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きみが放った光は、地球のものとはおもえないほどの大きさだったんだ

最近、トルーマンカポーティの本を読んでいたせいか、いろいろ本を買っては読み漁っていました。
調べると、なんとエドワード.ファーロング主演の映画までありました。
「グラスハープ 草の竪琴」という小説の映画化でした。

あのファーロングがちょっと大きくなった感じ?

もちろん新品なんかは売っていなくて、バカにたかい中古を買いました💦
なぜここまでするかというと、作者の意図とか性格とか、細かいところを掴みたいからです。

で、待ちにまったDVDが来ましたので、見ました!
上の画像のファーロング、暗くない?
役のせい?
と思っていたら、

ものすごく太ったファーロングでした(T_T)
彼が薬物とかアルコールに依存していたのは知っていたけど、セリフも20個もないほど存在感がないのです。
作中にも出てきていますが、「猫背なので背が低く見える」
これ、本当に彼自身も猫背なんです。
お腹が出ているのを隠すためかもしれません。
でもでっぷりした腕やデカいオシリまでは隠せません。

おそらくエドワードファーロングが病みだしたころだと思います。
良くカポーティが許可したな、と調べたら、
原作者が亡くなってから制作されたものでした。
エドワードファーロングじゃなくてもできる、というか、子役の方が上手いくらいで悲しくなりました。

メイクをしてもあの頃の輝きはありません😢


ミス・スックもわたしのイメージとは全く違い、
悲しくさえなりました。
売れている役者さんと原作を使えばなんとかなる的なものを感じました。

エドワードファーロングが出てきた、あのターミネーター2を見たときには、もう鼻血がでそうなくらいに凄いオーラを発していた彼はいませんでした。

あの映画のあとに悲しいことが続いて、お酒や薬に頼らないと生きていけなかったのかもしれません。
ただ恐ろしいことに、原作者のカポーティも、薬物とアルコール依存でした。
社交界のアイドルと言われ、あちこちから引く手あまただったカポーティは、晩年誰とも会わなくなりました。

でも、エドワードファーロングの綺麗さは、整形でもなんでもない、本当に神からの贈り物だったのです。
年をとっても禿げないし。
こういう贈り物を、当たり前だと思ってしまったのでしょうか?
それとも、ターミネーター2に出たあとの悲劇が辛すぎたのでしょうか?

この映画の中に不思議な言い回しがあります。
あまりお風呂に入らない主人公に向かって、床屋さんが「カブが生えちまうよ!」と注意する場面です。
舞台になったアラバマは冬でも雪は降りませんから、成長期であれば新陳代謝も活発なので汗の匂いのことを言ったと思いますが、
この陰惨な主人公に向かって言うと、さらに陰惨が加速する気がしました。
それと、本当はもっとファーロングのセリフは多かったけど、削られたような感じが多分にありました。
黙って頷いているか、下を向いている描写しかなく、ある意味では貴重な映像かもしれません。