・未来に感情移入してしまいます。そして、きっと誰もがあの人の人生を述懐したくなるでしょう。決して褒められた人生ではないけど、だからこそせめて今は祈りたくなるような、そんな人が描かれています。短く、軽く、楽しく、だからこそ重く、グッとくる物語です。あのパーティーやりたい…。


おまけ

 今回も実況している作品は多いですがその中から「サイボーグクトパR-17.99」の実況を紹介します!でもまずは自分で体感してからぜひ……!


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