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サイトーメーセキ技法における催眠と云う現象の解釈と手法の基本的な解説1

サイトーメーセキ技法と云う催眠法は、私が催眠術師REDを名乗っていた時からの手法です。
催眠術と一口にいっても理念や基本的な解釈はおそらく術師毎に異なるのだと思います。
そしてそうであれば催眠と云う定義も当然違ってきます。
私の手法は基本的には古典催眠がベースになっていますが、長い経験の中から培ってきたものは他の術師と同じ部分もありながら全く手法・考え方が異なる部分があります。
これがいわゆる流派と云うものです。

なので、時々アマチュアの方が仰る誰々の催眠と誰々の催眠をミックスした手法云々と言うのは余程の熟練者がそれぞれの手法の根拠を充分に理解した上で、尚且つ自身の催眠法が確立していなければ到底正しく運用できるものでは無いと考えています。 
 また少々厳しいことを言えばそうまでして混ぜ合わせたものの精度が良いかと言えばほとんどの場合マイナスの方向に進むでしょうし、そんな事が上手くできる人であれば、最初から自分の手法を確立させているでしょう。
ですから私の考え方は、まず基礎をしっかり学び他者からは技術や手法では無く(ひとつひとつの動作にさえ意味がある為)その理念を学びとり自分のものにしてから個々のスタイルを築き上げると良いでしょう。

たとえずっと趣味で続けるのであっても他者から一目置かれるような術師になりたいですよね。

そのような理由から催眠の手法についてはそれぞれ基本的な解釈と考え方を学ぶ必要があります。

催眠状態とは

皆さんは、催眠暗示を通す(暗示の通りになる)為に催眠誘導を行なっていると認識していますよね。
では、催眠暗示は催眠状態でなければ入らないのでしょうか。
答えはNo.です。
催眠誘導はあくまでも催眠暗示を通しやすくするための手段であると考えて下さい。

いきなり高いハードルを越える事はできない

何事も余程の素質がない限り、いきなり高いハードルを乗り越える事は出来ないわけですが「催眠にかかったからどんな暗示も通る」と思うのも同様に誤りであります。
これを理解していないと多くのシーンで大失敗をするわけです。

これは例えどんなに深い催眠状態であっても高確率で失敗します。
「催眠が思うように上手くいかない」と思っている方は、まず技術的な事に執着するのを辞め、関わり方や被験者の観察を充分に行う事を習慣づけた方が良いでしょう。

催眠の定義がそれぞれ異なる事が理解から遠ざけてしまう


まず催眠と言う現象をどのように捉えているか?
ここが本当に難しいところです。
a リラックス状態の時
b 過集中状態の時
c なんらかの催眠誘導によって閉眼及び脱力をしている状態
d 催眠誘導を行わずとも第三者の暗示により言われた通りになっている時
などが皆さんの思う代表的な催眠ではないかと思っています。

なんか全部別々の事を言っているように思えませんか?
その通りなんです。この定義の違いが催眠という現象を解り辛くしているのです。
ここにこだわってしまっている限り恐らく唯でさえ解明され尽くしていない催眠の入口にも入って行けないでしょう。

私は全て催眠という現象であると思っています
ですが全ての手法を駆使しているか?と言うとそうではありません。
ですから私が誰かの手法を真似しても上手くいきませんし誰かが見様見真似で「明赤のスタイルはコピーした」と言ってもそれは大間違いな訳です。
それはただのモノマネであって中身を理解し習得したわけでは無いからです。

さて本題ですが、催眠という現象、特に他者催眠は、第三者の暗示によって被験者がさまざまな体験をするものですが、その様な状態(催眠暗示を受け入れる)にする為に何が必要なのかと言う事ですね。
緊張・集中?リラックス・弛緩? 多くの方はここにこだわってしまっているのでは無いでしょうか。

勿論、不要では無いのですが最も大切な事は「今まで学習して来た来た事、体験した事などの常識」をいかにすり抜けさせるか?なのです。
ここで解釈を誤ってはいけませんが、これまでの学習、体験を非常識に塗り替えると言う意味ではありませんので誤解の無きように。
今までの学習、体験が被験者にとって全て正しいわけでは無いからです。
今回はここまで
さらに詳しいお話はまたいずれ。

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