美しい骨格
t君の骨格は美しい。
たまに、もうお前ふざけるなよとか、
ああもう別れるしかないとか思うことがたくさんあるんだけど、
後ろ姿でも前でも彼の美しい骨格を前にすると世界で1番好きな身体だと思う。
前に美術をやっている人に美しいと言われたことがあるらしく、ああやっぱりそうですよね、とおもった。
t君は最近地方の知り合いのところに平気で1,2週間とかいってしまう。
遠距離になると、彼という物体が目の前に現れないので好きな気持ちが少し薄れる、すきだけど。
会えない間は、彼の美しい骨格とか過去のときめいた瞬間とかの記憶を頭の中で小出しにして、会いたいなぁと思っているかんじだ。
いつ帰ってくるのかラインで聞いたら思ったより先で、返事をしないままでいたら
怒ってる?とラインがきて不在着信があった。
t君は私の気持ちが離れることに敏感だと思う。
なかなか離れないから安心してほしい気もするけど、いい加減にしてほしい気もする。
電話していたら帰ってくる日、「一緒にご飯食べようね」と言った後、「あと久しぶりに抱きたい」とさらっと言われて。
一緒に銭湯行こうね くらい自然にさらっと言われて、それ言われて数時間経った今もその言葉を思い出すと火照る。
t君はメンヘラホイホイではなくて
メンヘラツンホイだとおもうなと意味もなくグルグル考えていたけど、そもそも私はメンヘラではないか。
私がちょっとヘラ気味になっても簡単にはホイホイしてくれない。
一回ツンってしてくるんだけど、そのあと絶対ホイしてくれる。これが沼るっていうやつだと思う。