5G通信の先の技術
この間買ったRFワールドのバックナンバーを読んでいるが、気になる見出しがあった。「300GHz帯で 80Gbps を達成する次世代無線の最前線」と書かれていた。
これは今ある 5Gの技術ではなく、次世代の 6Gの技術だった。5G向けの周波数として、Sub6 帯の 3.7HGz 帯と 4.5GHz 帯、ミリ波帯の 28GHz 帯が使われる。
6Gの通信は、2030年頃のサービス開始を目指しており、最大データ・レートが毎秒 100G ビットと言われている。
どうもこの性能を達成するためには、300GHz 帯の通信が必要となるようだ。と言うのは、米国連邦通信委員会(FCC)では、275GHz 未満では既に割り当てが決まっており、この周波数帯では自由に割り当てが出来ないとのことだった。
当然、300GHz 帯の通信を行うためには、従来の技術では達成することは出来ないので、新技術の開発が必要となる。
この帯域で動作が可能なデバイスは、高度なCMOSや化合物半導体の組合せになりそうなことが書かれていて興味深かった。
また、この周波数帯になると電波は大気による減衰や伝送損失の問題があるため、通信距離が1km程度となるようだ。
6G通信は、10年ぐらい先の話なのでこの時代のスマホはどのようなものになるかは想像もつかないが、より高速で便利なものになるのは間違いないようだ。
より詳しい技術的な解説は、上記の書籍が参考になると思う。