11thバスラDAY1 新しく背中合わせになる二人
どうも、最近「note書きたい~!」が口癖になっているのに全然書いてないひょうたんです。こういうのは頭の中で練りに練った文章を出したいんですが、練っている間に書き残したい欲がなくなっていくことに最近気づいたのでもう勢いで書こうと思います。
久保史緒里さんと遠藤さくらさん
久保史緒里さん、圧巻の参加曲数だった。しかもその多くで中心的な役割を担っていた。ユニット、センター横、3期生楽曲センター、「きっかけ」「ダンケシェーン」の生田パート。まさに縦横無尽の活躍だ。今回のセットリストはファン投票に基づいて組まれたということで32ndシングルの久保さん初センターがファンの多くの総意であることを強く支える事実となった。しかしこれを単に「久保ちゃん凄い!」というのは簡単だが実はこれだけ久保さんが縦横無尽に活躍することになるうえで他の人に預けた役割がある。
「継承」だ。
10thバスラでは久保がセンターを務めた「日常」では絢音さんにセンターを託し、オリジナルポジションで参加した。「Sing Out!」「ありがちな恋愛」など1期生がオリジナルセンターを務めていた曲のセンターは担当しなかった。先述の生田パートは継承しているじゃないか、と思うかもしれないが個人的にはこれは継承には見えない。これらの生田パートは生田さんの歌声の訴求力が強すぎるがゆえに用意された枠というイメージが強く、うまく言い表せないが乃木坂の本筋ではなくボーナスステージのようなものだと思っている。それを2023年を引っ張っていく久保さんに担わせることで生田さんが持っていた”覇王色の覇気”を付加することが目的だったと考えている。
今までいろんな先輩のいろんなものの継承を担当させられてきた久保さんがその役目から逃れることでここまで縦横無尽に躍動することができた。そして山下と並び立つにふさわしい火力を出せるようになった。この二人ならもう一度天下をとれる、いつか「あの頃」と懐かしまれる「今」を作ることができる。そう感じた。
しかしこれまでの11年を、直前の1年を振り返るバースデーライブにおいて誰も継承を担わないというわけにはいかない。そこで継承を担ったのが遠藤さくらさんだ。「ここにはないもの」ではまだ飛鳥さんの卒業コンサートが済んでいない状態での当楽曲初披露というとんでもない場面でセンターに抜擢された。人気投票第3位「帰り道は遠回りしたくなる」は去年のバスラ以来の披露となったがやはりさくちゃんがセンターを務めた。思えば去年のバスラでは1日目に生駒さんセンターの「制服のマネキン」を後ろで見て、2日目の後半に同楽曲でセンターを務めた。思えば先日の乃木坂あそぶだけの4期生回でさくちゃんは「先輩が卒業して自分の頑張り方が見えない」と言っていた。
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ここで”継承”の歴史を少しだけ振り返る。齋藤飛鳥さんは乃木坂史上最大の十字架となった「サヨナラの意味」のセンターに始まり西野さんの曲など様々な巨大な十字架と向き合うためにずっとグループの内側を向いて戦ってきた。その戦いを繰り返し、少しずつ向き合い方を会得して、自分の居場所を見出してきた。山下美月さんの「ガールズルール」や梅の「シンクロニシティ」は白石さんのフラットさによって曲がそれほど十字架にならなかったし、引き継ぐ人が十分な地盤を持った状態で引き継いだので身を亡ぼすに至らなかった。(7thの梅澤さんは十分な地盤を持っていなかったがゆえに身を滅ぼしたが)今回のバスラで山下さんが「Sing Out!」のセンターを務めたのはかなり戦っていたと思うが、あのソロダンスは、立ち姿は間違いなく今の山下さんが解釈する「Sing Out!」であり、模倣しようとして飲み込まれるような予感はしなかった。そもそも今の山下さんを飲み込む曲などそうそうない。直近の十字架性が高い曲の継承でいうと、中村麗乃さんが「アナスターシャ」を9th3期ラで、「最後のTight Hug」をアンダラで継承しているが、それは彼女が外仕事でも安定した評価を受けるほどの実力と胆力を持っているからであり、全体ライブではない閉鎖空間であったから成し遂げられたものだと思っている。
「夜明けまで強がらなくてもいい」と「ごめんねfingers crossed」が彼女が息継ぎできるほど心地の良い場所のようには見えない。さくちゃんは生田絵梨花さんも齋藤飛鳥さんもいなくなった今のグループでどうやって地面を踏みしめ、どうやって息をしているのだろうか。きっと息ができていないから、神宮の「ジコチューでいこう!」で賀喜遥香さんと見つめあって泣いてしまったのだろう。(つまりそこが居場所なのだろうが賀喜さんもどうやら遠藤さんにリソースを割き切れていないのだろう)そんなさくちゃんが今のグループで最も大きな十字架を背負おうとしている。ほぼ100%一人で。もう遠藤さくらさんは過去への郷愁の中に亡霊ヲタクとともに幽閉されてしまったのではないだろうか。一期生の業を一人で抱えてしまうのではないか。そんな不安の中に物語はあるのだろうけど、どうしても久保さんとトレードオフで内側を向かされているように見える。”くぼした”が一緒に前を見ていくことになった2023だが”くぼさく”は新たに背中合わせの関係になるのかもしれない。
これ以上の議論はやめておくが、少なくとも私はしばらくこの二人の対比を頭に置きながら乃木坂を見ていく。
少しだけ推しメンの話
清宮レイちゃん、乃木フェスイベント等を除けば実に神宮以来、約半年ぶりとなるライブパフォーマンスだった。やはりこの子のパフォーマンスは目を引く。まず髪色が周りに比べてかなり明るく、髪型も被っていないので目を引く。また、勿論明るい曲で見せる愛嬌満点の姿もよいのだけれど、他の曲における佇まいもかなり洗練されている。しかし休養前の方が鋭かった印象は否めないし、DAY1の1公演の中で、配信カメラに写っているだけで2~4個ミスが見えるのはさすがに擁護できない。レイちゃんは32ndシングルでアンダーメンバーとして活動するがアンダーライブを通して彼女が取り戻さなければいけないもの、磨かなければいけないものははっきりしている。彼女に休業以前の夜明けフロント組へのリスペクト、反骨心が残っているのならきっと戻ってくる。誰もが選抜に入れたくなる切れ味を見せてくれるはずだ。まあレイちゃんについては4期ラもあるのでそこでも期待して見ていきたいです。
バスラ1日目からnoteを書いてしまった。まだまだバスラは続きます。楽しみですね!券はないけど!楽しんでいきましょう!券はないけど!!