49日目 準備から始めよう
世間がもうクリスマスだということに息子のハロウィンの衣装を買いに行って気づいた。だいたいの雑貨屋ですでにかぼちゃは隅っこに追いやられていた。困った。ましてやハロウィンなんてものに全く縁がなく育ってきたので何を買えばいいのかわからない。とりあえず困ったときは100均ストアだ。だがここでもハロウィンは風前の灯火でクリスマス勢に勢力図を塗り替えられていた。がんばれハロウィン。いや、がんばる必要は全くないのだがなんだか応援したくなってきたのである。Francfrancのファンシーな売り場にはすでにハロウィンの痕跡もなく、ドンキホーテでは大人のミニスカハロウィンが席巻していた。なんとか売れ残りと思われる悪魔マントとシリコンの吸血鬼マウスピースを買った。こんなもので喜んでくれるのだろうか?
しかし、随分と都会に住んでいるものだ。お昼にメールが来て夕方から各店舗を回って買い出しに行ける。村人ルーツの私にとっては憧れの都会人である。村のクリスマス会は神社の社務所でやった。同じ場所で2月には仏教の涅槃の行事をするこになるのだが、そんなことは知ったことじゃない。もみの木がないので小さな杉の木を切ってもらってクリスマスツリーにしてもらっていた気がするが、気のせいだろうか。
朝は、息子と登園レース実況で玄関まで競争し、痛めていた左肩を整えるために整体に行ってから事務所へ行く。本日の仕事は市民ライターさんの取材原稿の校正戻しとプロボノインタビューの校正戻しをしてから、新開地での企画の練り直し。アートフォームとしてのユブネ。アートフォームとしての編集を捉え直して街に繰り出すような企画にしていきたい。山森さんと今後の事業について少し話した。山あり谷ありなチームだが本当にこの2人でユブネをつくることができてよかったと思う。話すと大事にすることに立ち帰ることができる。ゆっくりやろう。会社を一緒にやるときに会社や仕事よりも大事なものがあるとお互いに思っていることはとても重要だ。そこを忘れないためにも今期は「ユブネの拡張」を掲げている。事業会社に留めずユブネという枠組みで試していきたい。アートフォームとしてのユブネもその1つだと思う。古書店としてのユブネ、駄菓子屋としてのユブネ、料理としてのユブネ、子育てとしてのユブネ、昼寝ととしてのユブネ。これはもう私たちの記録であるかもしれない。
帰宅するとやすっぽい悪魔マントに大はしゃぎ。子どもはこんなもんである。
20231024