【5Kヒュージリーダーズ】深海の調査員、モルヴォ
皆様こんにちは。
タケです。
つい最近ライブラリーアウトの記事を書いたのにまた記事!?と思われるかもしれませんが、つい最近5Kヒュージ界で開催された「上決定戦」で望外の優勝という結果を残すことができました。
そんなかんだでせっかくなので、このデッキを作った意図やらカード解説やら書いてみます。
結構人のデッキを組むこともあるので、ワイがどんな形でヒュージのデッキを組んでいるかが伝わると思います。
はじめに
そもそも5Kヒュージとは?
くりたくん(@mad_k1022)が考案した、ヒュージ・リーダーズの変形ルールです。
ヒュージ・リーダーズのルールはこちらから(ヒュージ・リーダーズ村)
このヒュージ・リーダーズを「Wisdom最安で5000円以内でデッキを構築する!」といったのが本ルールです。
マジックに復帰する友人にお金をかけずに楽しんでもらいたい…!みたいな理由でくりたくんが考えただったと思います。違ってたらすいません。
このルールが当時遊んでいたメンバーにとてもフィットし、ガチなEDHから5Kヒュージにみんな流れていきました。
通常のEDHと比べて
・大味なアクションが多い
・事故が起こり辛い
・足並みが揃うのでロケットスタートが無い
・金額規制の為にデッキが組みやすい
この辺がフィットしたのかなぁと思っています。
貧乏人のやるゲームだろ!となりそうですが、グループ内は正直強い人が多いです。
現レガシー神、モダン神やらパイオニア神挑戦者毎回最後まで残ってる人、エターナルウィークエンドで世界に32枚の「思案」ゲットした人、元モダン提督の人、コンベンションのモダンチーム戦優勝(3人全員います)等、なんか上手い人多くてそこまでカード資産が無いってこともありません。
僕は下手でカード資産無いのでありがたいです。
おそらくですが、この金額の規制が逆にデッキ構築で燃えてくるのかなぁと勝手に考えています。
5Kヒュージの色について
まず大前提に最強の色は青です。大味のアクションが多い分、カウンターが最強です。
コントロール奪取するカードに関しても青に多いため、まぁ最強です。
時点は緑です。
マナ加速出来る色なので、他者よりも1アクション早く取れるようになります。
ビッグアクションのカードも多く、とにかく安定感があります。
次いで、赤>黒>白>無色の順と考えています。
無色ジェネラルは「荒地」4枚が浮く分強そうに見えますが、5K構築ですと「古えの墳墓」「裏切り者の都」「ウギンの迷宮」「Mishra's Workshop」が使えないのが非常に痛いです。
現レガシー神は「白黒」の組み合わせが大好きです。
やっぱりマゾですね。
多色化は通常よりも難しいです。
特殊地形は最低でも10円かかってしまう為、デッキの高額カードを減らしてマナ基盤を安定させるか、諦めて単色や二色にまとめる形を取ることが多いです。
5色ジェネラルは本当に難しすぎて何度も諦めました。
グループ内の環境
正直上手い人が多いので、デッキパワーが低くてもかなり熱いゲーム展開に毎回なります。
環境内では多種多様なデッキが存在し、細かなアクションが上手いプレイヤーもいれば、大味のカードを連打するプレイのプレイヤーもいます。
まとめですが
マジでめちゃくちゃ面白いです。
もちろん普通のEDHも好きですが、これはこれでマジで有りです。
金額制限に適応できている人=我慢強い人が多いので、ゲーム内で揉めたりももちろんありません。平和です。
イベント内容
そろそろ「ヒュージ最強を決めよう!」というところで、「上」決定戦を行うことになりました。
新たな制約として、
2024年上期に発売されたパックのジェネラルのみ使用可能。再録カードは使用不可。統率者デッキも可。
というルールが加えられました。
該当の内容で全員がデッキを作成し、予選ラウンド、決勝ラウンドを行い最強を決めるといった企画です。
デッキ解説
これ5Kヒュージやってる人以外全く需要無い気がするけど大丈夫ですかね
今回デッキを作成した意図やデッキリストの解説をします。
ジェネラル選択
まずはジェネラル選択…なんですが、上期のパックから5マナ以上の伝説のクリーチャーを絞り出すところから始まりました。
今回の候補は下記。
ボニー・ポールは統率者のカラーリングがまずは最強です。
統率者自身がアドバンテージを稼ぐことが出来、面展開が可能なので青の弱点の殴られ負けに対して耐性を持てます。
特に到達能力が強く、飛行の多いヒュージリーダーズで「急嵐のトリクス」「嘲笑う呪文乗っ取り」「各種ニヴ・ミゼット」をブロックできるのが非常に偉いです。
正直クソ強いので、絶対持っていくこと考えられてメタられると考えて却下。5Kでメタるとか無いだろ実際に天さんが持ち込んできており最強でした。
後は、個人的に6マナのジェネラルが好きでは無いのもNGにした理由となります。
ゴンティは対戦相手のカードを使用して勝つジェネラルになると思われます。
こちらもカラーが強く、青緑タッチ黒の形にして「多元宇宙の突破」「高まる野心」が利用できるのがかなり良さげでした。
特にマナ加速より4ターン目に「急嵐のトリクス」→5ターン目のキャストで、飛行で殴りつつ追放出来る動きは強そうでした。
ただし、青が多いと考えていた中で、相手のカウンターを奪って構える動きは強そうに見えますが、勝ち筋が細すぎるように感じたので却下。
卓に5色ジェネラル等のパワー系がいないと奪ったカードで勝つのが難しそうでした。
11マナと超弩級のジェネラルですが、自分のコントロールしているクリーチャーのタフネスの合計分コストが下がる能力を持っています。
まずはカラーリングは最強なので合格。
「エインシャント・ブロンズ・ドラゴン」「常緑のビヒモス」等相性の良さそうなカードが多いですが、せっかくの防衛を失わせる能力を活かせそうなのが「ゴロゾス」「Necropolis」くらいしか思いつきませんでした。
「全知」が絡まないとドローしたカードを使い切ることもできない為、残念ですが却下。
OTJの超注目?ジェネラル。
出ても攻撃してもマナファクトが出るという、ヒュージ・リーダーズの為に作られたかのようなカード。
次のターンに8マナアクションに繋げられるのがとても強いです。
しかしながら、赤緑系のランプデッキが自分に向いて無かったので却下。
多分これが仮組リストで組んだ感じ一番弱そうでした。
実際決勝卓で当たった時は強すぎてビビりました。と同時にヘイトを集め過ぎていたので、やはりチョイスしなくて正解だったと思いました。
モルヴォは「カードファイト!ヴァンガード」のトリガーチェックを攻撃時に行えます。または「デュエルマスターズ」のガチンコジャッジを行えます。
激突に勝利するとドローした後にマナ総量8以下の呪文を手札から使えるという破格の能力!なはずなんですが…
ヒュージ・リーダーズは5マナ以上のカードしか無いため、激突で勝利するのが非常に難しいです。
カラーもマナ加速が無く非常に不安な色ではありますが「今日はヴァンガードやりにきたわ!!」でウケが狙えると思ったのでこちらをチョイス。
コンセプト
まずはリストを下記に。
激突に勝利することを考えたコンセプトでデッキを組みました。
■5マナカードの総数
5マナのカードは4枚しか採用されていません。
激突に勝つためになるべく高コストでデッキを固める必要がありました。
本来でしたら0枚にするまで考え、5マナ到達時のアクションはモルヴォのキャストのみに留めようかと思いましたが「急嵐のトリクス」はやはり必要だと思うので採用。
カウンターが手札に貯まってしまうとモルヴォの激突勝利時効果が活かせないと思い5マナカウンターは「ゲイルの移し替え」「嘲笑う呪文乗っ取り」「奪取」のみを採用しました。
「急嵐のトリクス」さえ手札にあるorキャスト済みであれば「逆嶋の手下」が確定カウンターとして使えるようになります。
■6マナ域、7マナ域の多さ
ゴミデッキかな?
とにかく激突に勝利したかった為、ここから急にカード枚数が増えていきます。
6マナ域14枚。7マナ以上が15枚とバケモノのようなデッキ内容になっています。
■土地の減量
激突で土地が捲れると負けとなります。
土地、5マナ域が捲れると激突は負けが濃厚なため、土地の枚数は16枚へ。
これで5マナ域と併せて20枚ですので、デッキ内の30枚は激突に勝て(そう)るカードになります。
正直事故りそうですが「荒地」4枚パワーと極力単色デッキにすることでなんとかカバーすることにしました。
「統率の塔」不採用の理由は「忘れてた」です。
■カウンターの少なさ
上記でも触れましたが、モルヴォで激突に勝利した際、手札にカウンターのみしかない状況だと何もしないため、カウンターは最小限に。
バリューの高い「ゲイルの移し替え」「嘲笑う呪文乗っ取り」「奪取」「霊気奪い」「呪文乗っ取り」「対抗激」「徴用」を採用しました。
高コストが増えた都合上「対抗激」も良い仕事をする可能性が高く採用。
「鏡殻のカニ」「静寂の命令」「サファイア・ドラゴン」は高コストながら魂力、サイクリング、出来事でカウンターとして使える便利カードです。
■マナアーティファクト不採用
ヒュージと言えば!という程、どのデッキにも採用されている「金粉の水連」を解雇。金額の兼ね合いもありますが「エルドレインの玉座」も解雇。
マナ総量が5ということで、激突に勝ち辛い点、重いカードはモルヴォで激突で勝てば良い点を加味して両者とも不採用です。
特に私はデッキパワーを下げて(金額)でも「エルドレインの玉座」を安定して使用したいということは周知されていると思っていたので「接収」を打たれた際にスカらせることが出来ることも考えました。
「金粉の水連」2枚しか持ってなかったのは内緒
■フィニッシャーの少なさ
デカくて強いクリーチャーが思いつかず「解放の呪い」「露骨な窃盗」「裏切りの工作員」で奪ったクリーチャーまたは瞬速持ちのクリーチャーで勝つことにしました。
当初はトリミケコンボを内蔵しようと考えましたが、デッキバランスが崩れた為却下。
ジェネラルが打点1しかないのがここで響いてくるとは…
コンセプトとしては
モルヴォからの高マナコストの強カードを叩きつけて勝つ形です。
5マナオープンで返す方がカウンターを警戒されてヘイトを集める為、5マナ到達時は必ずモルヴォをキャストできる形としました。
勝ちきれない際はひたすら瞬速クロックを投げ続けます。
各カード採用理由
これいる?
画像貼ってくのが大変すぎるのでカード名のみで。
採用理由と使い方を。
■急嵐のトリクス
ヒュージ最強カード。
後続のマナコストを下げつつカウンターされなくなります。
おまけのような瞬速+飛行の最強パック。
「逆嶋の手下」を確定カウンターとして使いたかった為、最後まで採用を悩みましたが流石に強すぎるので採用。
「ザルファーの魔導士、テフェリー」は魂力やサイクリング等で仕掛けを止められた場合に下家がそのまま勝つため不採用。
■嘲笑う呪文乗っ取り
「打ち消されない」カードもカウンターでき、こちらがキャストでき、更に飛行まで付いてる最強カード。
安いので今買うべし!!!
■夢喰い
瞬速持ちでトップ操作が出来、クリーチャーバウンスまで付いておまけに飛行持ちの便利クリーチャー。
強いです。
■有角の湖鯨
2マナで攻撃クリーチャーをライブラリートップorボトムに送れる出来事カード。「ソード・コーストの海蛇」の方がどう考えても強そうに見えますが、本体が瞬速持ちなのでこちらを採用。
■逆嶋の手下
ヒュージの強いカード。
続唱は5マナのカードが確定で捲れる為、5マナをカウンターのみにすれば確定カウンターとしても使えます。
対戦相手のキャストした「金粉の水連」「エルドレインの玉座」になれる動きも強力です。青ならとりあえず入れましょう。
■奔流の機械巨人
瞬速持ちで、ETBで墓地のインスタントをマナコストを支払わずに唱えられます。
基本的にはカウンターを再利用する為に使います。
■ギルドの重鎮、ザナザー
初採用。相手のカードを使って勝ちたかったので。
コンボパーツをこちらが使えたりすると便利。
■沼のチンピラ
モルヴォ→こいつの黄金ムーブをしたかった為採用。
「雑草の絡め捕り」の方が強そうでしたが、5マナなのでこちらを採用。
「謎夢明神」でコピーして4回激突!したかったですが、持っていなかったのが残念…
■裏切りの工作員
ヒュージで相手のパーマネントを奪えるのは、通常よりもやはり強いです。
7マナの重さはモルヴォで出すということで…
■船砕きの怪物
瞬速持ちで打ち消されないクロック。
基本的に何度もカードをキャストできるフォーマットでは無いので、能力は1回か2回使えれば満足です。
■発展の暴君、ジン=ギタクシアス
相手が各ターン最初に唱えたインスタント、ソーサリー、アーティファクトのいずれかをカウンターします。
青が多ければどう考えても強いのでもちろん採用。
■鏡殻のカニ
4手目等を踏んだ際に相手の初動をカウンターできる可能性のあるカード。
「無限地帯」を打ち消すと宇宙。
とりあえずお守りとして採用。
■夜陰明神
手札から唱えると破壊不能カウンター、取り除くとオールハンデス出来ます。
モルヴォ→これの動きがどうしてもしたくて採用。
青のカウンターを全てはぎ取ってやれ!!
■大渦の巨人
8マナなので入れました。
続唱も強そう。
本当は「謎夢明神」にする予定でした。
■サファイア・ドラゴン
出来事でクリーチャー以外の呪文をカウンターします。
3マナで動けるのが強い!
■奪取
クリーチャーやアーティファクトを打ち消すとコントロールを奪える打ち消し。バリューが高すぎるので5マナだけど採用。
■ゲイルの移し替え
打ち消した呪文は追放、20面ダイスを振って出た目と打ち消した呪文のマナ総量を足し、14以下なら好きな色としてマナを使って唱えることが出来、15以上ならマナコストを支払わずに唱えらえます。
カウンター等をこれで消せると、0マナで打てるカウンターを構え続けられるので大きなプレッシャーになります。
■霊気奪い
呪文のコントロールを得ます。
相手の統率者を奪え!!
■対抗激
打ち消した後、打ち消した呪文と同様のタイプを持つカードを手札から無料でキャスト出来ます。
とりあえずバリューが高いので採用。
■エルミンスターの似姿
各対戦相手につき1体、クリーチャーを選択してコピーを出せます。
インスタントなのが強い。
■呪文乗っ取り
打ち消した呪文を追放し、代わりに自分が唱えれます。
こちらもヒュージだとバリューが高いため…採用…
■崇高な天啓
色々なモードのある呪文。
呪文を打ち消しながら「沼のチンピラ」をコピーして激突!
■徴用
クリーチャー以外の呪文のコントロールを得れるダブルピッチ呪文。
「エント最後の進軍」のような人が3人死ぬスペルを奪い取りましょう。
■思考のひずみ
対青メタカード。
「嘲笑う呪文乗っ取り」「徴用」「霊気奪い」程度しか返せるカードが無く、手札に溜めているカウンター含む呪文を根こそぎ落とせます。
黒ダブルが重いですがモルヴォから唱える前提なのでセーフ。
■露骨な窃盗
3枚盗む!勝ち!以上!
■知識の搾取
対戦相手のライブラリーからインスタントかソーサリーを探し、無料で唱えらえます。
「時間の伸長」奪えたら勝ちです。
ならず者で殴ったターンは4マナで唱えらえます。「嘲笑う呪文乗っ取り」最強!
■最悪の恐怖
1回限りの「精神隷属器」
モルヴォから唱える高コストカードとして。
■解放の呪い
プレイヤーにエンチャントし、そのプレイヤーのアップキープにクリーチャーが出るまでライブラリートップを追放、出たクリーチャーを自分の戦場に出します。
今回は瞬速クロック程度しか勝ち筋が無いため、強い人にこれ貼って強いカード出して勝ちましょう。
■意識の拡張
各対戦相手のターンに最初の呪文を使った際、ライブラリートップを追放し呪文なら自分が唱えられます。
毎ターン3枚無料で唱えられれば勝ちます。
■静寂の命令
6マナサイクリングで呪文を打ち消し。
激突に勝ちやすくて打ち消し!と思って採用しましたが、モルヴォから出ることが多く、3回分のカウンターとして使えるのが強かったです。
■多元宇宙と共に
モルヴォで出して宇宙。
重いクソカードが多いので、どれ使っても強いです。
■内なる太陽、チミル
終了ステップに発見5、更に自分の呪文が打ち消されなくなります。
今回のデッキの最高額カード…ですが、5マナ以下が4枚の為にほぼ打ち消されないのみがキーとなっているカード。
「彩色の宇宙儀」が980円なら採用できたのに…
■土地
青黒でマナ加速が無いため、「サプラーツォの岩礁」「泥炭の沼地」を採用。モルヴォさえ出せれば良いので使い捨てでも問題無し。
本来はもう少し多色土地を入れたかったですが「地形形成装置」が青黒の数少ないマナ加速手段になる為、基本土地が7枚と多めにしました。
おわりに
試合内容とか書こうと思いましたけど、長すぎるので諦めました。誰か書いてくれるやろ
今回はデッキかぶりも有り、みんなどんな感じでデッキ組んでんだろなーと思って書いてみました。
気になるのでみんな書いてくださいね。よろしくお願いします。