消しゴムを飛ばした放課後
学生生活。今思えばそれがどんなに尊いものだったのか、詩人ではない僕でも感情的になる。
数学が得意なのに現代文はまったくの守谷。人の心が無いといじられつつも年の離れた妹には優しい。実家が遠く、通学に2時間近くかかっているムッくん。実は学校に隠れてバイトをしている。そして唯一の彼女持ちが祐介。頑なにSNSをやらない。僕は学生生活の大半を彼らと過ごした。
いつも同じメンツで机を並べ、テストが終われば答えを確認し合い、放課後には教室で流行りのスマホゲームをして、学食では好きな女の