イックーさん最終話 〜巣立ち、卒業〜
(鐘の音)
イックーさーん！！！
はい、呼びましたか？
呼んでねぇよ、帰れ
ｲｷｽｷﾞ ｲｷｽｷﾞ ｲｸｯ ｲｸｯ
本編
イックー「うっ、うっ…。俺達も今日でこの寺での修行を終えて卒業か…。」
ガチリョナ「嬉しいような、悲しいような…」
木村「今日で皆さんもここでの修行を終えて独立し、立派な僧侶となりますね。最初から最後まで私もあなた達の付き合いは大変でしたが、皆さんなら独立後も頑張っていけると信じています。これからも応援しています。」
ニコチン「うぅ、木村和尚…」
ポイズン「あなたの事は一生忘れません…。」
木村「行ってしまった…。着払いされた彼らの死体を蘇生術で復活させたのが昨日の事のように感じるな…。」
店長「様子を見に来たぞ、奴らはもうここを旅立ったんだな」
木村「ええ、彼らには頑張って欲しいです」
店長「そうだな、あ、頼んでた秘伝の書、見つけてきたぞ」
木村「ありがとうございます。」
木村「おお…‼️‼️‼️」
（おおじゃねぇよ…）
4人の小坊主は独立し、それぞれが新しい寺を開いた。
ガチリョナは、「本気慮那寺」という名の寺を建てた。
しかし、突然の猫達による襲撃により、寺の備品を全て奪われ、廃業せざるを得なくなった。
おそらく、彼が小坊主時代に橙を虐めた復讐だろう。
ニコチンは、「飛火院寺」という名の寺を建てた。
しかし、タバコの不始末により寺は全焼した。
哀れである。
ポイズンは、「風義寺」という名の寺を建てた。
しかし、建築が杜撰だったようで、建物は4時間程度で全壊した。
彼が起こした事件から学べる教訓は、「少し人気になりだしたからといって調子に乗ってはいけない」ということだろう。
「その後もっと悲惨なことになってると思うんですけど…ゾ。」
ちなみに、イックーは…
はい、「勃起菌類威騎杉寺」を建てました。木村和尚から学んだすべてをこれからの和尚生活で活かしたいと思います。
ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ
さっそくお客が来ましたね、それでは、迎え入れたいと思います。
ｶﾞﾁｬ
「あ、あなたは…」
「すみません、弟子にしてください」
～完～
エンディングテーマ「イックーさん」
作詞:米津玄師
作曲:米津玄師
歌唱:米津玄師
虎との出会い、運命の瞬間
誘惑に抗えず、愛に溺れた
危険な愛、罪深き恋
首を斬られる前に、ひとときを
イックーさん、命を賭けて
愛と欲望、戦い続け
死刑執行の影、迫る刻
この瞬間だけ、全て捧げよう
運命の輪、回る罪と快楽
とらのあなの店長に、怒られ続け
毎回やらかす、繰り返す過去
でもイックーさん、愛を貫く
イックーさん、命を賭けて
愛と欲望、戦い続け
死刑執行の影、迫る刻
この瞬間だけ、全て捧げよう