
こんな日もある。こんな私もいる。-娘に八つ当たりしたある日の母親の記録
次女が。
些細な失敗をした。
しかし。
その報告を聞くに至るまでの私の精神状態は、ものすごく、ものすごく悪かった。
臨界点ぎりぎりだった。
そして、次女の些細な失敗をきっかけに。
溢れた。
次女に対して叱責し続け。
それどころか。
自分のストレスまで、ぶつけてしまった。
こういう時。
次女は反論したり反抗したりは、絶対に、しない。
ただただ、静かに涙を流す。
そして「ごめんなさい…。」と小さく呟く。
いつも明るくて楽しくて天真爛漫な次女が、ここまで落ちている。
私のせいで…。
しかし。
そんな姿を見ても。
今日の私は残念ながら、おさまらなかった。
「悪いけど今日は夕食作らないから好きなようにして。」
そして余計なひとこと。
「仕事して疲れて帰ってきてるのに、家にいて時間がたっぷりある人のために、さらに忙しく家事をしなければならないのが嫌になることがある。」
ああ。
馬鹿なことを言ってしまった…。
と思いつつも気持ちは収らない。
ふたりの間に嫌な空気を作ったのは自分なのに、その嫌な空気をリビングに残したまま、浴室に逃げ込んだ。
今回たまたま、臨界点を超えるきっかけが、次女だっただけのこと。
それなのに…。
やってしまった…。
こんな時ほんとうに。
自分の未熟さを思い知らされる。
いくら口では立派なことを言ったところで。
いくらnoteに素晴らしい母親像を書いたところで。
実際には、こういう日もある。
こんな私も、いる。
それでも。
なお。
私を愛してくれる次女のために。
お風呂から出たら。
ちゃんと言葉に出して謝罪をしよう。
八つ当たりしてしまったと謝ろう。
自分の精神状態が悪かったことを説明しよう。
たまに疲れてしまうこともあるけれど、あなたのためにごはんを作るのは、とても幸せなことだと言葉で伝えよう。
いつでも優しく出来ない私で、ごめんなさいって言おう。
そして。
最後にはハグをさせてもらおう。
次女が、それを、許してくれるのであれば。
完璧なお母さんになんてなれないけど、心からの「ごめんなさい」を、子どもに言える母でありたい。