セルフイメージといじめの関係
セルフイメージの世代間連鎖
自己認識(セルフイメージ)は、子どもの時に、周りの影響を受けながら形成されていきます。
特に親との関わりの中で受ける影響は非常に大きいです。
今の日本では、エゴや恐れの強い「分離意識に基づいた狭いセルフイメージ」をもつ親に育てられた人が多いです。
実は、親子間でも、兄弟や友人間でも、エゴ(保身・恐れ)が強い態度には不快感を感じるので、その影響を受けた側、言い換えると不快感を感じた側のエゴ(保身・恐れ)を強化するという性質があります。
そして、例えば親の態度から不快感を感じてエゴ(保身・恐れ)が強化された人が、今度は学校や会社で別な人に不快感を与える、という仕組みができてしまっているのです。
俗にいう「いじめ」の正体です。
人の態度や行動に対して不快感を感じたときに、自動反応的に、自分を守ろうと壁を作ったり、相手を責めたりする。
不快感や恐れが、エゴを強化し、そのエゴが、また別の不快感や恐れを引き起こす、という悪循環にはまってしまっています。
今の世の中は、どこを見ても、「自分を守る」ことと「他人(相手)を責める」ことに必死で、どんどん疲弊していく人たちであふれています。
この状態の厄介な側面として、次の2つが挙げられます。
一つは、エゴが「自動反応的」であること。
そして二つ目が、「人々のセルフイメージが分離意識に基づいたものになっている」ことです。
怖れやエゴの問題を解決する方法
問題の厄介な側面①
「エゴが自動反応的である」
この自動反応的にネガティブ感情が起きてしまう、という問題を解決するには、自分の反応に気づくことが必要です。
毎瞬、自分の反応に気づいている状態が理想です。
例えば、(A)という出来事に対して、(B)と感じたとします。自分の中にBという感情がでている、と反応状態に気づくように心がけます。
今、ストレスを軽減し、集中力を高める効果があるとして、アップルやグーグルなどの企業でも取り入れている「マインドフルネス」は、この問題の解決にとても有効です。
問題の厄介な側面②
「人々のセルフイメージが分離意識に基づいたものになっている」
この問題は、セルフイメージを本来の「統合された愛の意識(=本来のあなた)」に変えていくことで、解決することができます。
厄介な点は、恐れの分離意識に基づいたセルフイメージを自覚できていない場合が多く、また、大人になるにつれてそのセルフイメージを疑問に思うこともなくなり、潜在意識にこびりついて、思い込みとなって完全に一体化してしまっていることが多いことです。
母は信仰について、「業が深い(罪深い)家系だから信仰をしなければ」、という言い方をしていましたが、私たちは業が深いんだ、というセルフイメージを子どもにも伝えていたことになります。
罪深いから、信仰をしなければますます不幸になる・・・という恐れを、良かれと思って植え付けています。
親たちはそれが正しいと「思い込み」、子どものためを思って信仰をさせようとしてくれます。
セルフイメージは、幼い頃に周囲の考え方をそのまま受け継いだり、いろんなことを見たり聞いたり経験して、そこから自分なりに構築し確立されていきます。
信仰に限らず、良かれと思って子どもに罪悪感や恐れを抱かせていることが、よくあると思います。
本当は、どんなことよりもそれが一番罪深く、恐ろしいと思うのです。
本当のあなたは、尊い命、魂であり、愛の意識体なんです!
人は誰しも、ありのままで素晴らしい✨
このセルフイメージを子どもたちに伝えていきたいですね。
いじめのない世界へ。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。