見出し画像

街の記憶、消えゆく風景

静かな朝、いつもの道を歩く。 変わらない景色のはずなのに、 何かが違う。

相模大野駅前のスタバが あと3週間で姿を消すという。 思い出の味が、この街から消えてしまう。この店の面白いところは高校生が多く来ているところで、とても瑞々しい空間である。

ふとスタバのテナントエリアを抜けると、 空っぽの部屋が並ぶ。 かつての賑わいは、どこへ行ったのか。

世界中の街が、 少しずつ姿を変えている。 人々の足音が遠のいていく。

だが、新しい命も芽生えている。 ハウスレスの人々、小さな虫たち、野生の動物。 彼らにとっては、新しい楽園なのかもしれない。

人が去った後の世界。 経済の論理は通用しない。 でも、そこにも確かな生命NetWorkがある。

人口爆発とその後の静寂。 地球の長い歴史の中では、 ほんの一瞬の出来事に過ぎないのだろうか。

この街の変化を見つめながら、 私たちの存在の意味を考えてみる。 移ろいゆく世界の中で、 私たちは何を残せるのだろう。そして、人生にどんな色を付けていくのか…。

最後にいいたいのは、空洞化する都市に対して何も悲観することはないということ。それが地球の46億年の歴史にただ刻まれるだけなのだから。