あなたの一番になりたい。正論なんていらない-自分のモヤモヤを言葉で相手に伝えてみる。
恋人に「しんちゃんの一番になりたいんだよ」と言ったことがあった。
その返事は、こうだった。
「さくらが一番だよ。二番は、いない。過去は関係ない。過去のことは過去のこと。今が大切。いま一緒にいる相手が大切。」
うん…。
それ、正しい。
全部。
なんにも間違ってない。
きっとね。
だけどさ。
後半の言葉に悲しみを感じる自分がいる。
「過去は関係ない?」
いや、そうじゃないんだよ。
過去も全部ひっくるめて、あなたの人生の中で「一番のオンナ」だって言って欲しいんだよ。
強欲で済まないが、それが本音だ。
でも。
どんなふうに話をしても。
彼からは、そんなニュアンスの言葉は出てこない。
「付き合っているときは、その時の相手のことを、ちゃんと好きだった」
とかの正論を繰り出してくる。
真面目か!!
うんうん。
きっと私もそうだったよ。
付き合っているときは、その相手のことが本気で好きだよ。
なんなら愛してるよ。
だけど。
そんな正論が欲しいわけじゃないんだよ。
「今までで一番」って言って欲しいんだよ。
私はいつになったら、彼のたくさんの元彼女たちを越えられるのだろう。
どこまでやれば…。
何をすれば…。
彼からの「いままでで一番」が欲しい。
でも、なかなか手に入らない。
どうすればいいんだろう。
私の思いは。
彼にはなかなか伝わらない。
てか。
どうして私は、そんなに「彼の一番」が欲しいのだろう?
そんな、ある日。
彼が言った。
「さくらとは、他の誰とも話せないような、どんな話もできるから、安心して話せるし、話してて楽しいし、話が尽きない」
お!?
それ、もうちょっと、欲しいヤツ!笑
私「え?どういうこと??」
彼「人生の経験値が高いし、包容力もあるから、どんな話でも聞いてくれるし、嫌な顔しないし、ちゃんとそこから広げてくれる。だから何でも話せちゃう。」
私「ああ、なるどね!ありがとう。嬉しい。そう思ってくれて。」
そして。
そこで、もうヒトオシしてみた。
私「『好き』とか『大好き』とか『愛してる』とかは、どんな相手にも使える言葉でしょう?」
彼「まあ、思ってなければ言わないけどね?」
私「そりゃあね。笑。でもさ、具体的に『ここが好き』とか言ってくれると、私のこと見てくれてるんだなって、認めてくれてるんだなって嬉しくなる!」
彼「さくらのことは、ちゃんと見てるし、ちゃんと認めてるよ!?」
私「うん。きっと、そうだろうと思う。それでもさ。具体的な言葉は胸に染みる。ありがとうね」
そのあと。
色々考えてみた。
私自身を認めてくれたら嬉しい。
個を認めてもらえたら嬉しい。
そうか、もしかして。
唯一無二になりたいのは。
ちゃんと私だけを見て認めて欲しいのは。
オンナの本能なのかもしれない!←
そう思ったら。
なんか合点がいく。
で。
彼にラインを送る。
「しんちゃんの一番になりたいって言ったのは、過去も含めて、全部全部の一番っていう意味なんだよ。欲張りかもしれないけどさ。」
続ける。
「きっとね。女性の本能なんだと思うよ。だってオンナは。相手が他の女性のところに行ってしまえば、安心して子どもを産み育てることができないじゃん?だから一番になりたいって本能的に思うのかも。過去も未来も全部含めて『一番』て言われて安心したいのかもね?」
我ながら…。
良い、こじつけ…。笑
本能と説明されれば、押し付けがましくも聞こえまい。←
ふふふふふ。
その夜。
恒例の寝る前の電話で。
彼は私を誉めちぎった。
「さくらの○○なところが、すごく好き。他の人とは全然違う」
「さくらが○○してくれるの、すごく嬉しい。そんなことしてくれる人、今までいなかった。」
そんなセリフを繰り返し、繰り返し。
それを聞きながら私は、あまりの嬉しさに、涙を流しながら、眠りについた。
彼にもらった言葉の数々も嬉しかったが。
それ以上に。
彼が私の「欲しいもの」をちゃんと理解して与えてくれた。
それが、嬉しかった。
幸せな、幸せな、夜。
朝、起きて。
幸せな気持ちで目が覚めた。
昨晩の彼の言葉の数々…。
せっかくだから。
思い出して噛み締めよう!
ん?
あ。
あれあれ?
えーと…。
お!
思い出せない!笑
あんなにたくさん褒めてくれたのに!
嬉しくて涙まで流したのに!!
こ!
こ!!
これだから、酔っ払いは…。
がっくり…。
もったいない気持ちと申し訳ない気持ちを抱えつつ。
正直に恋人に告白する。
「昨日、たくさん嬉しい言葉をありがとう。
幸せな気持ちで眠って。
幸せな気持ちで目が覚めました。
でも!
ごめんなさい!
酔ってて覚えてない~。涙。
今度会ったときに、もう一度、言って?
シラフだったら絶対覚えてるから!!!」
こんな。
こんなバカみたいなオンナに。
ちゃんと返信してくれる恋人。
「うん、大丈夫だよ。今度会ったら、もう一度言うね。楽しみにしててね」
・・・・・。
神!!!!!
感涙。
本当はさー。
私が舵を取っているように思わせて。
本当は釈迦の手のひらの中なのかもね。笑
ま。
どっちにしても。
幸せな事は確かだ。
次にシラフであった時には!
褒め言葉、全部メモって帰ってくる!
ノロケ全開の記事を書くぜ!
請う!ご期待!!笑