
その人と一緒にいる自分が好きですか?
いくら好きな相手でも。
その人と一緒にいる自分のことが嫌いだったら、それは自分のためには、ならない。
自分を嫌いになってまで、その人と一緒にいるよりは、ひとりでいる方が幸せ。
そう思わない?
とか簡単に言葉には出来るけどさ。
仮にも好きなんだから、そこから立ち去るのは難しいよねぇ。苦笑
良い部分もあるから一緒にいるんだもんね。
居心地だって良い時もあるしね。
それを全部手放すには勇気が要る。
好きなんだけど嫌いなところがたくさんある。
好きだけどむかつく。
好きだけど穏やかでいられない。
好きだけど傷付けてやりたい。
嫌なことがあっても我慢ばっかりしちゃう。
それで突然、爆発してしまう。
取り乱して大暴れしてしまう。
そして、そんな自分が嫌で…。
自己嫌悪に陥る。
それの繰り返し。
思い返せば、そんな恋愛ばっかりしてきた。
いま思えば…。
価値観の合わない相手と、無理して我慢して、付き合ってたんだなって思う。
価値観が合わないから最初は強く惹かれる。
でも、それは長くは続かない。
だから途中から「無理して我慢して」っていう関係になってしまう。
相手の言動で自分の心が強く動くのは、相手のことが好きだからだと思い込んでいた。
恋というものは全てが波乱万丈で、傷付け合うのが当たり前だと思っていた。
傷付いて辛い気持ちになるけど我慢して一緒にいるのが「本気で好きな証」だと思っていた。
でも、本当は違う。
って、いまならわかる。
価値観が違いすぎる相手と一緒にいて心が強く動くのは、自分の心が傷付いてるから。
相手のことを愛しているから心が強く動くわけじゃなくて、相手といると傷付くから。
傷付いているのを、我慢して我慢して我慢して手に入れた「恋」は手放した方が幸せになれる。
だって。
ずっと我慢し続けて…。
心が苦しくて。
そんなの幸せじゃない。
結局、我慢出来なくなって、ようやく終わる。
まあ私の恋愛って、ずっと、そんな感じで。
嫌なことがあっても我慢して関係を続けることが「オトナ」だと思いこんでいた。
出来もしないくせにさぁ。笑
でも、いまは違う。
彼のことが大好きで、彼の全てが愛おしい。
たまに思い詰めて、自分が制御できなくて八つ当たりしちゃうこともあるけれど、基本的には彼の全てが好き。
そして。
彼と一緒にいる自分が大好き。
彼と一緒にいる私は。
とてつもなく良い女で。
見目麗しく。
好奇心旺盛で。
生きるのを楽しんでいて。
心が広くて。
慈悲深くて。
彼に包み込むような愛情を注ぐ。
そんな素敵で魅力的なオンナだ。
もちろん、彼とは最初から、こういう関係だったわけじゃない。
嫌な思いもたくさんした。
でも、諦めたくなかった。
ここに辿り着きたかった。
彼となら辿り着けると思った。
なぜなら。
彼とは価値観が似ている。
だから最後の恋を全うできるに違いない。
女の勘だったのか。
それとも、ただの思い込みか。
いまとなっては、わからない。
でも、彼なら最後の恋の相手として不足はない。その気持ちが私を突き動かした。
正直、恋心なんて後からついてくれば良いと思ってた。
やるだけやろうと決めていた。
そして、やるだけ、やった。
そうしたら、ここに辿り着けた。
自分に出来ることには限界がある。
だから辿り着けたのは天命だと思ってる。
人事天命。
そんで、結論。
やるだけやろうと思えない相手とは、運命の相手にはなれないんだろう。
価値観が合うって大切なことだ。
我慢したり悲しくなったりの関係なんて長くは続かない。
長く続かないなら運命の相手になれない。だから、やるだけやる意味がない。
だって私は死ぬときまで恋が出来る相手が欲しいんだから。
「こういうところが嫌いなんだけど、誰もいなくなるのは嫌だから」とか思いながら、向き合わないで手を抜いて一緒にいたら、ここには辿り着けなかっただろう。
そう思うと、きっと。
彼も「やるだけやろう」と思ってくれたに違いない。
いつか、もしかして「そんなふうに思った人がいたなぁ」と懐かしく思うだけの日も来るかもしれないけれど。
でも、いまは。
声を大にして言いたい。
彼は、私の運命のひと。