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即興小説:「(哲学的)ゾンビ」

※こちらはyoutubeの配信中に「即興小説トレーニング」を利用して15分で書いた小説となります。

・本文

お題:大人の投資
必須要素:哲学的な思想

「で?これはどういうこと?」
スマホの画面に映った資産の残高を読み上げる。明らかに桁が減っている。
「『安定して運用するから心配しないで』と言ったのはどこの誰だったかな」
「まあまあ、ちょっと聞いてくれ」
「いや話を聞くとかいう場合じゃなくて」
「まあまあ、これはむしろ素晴らしい発見なんだ」
「はあ?」
「哲学的ゾンビというものは聞いたことがあるか」
「ないけど」
「哲学的ゾンビとは、一見普通の人間と変わらないが、内面に意識を全く持たない、実はある種のシミュレートにしているだけの存在のことなんだ」
「それがどうかしたの」
「いいか。私が今回投資に失敗したのは明確に私の意識が介在しただ。アドバイザーやアプリは他の投資を薦めてきたが、私はそれを自らの意思で拒否し、失敗した。つまり、これは私の行動に意識が存在し、哲学的ゾンビではないという明確な証明になるのだ」
「うん、どうでもいい」
「えっ」
「っていうか、早く損失を取り返さないと、哲学的とかじゃないゾンビにするよ」
「はい、すいません……夢見すぎました……」

※この作品における哲学的ゾンビの説明は完全に間違っています。

・あとがき

 これ、正直転載したくないぐらいにうまく書けませんでした。正直改めて読んでも「失敗だな」と思ってしまいます。ただ、即興小説は失敗も含めて即興小説だろうと思い転載させていただきました。
 何せ投資も哲学もぜんぜんわからないのです(笑)必死にイデア論とか、なんとなく覚えている哲学用語を思い出して、なんとか使えそうだったのが哲学的ゾンビだったので、それを強引に投資失敗の言い訳にする人の話を思いつきました。まあ、こういうのも即興小説ならではということで!
 なお、即興小説配信はYoutubeで行うので、興味ある方はチャンネル登録していただけると嬉しいです!



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