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GQuuuuuuXを見てロボットアニメのどこが好きなのか再確認した話

 ジークアクスを見た。一番好きなシーンはコロニー内でビットが急制動をかけるのにアチコチのノズルがバシュンバシュンと火を吹いてゴウゴウと風が舞うシーンね。ビットの巨大さと重量と慣性と遠心力が同時に感じられて最高だったね。逆に面白くなかったのは、宇宙空間で縦横無尽にビュンビュン機体が舞い、カメラワークもグワングワン動きまくり、目にも止まらぬ速さで画面内外からビームやら銃弾が撃たれまくる戦闘演出。シンエバでも見たような戦闘だけど、あまり高揚感を感じなかったな。動体視力の衰えなのか、感性の古さなのか分からないが、そんなシーンを見ていて、セルゲームで蚊帳の外になっているチャオズの気分を味わったよね。よく見えないんだもの。(目で追えないほど速いよという意図なのはわかるけれども、それにしてもフリクリとかは超早いバトルを気持ちよく目で追えるスペイシーなカメラワークだったと思ったんだよなあ)いやしかし、よく見えない以上に、構図的な「画」としての魅力を感じられなかったからなのかもしれない。逆に、自分はロボットの戦闘シーンの面白さを「画」で感じていたということに気付かされたのだった。

 ガンダムの戦闘で好きな画といえば……F91の冒頭デナンゲーがビルの上でジェガンの頭を蹴っ飛ばすシーン、コロニーレーザー内の独特な背景の中で三つ巴の戦いを繰り広げるZガンダムの最終盤、ガンドロワの周囲で飛び回り暴れまくるイデオン……などなどだけれど、コレらは「ロボットの巨大さが感じられる、SF的でエキセントリックな景色」だ。背景に星しか無いような宇宙空間や空での戦闘では巨大ロボットが巨大かどうかがわからないから、巨大ロボットが戦っとるわ!潤!というエクスタシーを感じられない。しかし、巨大ロボットが巨大(もしくは巨大ロボットでさえ小さく見える)と視覚上、もしくは文脈上でわかる背景であれば巨大ロボが戦っているわ!すげえ!と血が沸る。正直、宇宙空間が多い逆シャアの戦闘シーン全般はそこまで滾らなかったりするのよね。逆に閃ハサの戦闘は全般が好きで、ギギと逃げ回るシーンで頭上からMS戦の火花が降り注ぐシーンなんて堪らないよね。いやしかし閃ハサ劇場公開から3年以上経ったってマジですか……?完

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