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いまさら初代X100

先日の記事でスナップシューターの事を取り上げ、その中でX100Vは高すぎるなんて事を書いた。その後、程度の良い安い初代X100を見つけてしまった。3万円っていうのはなかなかない価格だつたので思わず衝動買いをしてしまった。このX100シリーズは中古でもなかなか値が下がらない。初代X100もブラックだと5万以上したりする。発売から10年以上も経っているのにだ。なんだかライカみたい。

このカメラ、確かに質感もよくて所有感をくすぐる。まあライカほどではないが、外装がプラ製のデジイチなんかよりも遥かに物としての魅力はある。
ただ、家に持ち帰って自分のαと比べると大きさはそんなに変わらない。レンズの分だけαのほうが大きいけど、ボディだけでみると大差ない。これはある意味、αが驚異的にコンパクトともいえるけど。世の中ではX100はコンテジのカテゴリーに入れているけど、コンデジとは言い難い大きさだ。
ソニーのRX100とかなら全然わかる、かなりコンパクトだから。でもこのカメラはどうだろう。

実際に扱ってみると、これも色々思うところがでてきた。さすがに11年前のカメラだから操作系でいけない部分も多い。そもそも動作がもっさりしている。一番、ショックだったのはシャッタースピード。1/4000秒だと思ってたんだけど、開放では1/1000秒までしかでないこと。屋外で試し撮りしたときに、どれもすごいドオーバーになるから、なんだこのカメラってイライラしてたけど、そういうことなのね。フィルムカメラかよって思ってしまった。NDフィルターが内臓されているけど、こんなものそんなに効かない。だから、外付けでNDフィルターをつけてなんとか撮影できるようになった。しかも、ISOもrowでは200まで。JPEGなら100までとかわけわからんし。
ファインダーはやっぱりEVFは荒い画像で、今のカメラとは雲泥の差。AFもうんこ。迷う、迷う。屋外で対象が明るいと厳しい。だからマニュアルで撮影した。マクロもいちいち設定変えないといけないもの面倒。

オリンパスのフードをつけてみた

そう考えるとこのカメラってスナップシューターというよりじっくり撮影するほうが合ってるなということ。スナップならスマホのほうがはるかにいい。

じゃあ、売っぱらうかというと、そういうわけでもない。まだそんなに撮影はしてないけど、決まるとたまにいい画を出す。ちなみにフィルムシミュレーションなんて使わない。だってどうせライトルームでいじるから。開放はソフトというのが特徴的なレンズみたいだけど、たしかに開放だと柔らかく、滲んだりするのでまるでオールドレンズを彷彿とさせるところもある。
あとは見た目かな、結局(笑)。これでモダンな形ならまず買ってないし。この形ありきだよね。電器屋で100Vを見たけど、仕上げがすごい美しくてびびった。滑らかな質感で高級感が初代とはまるで違う。アルミ削り出しは伊達ではない。っていうことでもう少し使いこんで最終評価をしたい。

開放


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