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ティラノゲームフェス2024お薦め作品紹介②思わず吹き出しちゃった笑える作品

はじめに

 今年もフリーノベルゲームのプラットフォーム「ノベルゲームコレクション」の祭典「ティラノゲームフェス2024」が昨日から開催されています!!。

 去年に引き続き私がここまで遊んだフェス参加作品の中から特にお薦めしたい作品を紹介しています!5回の連続記事で3~5作の作品を紹介します。去年とは区分を変え「私が遊んでどんな気持ちになったか」で区切っています!どれもこれもお薦めの作品なのでぜひ遊んでもらいたいです…!

去年の作品紹介記事はこちらから!

各記事の紹介・予告

  1. 思わず目が潤む感動の作品

  2. 思わず吹き出しちゃった笑える作品(今回)

  3. やっぱり正義!見ていて飽きないかわいい作品

  4. イヤホンをつけて遊びたくなる怖い作品

  5. しばらく心に引っかかる、言語化できない思いになる作品

今回は第2回「思わず吹き出しちゃった笑える作品」になります!笑わせるってすごく難しいので、それをしっかり体現している作品は尊敬の気持ちが湧く、そんな作品3つです!


笑える作品3選

1:めちゃんこ当たる性格診断

ジャンル:性格診断パロディ
プレイ時間:一周3分
一言お薦めポイント:いい意味で「どういうこと?」ってなる
こんな人向け!:シュールな笑いが好きな人、ドット絵のグラフィックが好きな人、アジフライが食べたい人

 3つの二択質問に答えるだけで性格がめちゃんこわかるという、性格診断ゲームをパロディした作品となっています。
 とにかく性格診断の問題から合間のトーク、選択肢、そして最後にたどり着く答えまで全部ぶっ飛んでいます。あまりのぶっ飛びっぷりにぜひ見て欲しいのですが、「え、どういうこと!?」という質問に答えると「だからどういうこと!!??」という答えが返って来て、「つまりどういうこと!!!???」な自分の性格が見えてきます
 全体にシュールで、そのぶっ飛びっぷりと、意図的にそうしてるであろうガキンチョっぽいという感じのギャグが連発されて思わず笑ってしまいます。特に好きなのがドット絵にめちゃんこ味があるところで、とりわけ人の表情が全体的に何とも言えない感じでじわじわ来ます。全体に何とも言えない味がある作品で「こっちみんなwww」とか「くっそ、こんなんでwww」みたいな言葉が口を突く面白さがあります。あの腰の角度は何なんだ……?
 短い時間でクスッと笑えるので、ぜひ遊んでみて自分の今まで知らなかった一面を知ってもらいたいです。いい意味でツッコミどころが多いので実況にもかなり向いていると思います!


なお私の性格は「歯磨き粉アジフライ味タイプ」でした!!


2:バイト バイト バイト!!!

ジャンル:架空裏社会アルバイトアドベンチャーゲーム?
プレイ時間:15分~25分
一言お薦めポイント:笑えるけどちょっと怖さもある作品
こんな人向け!:風刺的な笑いが好きな人、アウトロー的なお洒落さが好きな人

 近未来を舞台としたアウトローもの(テック・ノワールって言うそうです)の短編アドベンチャーゲームとなっています。今とほとんど同じなんだけど、ちょっとだけ未来っぽい世界で、どうしようもない理由で作った借金を返すために怪しいアルバイトに赴いていきます
 非常に現代の風刺が強い作品で、いわゆる現代の裏バイトやインターネットのクソ広告・ブラック企業などがモチーフとなった展開が続きます。ほとんどの人がなんとなく見たことあるあの嫌な感じがカラッとしたテンションでコメディタッチに描かれていて「見たことある!!この前イラっとしたやつだ!!」と思わずクスッとすること請け合いです。スマホの縦画面サイズという非常に珍しい画面サイズの作品ですが、それも現代の反映・風刺という今作のテーマとバッチリあっています。私はPCで遊びましたがスマホのブラウザ起動で遊ぶとちゃんと縦画面でスマホアプリのように楽しめるのでお薦めです。
 デザインも素晴らしく、ポップなかわいさに溢れつつもサイバーパンクでよく見られるネオン調のピンクや真夜中を感じさせる暗い紺色、それにオレンジ色を光の色として重ねたデザインは怖さと、だからこそ惹きつけられる魅力にあふれています。いわゆる夜の街に感じる、怖いけどどこかワクワクする感じが想起されて心が躍ります。アウトローな世界観なだけに登場人物は癖がありつつもキュートさと怖さが共存しています。話が通じているようで通じなさそうな感じ、むしろ通じちゃったらヤバそうな感じが実に裏社会……!って感じがします。バイトを紹介してくれるあの人と、何よりあの運転手がすごくぶっ刺さりました………!まじでぶっ刺さりました……!
 現代社会が反映されつつもポップな軽さがあり、それでいてちゃんと起承転結があって楽しめるストーリーもよく、軽い気持ちで遊んで楽しくて笑えるけど実はちょっとゾッとしている自分に気づける、そんな体験をできるとてもいい作品です。


3:レイカ・ターヘル・アナトミア

ジャンル:探索アドベンチャー
プレイ時間:5~10分×約1週間
一言お薦めポイント:Karoooomeさんの過去作をやっているとより楽しめる
こんな人向け!:1週間ぐらい毎日楽しめる何かが欲しい人、Karoooome様の世界観が好きな人

 超巨大な「モンスターデパート」のエレベーターを使って各階を巡り、どこかにあるという「闇ビデオ屋さん」を探すアドベンチャーゲームになります。私が大好きな作家であるKaroooome様の作品です。行ける階の情報を集めながら実際にエレベーターのフロアを入力し、デパートを探索していきます。
 今作最大の特徴として、作品を遊ぶ曜日で各フロアにいるキャラクターと得られる情報が違うということがあります。始める曜日によっても変わりますが、おおよそ1週間~10日ほど、毎日ゲームを起動して各階をめぐり少しずつ真相に近づいていくことになります。「今日はこの部屋には誰がいるんだろう?」と毎曜日わくわくしながら探索をして、巨大ショッピングモールに初めて行くかのような楽しさを何度も味わえます。「〇曜日にはあの階でこんなことがあるよ」と、今後起きるイベント予告を得られることも結構あり、実際に遊んだ時は「明日はあの階で何か起きるぞ…」「この曜日にここいったらこれできるんじゃないか?」と待望したり推理したりとワクワクしながら日々を過ごすことができました。一日の起動時間は10~15分ぐらいなので日常に一時の潤いを足すものとしてぜひ遊んでほしい作品です。
 大好きなKaroooome様の作品らしく、各階は退廃的で、最悪な場所ばかりで、キャラクターもそこにピッタリのあれな存在が多いです。でも、それゆえに人間味となんとも言えないおかしみys人情があって、彼らの姿を見ているとクスクスきます。デザインもいつもながら最高です。Karoooome様にとってシンボリックである初代ゲームボーイのような緑を基調としたデザインと、一枚絵としての構図のよさから見た瞬間に吹き出したり感動したり「おーーーー」と声が出たりしました。今作は過去のKaroooome様作品のキャラクターが大量に出てきます。それらを見るのはファンとして最高の体験でしたが、過去作を遊んでいなくてもその最高のキャラデザインやひどい(褒め言葉)キャラクターの面白さは十分楽しめます。過去作をいくつか遊んでから今作を遊んでもいいですし、今作を遊んで気になったキャラクターが出てくる作品を遊んでみるというのもいいのではないでしょうか。


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「めちゃんこ当たる性格診断」と「レイカ・ターヘル・アナトミア」は実況しています!

 また2024年上半期のベストフリーゲーム10選+ベスト1記事を公開しています。ティラノフェス2024参加作品も多くありますのでぜひお読みください!


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