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母(私)がインフルエンザに罹りました-そのとき小学生の娘は【母娘ふたり暮らし】

【土曜日】
朝8時半頃から悪寒がし始め9時には熱が上がりはじめる。
一緒にリビングで過ごしていた娘に「こりゃヤバいわ」と宣言して自室に籠もる。

「鏡開きは、あずきバーで作るお汁粉レシピ見つけたからそれにしよう!」と娘が提案してくれて一緒に作るのを楽しみにしていたのだが無理っぽい…。
でも材料は準備してあったので「ひとりでも作れるから大丈夫!」と娘があずきバーお汁粉を作ってくれた。
その時点ではまだ食欲もあったので自室に差し入れてもらって美味しくいただく。

そうこうしているうちに熱がぐんぐん上がり、布団にくるまって悪寒と戦っていると娘からライン。
「お昼ごはん何にする?作るよ?」
しかしもうこの時点で私に食欲はない。
私「多分何も食べられないから大丈夫」
娘「欲しいものあったら言ってね」
ありがたい…。

「何か買ってこようか?」と言ってくれたのでスポドリとゼリー飲料とクーリッシュのバニラをお願いする。発熱時の栄養補給にアイスは欠かせない!

悪寒が酷いので電気毛布を持ってきて欲しいと頼むと秒で持ってきてくれた。このフットワークの軽さが病人には何よりの優しさ。

私「熱が上がりきって落ち着いてきた」
娘「何か食べられそう?りんごとか?おにぎりとか?」
私「それ!お願いしたいです!!」
リクエストに応えてすぐに持ってきてくれる。ありがたし…。

最高体温39.7度マーク時に写真を娘に送る。
娘「おおお。ヤバいじゃん。大丈夫?」
私「大丈夫。生きる気しかしない」
娘「それは良かった」
私「死ぬかもって思わないうちはきっと大丈夫。」
そんなやりとりをして朦朧としたまま就寝。

【日曜日】
この日は地域の行事があり、私は役員として準備から出席する予定だった。
娘も行事に参加するのを楽しみにしていた。
が。検査の結果、インフルA。
娘「ママがインフルだったら、私、行かない方がいいよねぇ」
私「うーん、万が一感染してたら誰かにうつすかもだしねぇ…。」
娘「だよねぇ…。」
私「すまない、行きたかったよね?」
娘「いや、ママが謝らなくて良いよ。流行ってるんだし仕方ないよ」
え?これ、小学生女児のセリフ??すげー達観してるんですけど…。驚き。

病院で3時間ほどを費やし帰宅。
娘「何か食べる?」
私「卵がけごはん韓国海苔添え!」
娘「他には?」
私「温かいほうじ茶が飲みたいです。」
すぐにリクエストに応えて自室まで運んできてくれる。
温かいほうじ茶が身と心に沁みる…。
私「ほうじ茶がめちゃめちゃ美味しくて心に沁みるです」
娘「それは良かったです」
ほっこり…。

はっ。
そういえば洗濯、なんもしてないや…。
私は着替えすらできてない状態だから洗濯物ないけど…。苦笑
数日前、娘に洗濯機の使い方を教えたばっかりだったな。
まさかの伏線回収か?笑

私「この前、洗濯機の使い方教えたけど、覚えてる?」
娘「あ、覚えてる。やってみる。」
すぐに洗濯機をまわす音が聞こえる。
私「まさかの伏線回収?」
娘「あ、ほんとだ!w」
しばらくしたあと洗濯物を干している物音が聞こえてくる。
よく働くねぇ…。

しばらくするとラインが来た。
娘「冷凍のごはんが無くなっちゃったから新しく炊くね」
娘「明日ゴミの日だから、朝起きて出してくるね」
自ら気がついて動けるって凄いな!!!

娘「あと灯油の在庫が切れちゃったけど…。どうすればいい?ママ買いに行けそう?だいじょうぶ??」
そして状況を読んで相談できる。

よく働く。
よく気が付く。
状況が読める。
世にごろごろしている不出来な夫よりめちゃくちゃ頼りになる!
我が子ながら、なんでこんなふうに育ったのか不思議でならない。
(ちなみに上のふたりは、こんなふうには動きません。笑)

【月曜日】
連休最終日の娘。
朝起きてゴミを出し。
三食を自分でまかない。
洗濯も自分で干してたたみ。
宿題と学校の準備を済ませ。
時間までに風呂に入って就寝。

やればできるんだなぁ、ホント。
この姿見てると、いつも、声かけすぎてたかもなぁ。
もっと自分のペースで大丈夫なんだろうな、この子は。

【火曜日】
「起きてこなかったら起こすところだけお願いしたい」と頼まれていたので、娘の寝室へ行き声をかける。
私「おはよ。まだ、うつしちゃうかもしれないから、朝ごはんの準備とかできなくてごめん。」
娘「いーの、いーの。自分でできる。ママは寝てて。起こしてくれてありがとう」
そう言うと娘は、普段とは違う機敏な行動でガバッと起きて身支度を始めた。
そうして。
いつもは私が出勤ついでに車で送っていく学校への道のりを、自分の足で歩いて出かけていった。

マジでやればできる子ちゃんだな。
たまには高熱を出すのも悪くないな。笑
とか思いつつ、娘が登校したあとキッチンに行くと。

そこには淹れたての温かいほうじ茶。
「ママゆっくり休んでね」のメモ。

いや…。
そりゃ泣くっしょ。

自分の登校準備で手一杯だろうに、母のためにお茶を入れて出かける、その優しさ。
我が娘ながら尊敬しかない…。

こんな嬉しいこと、忘れたくない。
せっかくだから記録に残したい!!
あとで読み返したい!
との思いで、つらつら書きました。

熱が下がって暇になりまして。笑

親バカ日誌、最後までお読みいただき
ありがとうございました!