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倒せそうもない田山花袋の「蒲団」

次になにを朗読しようかと、青空文庫を覗いて見ていました。

田山花袋作、「蒲団」

一応朗読するつもりで読んでいたのですが、
これ、確か高校生の頃に読んだなあ、と思いつつ読み進めていました。

これって芳子さんに対する、一方的な花袋の想いを綴ったものですよね💦
作中にも他の女性を好きになった際に、花袋が、

「いや、それどころではない、その時細君が妊娠しておったから、ふと難産でして死ぬ、そのあと後妻に入れることができようか」

こんな酷いこと書いてあるんですよね😅

で、容姿端麗な芳子を弟子にしてからも、
「ハイカラな新式な美しい女門下生が『先生!先生!』と、世にも偉い人のように渇仰してくるのに胸を動かさずに誰がおられようか!」
と、書いてあって、

朗読しているときに笑ってしまったのですよ😅💦
これ、笑うとこじゃないよね、と思い直して、
また朗読を初めても、

男性脳と女性脳の違いが浮き彫りにされているのです。
芳子は田舎から出てくる「理由」として、田山花袋の弟子になりましたけど、そのあとちゃっかり恋人が出来ているのです。

京都の嵯峨に一緒に行ったりして。

そのときに、花袋も(なにかあったのではないか?)と疑惑を持つのですが、芳子は恥知らずなことはしていないの一点張りで、それを花袋も信用するのですが、出てくる出てくる、いろんな疑惑が。

最後には関係があったことを認めて、芳子を追いかけて東京にやってきた恋人と離されるようにして実家に帰るのですが、これ、一応「名作」として残っているんですよね。

ラストで花袋が芳子が寝ていた蒲団の一番汚れているところの匂いをクンカクンカして終わりなんですけど、
多分笑ってしまいそうで、途中で朗読を止めています。

当時は自身のブライベートなことを書くことは斬新といわれていましたから、気持ちはわかるのですがね。

時生(花袋)が、芳子に振り回されているところが長すぎるのと、時間的にも長いことからお蔵いりしそうです😅

どうも共感できないと朗読できないわたしとしては、もう少し練習してからの方が良いと思いました。

いつも聞いてくださる方、本当に励みになっています。
ありがとうございます✨🙏✨

画像は有名な「いらすとや」様からお借りしております。