学校の本当の価値が見えてきた


「家に帰ってきたら、手洗いうがいして、アルコール消毒しよう。」

「つり革は、菌が多いからあんまり触りたくない。」

こんな感覚、2ヶ月前に持っていただろうか?
1週間前の常識は、どれだけ今の世界に通用しているだろうか?

コロナは、一見社会の動きを止めたように見える。しかし、実際はとてつもないスピードで世界を変化させている。

1番分かりやすい例としてあげれるのは、世間でリモートワークやオンライン授業などが一気に普及し始めたことであろう。

僕も、大学の授業をZoomを使って受けている内の1人だ。


しかし、実際にオンライン授業を受けてみたり、友達と直接会わなくなって感じることは、 

“リアルの世界での「楽しみ」や「価値」は
とても多くの要素が組み合わさって出来ていた。”ということだ。

例えば、Zoom飲み会というものを例にして考えてみる。

Zoom飲み会というのは、「自粛」×「飲み会」を実現したい人たちが、Zoomを使ってオンラインで飲み会を行うというものだ。

モラルも守りつつ、「友達と喋りながら飲食をする」という目的を達成している。ように見える。

しかし、僕が素直に思うのは、「リアルの飲み会」と「Zoom飲み会」では、やはり圧倒的に「リアルの飲み会」の方が楽しいのではないだろうか?

その理由として重要なのは、「リアルの飲み会」は、「喋る」×「飲食」という2要素だけで、作られるものなのか?ということだ。

僕は、「飲み会」の本当の価値はそこではないと思う。

•実際に友達に触れれること
•行くまでのワクワク感
•店内での他の客
•店の雰囲気、匂い、明るさ、音楽
•料理が来るまでの時間
•五感をフル活用すること
•家に帰ってからのありがとうLINE

など、多くの要素が組み合わさって「飲み会」が成立し、「楽しい」や「価値」を生んでいると思う。

だから、「友達と飲む」という要素だけを切り取っても満足感は得れないということだ。

そして、僕はこれが「学校」にも同じことが言えると思う。

「学校は学ぶ場所。」
「学校は授業を受ける場所」

本当にそれだけが学校の価値なのだろうか?

実際に僕は、4月から上京し、東京の大学に行く予定だった。が、コロナの影響で9月までオンライン授業になってしまった。

多くの大学や高校が、オンライン授業を進めているし、

“これまで長い歴史の中で変わってこなかった先生が教壇に立ち授業するというスタイルが変わりつつある。”


教育の歴史が変わりつつある。

けれど、Zoom飲み会と同じように、

僕はオンライン授業よりも、実際に教室で受けている授業の方が好きだという事実がある。

たしかに、オンライン授業では、

「自粛」×「学びを続ける」

の二つを実現している。それに、「学ぶ」という教育に置いて、1番大事な要素を切り取っている。

けれど、「学校」という場所は「学ぶ」という要素以外に、学校の本当の「楽しさ」や「価値」があると思う。

例えば
•実際に友達に触れられる
•友達との授業中の会話
•昼休み
•教室
•縦と横のつながり
•出会いや恋愛
•部活や行事
•学校までの道
•制服

など、「学ぶ」という要素以外の部分の「場所」としての価値や、「経験」としての価値こそが、「学校」を支えているものであると思う。

「仕事は、10与えられたら、12にして返す。この+2が本当の仕事」という言葉があるが、

学校や、飲み会においてもこの+2の部分が実は楽しいを支えている本質なんじゃないかと思った。

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