見出し画像

52歳シングルマザーの遺言書

皆さんは遺言書、書いたこと、あります?

私が、はじめて遺言書を書いたのは5年前。

調停で離婚が成立し、二度目のシングルマザーになったとき。

当時47歳。
子どもたちは皆、未成年。

自分が家長になったという責任。
子どもたちが無事に巣立つまでは生き延びなければという使命感。

だけど、人間の命なんて本当に儚いもの。

明日の朝、私が目覚めなかったとして。それでも子どもたちが困ることのないように。

そう思って遺言書を書いた。


あれから5年。
状況はだいぶ変わった。

長男は家庭と自分の家を持ち。
長女は経済的な自立はまだ先だけど(一応)我が家から巣立ち。
未成年の我が子は残された二女のみ。

二女が成人するまで、あと6年。

その間に私が死んでも、子どもたちが困ることのないようにしたい。

そんな思いもあり今回は行政主催の「遺言書の書き方講座」に参加して基本的な知識と有効になるような遺言書の書き方を学んできた。


講座で教わった通りに自分の意思を文面に書き残す。

私にとって重要なのは3点。

①土地家屋を全て二女のものにすること。
②長女と二女が大学卒業するまでの費用を明確にしておくこと。
③二女の親権者を長男と長女にすること。

文字にして、日付を入れて署名捺印をして、終わり。

それから。

子どもたちへの感謝の気持ちを綴った文面を別紙で添えた。

生まれてきて一緒に過ごしてくれてありがとう。
あなたたちがいてくれて幸せな人生でした。


遺言書を書き終えたあと、せっかくだからと5年前に書いた遺言書を読んでみた。

肩に力が入った、生真面目な自分の姿が浮かび上がるような、そんな遺言書だった。
離婚直後の頑なで生真面目で力一杯生きていたあの頃の自分を愛おしく感じた。
あの頃いつも誰かに「大丈夫」って言って欲しくて心細かった私を。
いま。
大丈夫だよって抱き締めてあげたい。

そんな気持ちになった、


この5年で、私は、だいぶ変わった。

振り返ってみたら。
だいぶ柔らかい視点でものを見て考えられるようになったと思う。

リアルで自分を取り巻く環境が変わったのも大きな要因だ。

息子が家族を作ったこと、長女と時にはぶつかりながらも愛し合っていることを伝え合えたこと、二女の不登校を機会に得るものが大きかったこと、恋をしたことによって本来の自分の感覚を取り戻したこと。

そしてやっぱりnoteの存在は外せない。

自分が悩んだりぐるぐる考えたりしているのと同じように、悩んだりぐるぐる考えたりしている人が、この世にはたくさん存在する。ということを知ることができた。
みんなが一生懸命だったり投げやりだったりしながら、それぞれに生きていて、正解なんてなくて、みんながそれぞれに存在して。
それで、いい。
もちろん、私も。
そう思うことができたのが大きかった。

ここで改めて。
noteで知り合い私に関わってくれた皆さまに大きな感謝を。

本当に本当に、ありがとう。
たくさん救ってもらいました!

本年も大変お世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。