マガジンのカバー画像

父とわたし

4
父がガンになりました。 残りわずかな時間をここに残そうと思います。
運営しているクリエイター

#末期ガン

介護者が病人を虐める図式について

介護者が病人を虐める図式について

うちには末期ガンの父がいます。
母を中心にして弟とわたしで介護しています。
妹はたまに買い物に行くのを手伝っています。

さて、この家族体制で一番の弱者は病人である父です。

1人でできることが少ないので、誰かにそっぽを向かれると困ることが多いのも事実です。
わたしと弟は泊りがけで介護をします。

一番楽なのは妹ですが、母は、妹が一番頑張っていると褒めそやします。
そして、わたしと弟の悪口を、

もっとみる
ガン告知をすべきか否か

ガン告知をすべきか否か

わたしの父は末期ガンです。

もう治療すべきことがないので、家で療養しています。
でも本人には告知していません。
これはわたしが考えたことではなく、母と妹が決めたことでした。
本人に伝えたら、あまりのショックで父が死んでしまうから、最後まで伝えないと。

普段は、母を中心にわたしと弟で交代で介護しています。
母が外出しているとき、ふと、父は本当のことを知っているのではないかと思うようになりました。

もっとみる
自宅での終末医療の限界

自宅での終末医療の限界

父が余命宣告されて約一ヶ月になります。

自宅に帰りたいとの強い希望で、父は自宅医療をしています。
でも本人には告知してありません。
父は気が弱いところがあるので、本当のことを知ったら生きられないと判断したからです。

でも父は確実に弱ってきています。

母とわたしと弟で介護をしていますが、
かなりキツイです。
父は自分でトイレにも行けますから、そちらの方は助かるのですが、先日も書いたように、

もっとみる
これから介護をするひとへ

これから介護をするひとへ

現在、母と弟と妹とわたしで父の介護をしています。
人数多くて良いと思われるかもしれませんが、それでも家族は疲弊します。

患者も意識していない負のオーラのパワーがとても強いのです。
ヒトは最後まで生きようとします。
それで健康な人の「氣」をも吸い取っていきます。
このこともいずれ研究されるようになると思います。
そして家族の分裂がおきます。

要領の良い者が出てくるので、派閥ができます。
父を家で

もっとみる
退院した父に会ってきました

退院した父に会ってきました

父の胃の出血がやっと止まったので、家に帰れることになりました。
もう医学ではどうすることもできないそうなので、父が大好きな実家に帰ることになりました。

もしかしたらあれは夢で、父はたまたま体調が悪かっただけなのかもしれないとの一縷の希望も、父の顔を見てやはり現実だと認識せざるを得ませんでした。

父の顔は既に「ガンの顔」になっていたからです。
それでもわたしが来たことを喜んでくれて、
わたしが作

もっとみる