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きさらぎのハリドリと大阪LOVER愛(エッセイ)
冬といえば、ハリドリのメンテ期間ですね。
そう、ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド。それはユニバに燦然と輝くジェットコースター……。
……あ、いや、別に私は大阪住みですが、ユニバに浸かるオタク生活を送っているわけではありません。「といえば」なんて言いましたが、去年と今年のことについてしか知りません。すんません。
ただ、大阪に住んで遊びに行ったり派遣で遣わされたりしていると(おっと、口が滑りそう……)、メンテの噂も飛び込んでくるわけで、エントランス上空を横断していくアレが動いていないのは、きっと寂しい光景だろうなあと思うわけです。
特に、ね。
私は「大阪LOVER」の熱烈なオタクなので……
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一応説明しておくと、「大阪LOVER」はかの有名なドリカムさんが、ハリドリのために書き下ろした曲です。ハリドリは走行中に音楽が聴ける、なかなかレアなジェットコースターですからね。更に言うと、実際に乗ったときに聴けるのは「special edition for USJ」なるものであり、CDとは歌詞や長さが異なります。
これが好きすぎる。
2024年の「自分的」ヒットソングのリストに入れたぐらいには好きすぎる。
なぜ好きか。それを語るには、時を少し戻す必要があります。いいですか?いいですね。ハイ。
時は2023年12月。
大学生のきさらぎ氏は、「派遣」つながりの友人と、人生初のハリドリに挑むために遊びに来ました(派遣されてるのに乗ったことがなかったのかって? 聞かないでください)。
このきさらぎ氏、実はかけもち派遣バイトに手を出したのは、ちょっと私情でお金が欲しかったりしたからでもあります。
私情とは、まあ一口に言うなれば「遠距離恋愛」ですね。飛行機が必要になることも多々あるため、一筋縄ではいきません。だからスキマ時間に稼いで、会えるときに迷いなく交通費を出せるようにしておく。当時のきさらぎ氏の生活はそんな感じでした。
そんな彼女がハリドリに乗ります。
盛り上げ上手なクルーさんの応援と「ジェットコースターってホワイトサイクロン以来なんだけど!?」という緊張の相乗効果で、気分はハイです。安全バーが下ろされ、曲は「まあ定番らしいし!なんでも楽しいでしょ!」という理由で①「大阪LOVER」を選択します。
そして発車と共に始まる4つ打ちのメロディー!
なんか耳元の前奏でちっちゃく『好き』とか何とか聞こえるな? ……まあいいか!
待ち列の人たちにニヒャニヒャ笑いながら手を振っているうちに、銀のトンネルに突入!
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ここで「ガッコン、ガッコン」という上昇と共に歌詞がスタート!
『最終に間に合ったよ0時ちょい前にそっちに着くよ~♪』
あ(察し)
同士ですね貴様。
この感じだと新幹線かな? 東京住みか? メール短すぎたかな、ってかわいいなお前? USJに新しいライドできたんだってよ、うんこれだよこれ、彼氏誘って楽しく乗りやがれy……
いやあああああああああ!!!!!!!!!!!(安全バーを握ってへし折りそうになる人)
……いや、本当にこれくらいのタイミングで落ちていくんですよ。
おかげさまで初回はここから先のサビの記憶がありません。なにも覚えていません。(本当は『あなた以外に連れはおれへんのよ〜』とか可愛い歌詞が聞こえるはずなのに)。
次の記憶ってなると、ダブルヘリックス(バラ園が見える回転のところ)で聞こえた『毎週は会えないから 喧嘩だけは避けたいし』に「けんかだけはしたくないよねわかるーー!!」と叫んだところに飛びます(友人には絶対聞こえてただろうな……)。
ただこれ、
コースターとしてめちゃくちゃ楽しい。
なんかハリドリの安全バーって小さいんですよね。でかめのパンツくらいの大きさしかないんで(?)すごく不安だったんですが、逆にそれが浮遊感を出してくれて良い。
あと可愛い顔してかなりの傾斜だと思います。でもナガシマと違って(ごめんなさい)向かう先に見えるのが海とか、だだっ広い駐車場とかじゃなくて、人の気配があるホテルとかパーク内だから、怖くない。なんとなく。
だからめちゃくちゃ楽しい。
……だから、っていうと簡略化しすぎな気がするんですが、
要は、たぶんあれです。「ユニバに関わったことのある私」が、コースターで「遠距離恋愛の曲」を聞いて自己投影してハイになり、「このアトラクにはこの私が一番ふさわしい!」っていう運命的な気持ちになっちゃうという、ウルトラ化学反応的なものが起きちゃったわけです。
そういうわけです。
そういうわけなのです(まとめられなくなった)。
というわけで、
冬が明けたら、
大阪で遠距離恋愛とかしてる、ユニバに縁のある皆さん、
ハリドリへ自己投影フィーバーしに行きましょう!!!!!!!
大阪LOVERはいいぞ!!!!!!!!!!!!!!