私的台湾旅行記:2日目の8:ダブルベッドと檳榔の夜
※一覧は上のリンクからどうぞ。2016年10月26日~30日の話なので、記憶はものすごく曖昧です。細かい部分はフィクションだと思ってください。1台湾元は4円弱くらいだったと思います。
宿が二人分だけダブルベッドだった
本日の宿である「あひる家(鴨家青年旅館)」へと戻り、係の方に部屋を案内してもらったところ、また事件が勃発した。この旅のメンバーは男5名と女1名。
唯一の女性であるあきやまさんは女性専用ドリトミー(二段ベッドの相部屋)に泊まり、男衆は5人泊まれる部屋を使うのだが、その部屋は「シングルベッド+シングルベッド+(セミ)ダブルベッド+エクストラベッド(マットレス)」で最大5人だったのだ。
おおお、ダブルベッド。二人旅行でツインベッドの部屋を予約したはずがダブルベッドだったという話はたまに聞くが、よりややこしい形でわが身に降りかかってくるとは。
誰かと誰かがダブルベッドで一緒に寝るか、空いている男性用ドリトミーに一人が移動するかの二択である。とりあえずドリトミーを見せていただくが、カーテンもあってまったく問題はない。そもそもあきやまさんは女性用ドリトミー。
でもちょっと寂しいですよね。せっかくの卒業旅行(なにからの?)、どうせなら寝る瞬間まで一緒に遊びたい気持ちが強い。
こうして一緒に旅をしているとはいえ、そもそもはほとんど知らない方々。セミ寄りのダブルベッドで一緒に寝るのはさすがに誰が相手でも緊張する。
みんなで雑魚寝ならともかく、一組だけダブルベッドというのがなんかねえ。まあ考えすぎなんですけど。
こういうときはジャンケンだ。負けられない戦いがここにある。
ジャンケンポーン!
こうしてダブルベッドは河井さん、川崎さんとなったのだった。
なんかすみません。
檳榔を試す
台湾における夜の楽しみといえば、やっぱり夜市である。この近くだと今日は六合夜市がやっているらしいぞと、一休みしてから徒歩で向かう。
その途中、俺たちは不良なんだぜと「檳榔」のお店に立ち寄った。檳榔とはヤシの仲間である檳榔樹(ビンロウジュ)の未熟な実である檳榔子(ビンロウジ)に石灰を塗り付け、コショウ科のキンマの葉で包んだもの。なんのこっちゃ。
これを口に入れて噛むと、青臭い苦みが広がり、赤い唾液が溜まってきて(飲み込まずに紙コップなどに吐き出す)、頬の内側がしびれてくるとか。
この説明だとまったく魅力がわからないが、噛みタバコのような嗜好品で、アルカロイドなどが含まれているため軽い興奮が得られるらしい。
そもそも私はタバコを吸う習慣もないので、檳榔の刺激はまったくピンとこなくてすぐに吐き出してしまったのだが、タバコを吸う人はしばらく楽しんでいたようだ。石灰を口に入れるというのがなんか怖い。
でも高校生くらいにこの記事を読んでいたら、青いドングリとか適当な実に体育用具室にある石灰をつけてヤマイモあたりの適当な葉っぱ巻いて、かじって悪ぶっていたかもしれない。中島らもが棕櫚の葉を吸ったように。今からでもやろうかな(ダメ)。
なんか悔しいので、次に台湾いったらまた試してみようかなという気もしている。