タスクシュートは24時間記録しなくても役に立つ
おつかれさまです。
本記事は「自分らしい時間的豊かさを追求する」をテーマにしたマガジン「ユタカジン」への初投稿です。
自己紹介
「まいるど」と申します。
20ン年選手の会社員でモバイル系のプログラマーをしています。
中間管理職っぽいこともしています。
3児の父でもあり、PTAなどの会長職を気軽に引き受けるタイプです。
タスクシュートし始めたきっかけ
私は2011年末までTogglというクラウドサービスで勤務中の作業時間を記録していました。
しかし職場のルールでクラウドサービスは基本NG。Googleカレンダーなどは「顧客名など固有名詞を書かなければOK」という条件で使うことが許可されていました。そのためTogglでも「設計」「コーディング」といったザックリと抽象化した作業内容しか書けませんでした。
そんななかでExcel版のTaskChuteと出会います。
クラウドを使わないのなら作業内容に気を遣わなくて良いじゃん!と思って試し始めました。
なお当初は「超絶使いづらくて悲しい」と言っています(笑)
そこから14ヶ月後にはだいぶ使い慣れたようで、TaskChute2での細かい使い方の話をしています。
勤務中の作業時間を記録している理由
さて、そんな期間をかけてまで勤務中の作業時間を記録しているのには理由があります。
1ヶ月間の業務に使った時間をプロジェクトごとに集計したかったのです。
なぜ集計したかったのかは、もう少し詳細を説明する必要があるでしょう。
プログラマーは「人月」という単位で働きます。
1人月は1名が1ヶ月間働いて作るという作業量であり、費用を意味します。例えば「このアプリの開発は3人月」というと、1名が3ヶ月間、あるいは3名が1ヶ月間といった具合です。また1人月が100万円だとすると、300万円かかりますね、ということでもあります。
さて、このプロジェクトを私1人で担当して、3ヶ月後にリリース(納品)できたとします。ここで3人月の詳細を見てみるとどうなるでしょうか?
単純かつホワイトに考えて、1日8時間×60日間(20日×3ヶ月)をプロジェクトの作業にかけているかというと、そんなことはない気がします。社内の事務処理で数時間使っていることは確実ですし、3ヶ月間もあればパソコンやネットワークの不調で数時間消耗したり、遅刻や早退、欠勤したりした日もあるでしょう。
果たしてそれらを除いて純粋にプロジェクトに使った時間はどのくらいなのか。さらに複数のプロジェクトを受け持っていた場合、時間で見た割合はどのくらいなのか。
記録がないと全く分かりません。
私の職場では、月末に上司から「どのプロジェクトに何割使った?」かを聞かれます。記録がない場合(それが普通なのですが)ただの印象で応えることになります。プロジェクト2つなら半々・・・ってほどでもないから6割と4割にしておくか、という具合です。
これが報告して終わりならそれでも構わないのですが、次のプロジェクトの参考値になることがあります。
「前回と似た規模のプロジェクト、今回も3人月で良いかな?」
・・・えっ、それで良いんだっけ。結局何時間使ったんだっけ?
という問いが毎回浮かびます。
1日8時間での3ヶ月間と、1日12時間での3ヶ月間では、計算するまでもなく同じ「3人月」でも1.5倍の作業時間の違いがあります。後者なら次は「4.5人月」と見積もる必要があるでしょう。
前回は何時間使ったのか。
それに答えて納得感のある見積もりをしたかったというのが、作業時間を記録したいという動機でした。
TaskChute2を使って得た効果
TaskChute2はこの答えを得るための完璧なツールでした。
クラウドを使わないので、プロジェクトやタスクの名前に業務情報(製品名やチケット番号など)を書き放題です。Excelなので、そのプロジェクトやタスクの名前でクロス集計も手元でできます。どのプロジェクトやタスクに何分ずつかけたか、ということが一瞬で分かります。
そうしてタスクシュートを実践していくうち、勤務時間であれば何にどれだけかけたのか正確に把握できるようになり、振り返り(レビュー)の精度も高くなりました。結果として心理的にも記録としても納得感の高い過ごし方をできる日が多くなりました。
元々の「納得感のある見積もり」については、期待とは異なる答えを得ましたがその話はまた別の機会に。
(一刻も早く知りたいという方はこちらでお話しているので気が向いたらお願いします)
プライベートではタスクシュートをしていない
一方で私は勤務時間外、つまりプライベートの時間帯ではタスクシュートをしていません。当初の理由はプライベートでExcel、つまりWindowsパソコンを使い続けるのは現実的ではなかったからです。その後たすくまが登場してもメインのスマホはAndroid派だったので使わずじまいでした。
現在、PTAや市・町の子ども会活動、さらには子どものスポーツの事務局やSNS担当と結構忙しいのですが、Googleカレンダーに集会などの「予定」を書いているだけです。予定以外の作業は完全に行き当たりばったりで過ごしています。
しかし、納得感・満足感ともに高いのです。
これは「自分にさほど期待していない」「過ぎたことは忘れる」という性分によるものと「周りのみんなが優しい」という環境に恵まれたことが大きいのでしょう。
とは言え、認定トレーナーにもなったことですし、制作に関わったタスクシュート手帳が完成したら改めてプライベートの時間帯で使ってみるつもりです。
さいごに
タスクシュートするなら丸1日の記録を残して当然、という雰囲気を感じる方もいらっしゃるかもしれません。本記事では、そんなことはないよ、ということだけ覚えて帰っていただければ十分です。
「ユタカジン」では多様なバックグラウンドや考え方を持っているタスクシュート認定トレーナーのみなさんがそれぞれの「自分らしい時間的豊かさ」を追求していく記事が日々投稿されていきます。
読者のみなさんにもピンとくるものがあると思うので、マガジンをフォローしていただけると嬉しいです。
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