大喜利会の撮影について、ちょっとだけ考えてみた。で、まとめてみた。
EOTという大会で「大喜利会」の撮影というものを頼まれて、8年ほど経ちました。特に自分はカメラにかかわる仕事もしていた時期もあったので、特に何の抵抗感もなく始めていて、ずるずると時間が経ったという感じです。
自分が撮影を始めたころは、そこまでカメラを回す大喜利会は多くなかった印象ですが、最近では多くの大喜利会でカメラを回しているが多くなり、自分もその分お手伝いさせていただく機会も増えていきました。
ただ、カメラ担当者って、なんとなく固定メンバー感もあるし、未経験者にとっては抵抗感みたいなものもあるのかなと思うことがありました。また、せっかく勇気を出して撮影をした方が「うまく撮れなかった」と落ち込まれていたりとかしていて、「そんなこと思わなくていいのに」と思うとともに、そう思うことでまた、カメラ撮影をすることから遠ざかっちゃうのも申し訳ないなと思う次第です。
ということで、この記事では、僕が撮影の時に心がけていることを少しまとめて、今後大喜利会でカメラを担当する人のハードルを下げることをしたいと思います!
では、余計なお世話かもなんですが、レツゴーです。
失敗しない撮影なんかない!
まず大事なこととして、この考え方は伝えたいと思います。
僕の推察ですが、どんなテレビ番組も全くのミスがなく撮影できた番組なんかはないと思っています。
それぐらい、どんなにうまいカメラマンでも失敗はします。
それが、アマチュアが撮影する、アマチュアの大喜利の大会という状況において「撮影失敗した、、、」なんて、、、当たり前です!
逆に「失敗した」と感じたことが偉い!とほめてあげたい。撫でてあげます!
なでるのは訴えられる気がしたので、撫ではしません。
でも本当にこの心がけで僕はよいと思っています!
なので、ぜひカメラ担当もやってみてください!
みんなからありがたがられますよ!得よ!笑
つづいて、技術的な部分でこれも心がけの部分です。
一番大事なのは準備!
本番中はいかに楽をするかを考える!
僕は、撮影で一番大事なのは準備だと思っています。
おそらく準備が8~9割ぐらいを占めるのではと思うぐらいです。
本番中は楽をしてしまえばいいのです。
まずはこの考え方を覚えてください。
ではなぜそう思うか。
大喜利の撮影は「決まったことの繰り返し」だから
例えば6人横並びの大喜利会があったとして、大喜利の繰り返しとしてやることは、
①参加者を撮影する
②お題を撮影する
③挙手した回答者の、回答を撮影する。
これしか基本ありません。
じゃ、楽をしちゃいましょう。
①→「じゃあ、カメラをズームアウトして、全員が入るサイズで撮るか」
②→「あっ、スクリーンにお題が出たから、少しズームインして撮るか」
③→「手上げている人にズームインするか。次の回答者は、このサイズのまま横にカメラを振ればいいか」
これだけです。
でも、気にする人はこんなことを考えます。
①→「あ、、みんなの顔も撮るためにズームインかな、でも全体も撮りたいからズームアウトかなぁ」
②→「お題が出た、カメラ動かさなきゃ、あ、どれくらいのサイズがいいんだろうあれ、あ、あ、」
③→「あれ、横に振っているだけなのになんか、うまくちょうどいいサイズで人が画面に収まらない。。。あぁ、、、かめらがゆれるぅぅぅ」
みたいなね、、、
あっ、ちなみに僕もこういう時期がありました。
結局これは、本番に注力をしすぎなのです。
準備の段階で、気にする人がしてしまいそうな行動の原因を、事前に解決しておけば、楽にできるということなのです。
例えば、
①に対する準備
・事前にどのように編集するか聞いておく→聞けなかったら事前に自分はこう撮ると決めておく
・ズームインズームアウトの練習だけ軽くしておく
②に対する準備
・①と同様、かつ事前にスクリーンのサイズにズームインする練習をしておく。
③に対する準備
・カメラが三脚にまっすぐ立っているかを事前に確認しておく、
・テーブル椅子が斜めになっていたりしていないかなど撮影しやすいか確認をしておく
→そうであれば基本的には画角がずれていることはない
このあたりの準備をしておけば、本番楽になります。
つまり、準備で本番不安に思うことをなくしておけばいいということです。
また、最初の考え方の通り、それでも「失敗」はします。
そこを反省してもいいけれど、それでいやになる必要はありません。前を向き続ければいいのだと思っています。
とにかくここでは準備が大事ということを伝えさせていただきました。
カメラの準備とは?
「おい!じゃあ、準備って具体的にどんな事をすりゃいいんだよ!」となると思います。
基本的には、この3点を確認することかなと思います。
・会場の環境的なこと
・カメラ周りの物理的なこと
・映像に関すること
会場環境的な準備
撮影のしやすい会場の環境として、カメラをどこに置けばいいかをまず考えます。基本的には、ステージど真ん中正面の奥、少しステージよりも高い位置にカメラを置くのが一番撮影をしやすいです。
その位置にカメラが置ける環境なのか、カメラを置いた後、カメラの前に何か遮るものはないかということを事前に確認しておくとよいのではと思います。
自分は、なんとなく目視でこれくらいかなぁとは思いますが、そのあたりはカメラを出せるなら、実際に出して確認するのが良いかもです。
カメラ周りの準備
この部分は、基本的に三脚をどのように固定するかということに尽きると思います。
まず、三脚はまっすぐ立てましょう。
「当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、意外にこれができていないことが多い。
「三脚立てられた」と思っても、一度確認をするようにしましょう。
また、「まっすぐにしていたのに、なぜか時間がたつとななめってしまう」ということもあるかと思います。
これは三脚の質が悪かったりするとよくあることです。
じゃあ良い三脚を買いましょうというのは経費が掛かるので、この対策としては、三脚の足にテープか何かで印をつけておきましょう。(業界用語的には「バミる」と言います。)
ある程度この目印をもとに、三脚を戻しておけば、準備の時の真っすぐな状態を再現することができると思います。
また、質の悪い三脚だと、うまくカメラを横や縦に振ることができないということがあります。この辺りは一つ考え方ですが、
・お題が始まったら、縦の動きは固定し、横の動きしかしない
・フィジカルで立つ人がいたときはズームアウトでだけフォローし、それでも厳しい時だけ軽く固定を外しカメラ動かす。
みたいな割り切りをしています。あとは、三脚の癖をつかむよう準備の段階で軽い練習をするときもあります。
カメラ周りの準備はこのあたりかと思います。
映像に関する準備
僕が撮影する大喜利会は、ほとんどの場合、僕ではない人が編集し、映像を作成します。
そのため、どんな映像にしたいのか、先に意見を聞いておくと、撮影がしやすいです。
ここはコミュニケーションをしましょう
で、コミュニケーションをとらなかったときや、「好きなように」「いつもの大喜利会のように」といわれて、どう撮ろうかと思うこともあるかもしれません。
その時は、あなたの思った撮りたいと思ったものを撮りましょう
「思ったって、何を撮ればいいんですか?」
という風になるかもしれません。
では、あなたが大喜利会に参加した時、何を見ていますか、
お題、回答をしている回答者、敗退が決まって悔しい人、勝者がきまってうれしい人。
それを撮ればいいのです。何も悩む必要はありません。
逆に言うとあなたが普段見ている光景を映像にすればいいという風に考えると楽になるのではないでしょうか。
大体の大喜利会のカメラは1台です。他のカメラはなく、カットの切り替えということも基本的にありません。
ということは、あなたのカメラ、つまり目がそのまま映像になると考えるとおのずと、今見たいものなんだろうとなるのではと思います。それでいいと思います。
自分がカメラマンをやっていた時によく言われていたのは、頭の中で編集をしろということでした。頭の中にいかに完成の映像を描くか。
たくさんカメラがある番組だとこれがなかなかわからないのですが、
1台しかないなら、単純にそれを撮ればいいとなるので意外と単純だと思っています。
簡単に言うと、素直になればいいのだと思います。案ずることなく、撮りましょう!
これらのことの準備を済ませれば、本番中は回答者をカメラに収めるだけで済みます。
回答者の回答も見ることができ、笑うこともできるでしょう。
とにかく本番楽をする。そのために準備をする。これを心がけてみて下さい。
本番中考えること~撮影に慣れたら~
本番中に考えることは下記の点です。
・立ち上がったらどうしようかな
・次に誰が回答するのかな
・この人の回答中のクセ(ボードの出し方等)は何かな
というぐらいかなという感じです。
立ち上がったときの対処は、前述の準備の要領で対処できるようにしているのですが、残り2つの時の考え方だけ記しておこうと思います。
慣れたら、カメラの画面はそこまで見ないで撮影する
大喜利会の撮影でよく戸惑いとしてあるのが、次に誰が回答するのかわからず、ワタワタしてしまうということです。
ただその時の状態は、カメラの画面ばかりに目を向けていて、MCの声に反応して次の回答者にカメラを移動していないでしょうか?
では、その目線をステージに向けてみましょう、現在の回答者の他に手を上げている人がいます。次に当たるのはその中の人のはずです。これに気付けば、MCの声よりも先にカメラを動かせる準備ができますね。
最初にも言っている通り、大喜利会の撮影はほぼほぼ、決まったことしかとりません。だから、画角のずれが気になる状況にないのであれば、カメラの画面に目を向けるのはちょっとだけでもよかったりします。であれば、基本的な目線はステージ全体に向けておき、次の回答者がだれか先に気付いておけばいいのです。
この辺りは、慣れたらでよいと思いますが、撮影での戸惑いはそういう考え方で解決できるという一例として、覚えておいてもらえればかなと思います。
回答者のクセと、サイズの割り切り
もう一つよくある戸惑いとして、回答者によってボードを出す位置がバラバラで、それに影響されて、ズームインズームアウトをどうしても繰り返してしてしまうということです。
この辺りは、もう広めのサイズに固定してしまいましょう。以外にそれでも気持ち悪くないので。
これは僕の考え方ですが、
例えば6人回答者がいたとして、そこで画角を決めるやり方としては、
その6人の最初の回答の出し方を見るまでは、ズームアウトだけ調整をします。出し終わったら、基本はズームに手を触れません。
(立ち上がった時などは除きます)
この辺りも、割り切って考えちゃうのが楽なのでそうしています。
もう一つだけ、音声
もう一つ大事なのは、音声がとれているかどうかです。
これを気にするのは実は難しい。
難しい理由は後回しになりがちという理由です。
だから念のため記しておきます。
対策としては、イヤホンをしておくことと、画面上に音声のレベルを表示させておくということです。
これがされていれば問題がないことがほとんどです。
これらを確認せず、映像は取っていたけど、音が全く撮れていなかったという最悪の状況もゼロではありませんので、できる限り気にするようにしてください
まとめ
本当に簡単にですが、僕が大喜利会の撮影の時に考えていることをまとめました。
・失敗してもいいということ
・準備が大事だということ
・本番は楽をするということ
・慣れたらいろんなことわりきってみるということ
この辺りが心構えかと思います。
ぜひぜひ、カメラをやってみましょう。
他にも知りたいことや、こういうことを書いてほしいなどあれば、ご意見ください。
何かしら追記します!
最後に
今回こういう記事を書いた理由なのですが、
僕が今年以降、仕事の関係などで大喜利会の参加が減ってくるかもなぁという状況が見えつつあるところが理由です。
こう言っておきながら、全然参加できてしまう可能性もあるのですが、現時点でも仕事の量や求められる質的なもので「ぐへへへ~~~」となっている状況もあります。
という状況において、今後僕への大喜利会でカメラを担当してほしいという要望も反故にしかねないので、であれば裾野を広げたいと思った次第でした。
でもEOTのカメラとかはまだやると思うし。やりたいしなので、引き続きよろしくお願いいたします。
長文乱文失礼いたしました。