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配信者やVtuberにとって「雑談力」って「期待させる力」なんじゃないだろうか

雑談が大事とは言うけれど

 よく、配信者やVTuberは「雑談が大事」「雑談力をつけよう」と言われます。
 さて、結局雑談力って何なんでしょう?
 パっと思いつくのは「話の面白さ、伝わりやすさ」「話題の豊富さ」「声の良さ、明瞭さ」などですが、本当にそういうことだけでしょうか?私も雑談はしているのですがよくわかりません。

 ちょっと現金な考えですが配信者にとって雑談力とは「多くの人が来てくれて長く聴いてくれる、チャンネル登録してくれる雑談ができること」だと思うんですよね。
 つまり、雑談力とは人を呼び、繋ぎ止める力っていうことになるのでしょうか。

雑談がよく見られている人の特徴は?

 どんな雑談なら人を繋ぎ止められるのかと考えてみます。当然普通に思いつくのは「楽しい雑談、興味を惹かれるトーク」ですよね。
 実際にVTuberさんやストリーマーさんの中に長時間雑談で多くの人が聴いてくれている人はたくさんいます。私もそのような方の雑談をいくつか聴きますが、もちろんトータルでは面白く、楽しませていただくと同時に参考になります。
 ただ、非常に不埒な物言いになってしまいますがその配信の全ての時間がめちゃくちゃ面白いっていうことは正直ないんですよね。これはその人がよくないとかではなく、面白いトークをずっと続けるのはほぼ不可能なんだと思います。間延びした時間や、場合によっては黙ってる時間もどうしても出てくるものなんですよね。そもそも、ずっと楽しい時間、面白い時間が続くと、長い雑談枠では逆に食傷気味になってしまうかもしれません。
 その上で、人気のある雑談枠は間延びした時間や、極端な話黙ってしまってもそんなに人が減らないんだと思うんですよね。それでも聴いてくれる人、待ってくれる人が多いのだろうと。

面白さは「期待してもらえること」

 ではなぜ待ってもらえるのかというと、

視聴者が「どこかで面白いことを言ってくれる」と期待している

ということなのではないかと思ったんですよね。つまり、配信における雑談力って突き詰めれば

期待させる力

なのではと思っています。
 ほとんどの配信者さんやVTuberさんは何時間か喋ってれば数の違いはあれどみんな相当面白いこと言ってるんだと思うんです。だからこそ、その面白いことの合間に「このあと面白いこと言ってくれそう」っていう期待をちゃんと持たせてるか、持たれてないかで変わってくるんじゃないかと思うんですよね。

じゃあどうやって期待させる?

 もちろん、例えば色んな話題を見つけてくるとか、コメントをうまく拾えるなど、トークの基礎能力を鍛える必要もあると思います。ただ、それと同等、もしかしたらそれ以上に、

自分という人間のイメージをしっかり持ってもらって、それを広める

ことが大切なのではないでしょうか。
 例えば、プロゲーマーさんならそのゲームにまつわる話で面白い話が聞けるんじゃないかとか、プロゲーマーの世界から学んだ人生訓のようなことを教えてくれると思ったりするでしょう。他にも、それがいいかどうかは別として普段からSNSでちょっと踏み込んだことを言ってる人の雑談枠は、何かすごいこと言ってくれるんじゃないかって思って聴きたくなったりしますよね。
 また、直前に大きなイベントがあった人の雑談枠は「その時の裏話聞けそう!」と思って行ってみることもあるのではないでしょうか。
 ものすごく身も蓋もないですが、Vtuberでいえば大手事務所に所属していればそれ自体が「期待」の保証となっていますよね。あるいはTwitterで配信者さんの発言や行動を称えるファンのツイート、あるいは切り抜き動画を見て「おっ見てみようかな」となった経験もみなさんあるでしょう。

 私自身に引きつけると、今年の目標がそもそもより広く知ってもらうことなのでそこはまず継続していきたいところです。

その上で、よりいいところを見せたりトークの中に「自分らしさ」を入れていくことでみんなが「次は何を話してくれるんだろう」と期待させるような存在になっていければと思います。

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文化系ポッドキャスト「エンタのサブロク」でも「雑談」というテーマについて語りました!ぜひ聴いてみてくださいね!


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