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乗っ込み間近はマジか?剣崎沖でコマセマダイを狙う/毘沙門 浜福丸
※掲載終了の「@niftyつり」から2015年4月6日の「ゆるゆる釣り部」釣行記を一部修正して移植しました。乗っ込みのマダイを狙ったけど、ちょっとだけ早すぎたみたい。
今年もそろそろノッコミのマダイ釣りシーズンが到来か!
桜の花が咲く頃のマダイは、サクラダイと呼ばれて珍重されるそうですね。ということで、今回はそろそろマダイがノッコミを迎えるんじゃないかなということで、三浦半島の先端にある浜福丸さんへとやってきた。狙うのはタイだが、港があるのは恵比寿ではなく毘沙門である。
ちょうど一年前にもこの船宿からマダイを狙って出船して、その時はどうにかこうにか1匹釣れたんだったかな。
『マダイのノッコミ』とは、海水温が上がってきたころに産卵・放精のため浅場へとやってくる本能的な行動で、他の時期では釣るのがかなり難しい2キロクラス、いや3キロの大台を超える大鯛なんかも釣れるチャンス大の時期なのだ。
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取材日は4月6日だったのだが、常連さん達から状況を聞くと、本格的なノッコミはまだもうちょっと先らしい。ちょっと気持ちがノッコミすぎたかな。それでも釣れる日はけっこう釣れるし、釣れない日はやっぱり釣れないようだ。まあなんでもそうだけどね。
マダイ釣りのコツを聞いてみたら、タイはタナさえ合っていれば、あとは運次第だよという意見が多かった。そしてイサキ釣りの方が難しいよと声を揃える。そういえば東京湾のイサキ釣りってしたことないけど、なかなか独特の世界らしいですよ。
とりあえず今回はマダイ狙いなので、タナをしっかりとキープした上で(これ大事)、運をタイに任せましょうか。
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マダイのコマセ釣りのタックルと仕掛けについて
東京湾におけるマダイ釣りは、80号のプラビシを使ったコマセ釣りが主流。魚の王様とも言われるマダイ釣りだけにチャレンジのハードルが高いイメージもあるかもしれないが、ハリスがちょっと長い(8メートル!)くらいで、入門するのはそんなに難しくはないと思う(もちろん極めようとすると話は別だが)。赤い魚の王様は、わりと気さくな庶民の味方でもあるのだ。
ということで、本日の同行者は去年に引き続いてカメラマンのオカダタカオ先生。彼には初心者っぽくレンタルタックル一式で挑んでいただこう。
ちなみに私は釣りにおける赤い魚との相性が去年からとっても悪く、2015年度もそのジンクスを引きずっているのではという不安で一杯だったりする。でももし今回釣れなくても、私がいったあとに釣れ出すというジンクスもある気がするので、この記事が公開されている頃は、ちょうどいいタイミングかもしれないですよ。
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マダイ釣りのタックルは、2.5~3.3メートルくらいの5:5とか6:4で曲がる胴調子のフニャッとしたマダイ専用竿と、PE4号前後の電動リールを組み合わせる人が多いみたい。巻き上げの頻度はそれほど多くない釣りなので、あえて手巻きリールを使うこだわりのベテランさんもいる釣りだ。
道糸の先に大きめの天秤を結び、80号のオキアミ用ビシ(サニービシとかそれと同等の大きさのステンカンなど)をぶら下げて、ハリ側には1メートルのクッションゴムを付けておく。
浜福丸はもちろん、ほとんどの船宿さんにタックルやテンビンとビシのレンタルがあるので、まずはクッションゴムと仕掛けだけ持ってくればだいたいOK。テンビンはクッションゴム付きで貸してくれる場合もあるけど、ゴムの劣化が不安なら持参したほうが安全かもね。ノッコミのときこそ冷静に!
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プラスチックのビシはコマセの出方をネジで調節できるのだが、最適な具合は竿の柔らかさ、振る力、巻き上げるまでの時間によって変わってくる。基本は上は全部閉め、下はオキアミが自然とこぼれるくらい開けるという感じだろうか。このあたりはやりながら臨機応変に対応ということで。
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ハリスは3号8メートル、ハリはマダイ用8~9号くらいの1本バリが標準となる。ここの常連さんは2本バリにしている人が多いみたいだが、私は船の上でも簡単に作れる1本バリ派。8メートルのハリスについては、今回は5号4メートル(クッションゴム側)と3号4メートル(ハリ側)を極小サルカンでつなぐ二段テーパー方式にしてみました。この方法だとオマツリしたときや伸びてチリチリになったときなどにハリ側だけ変えればいいのでラクチン!
で、今この記事を書きながら船宿さんの仕掛け図(こちら)を見ていて気が付いたんだけど、指示されたハリスの長さ8メートルには、クッションゴムの1メートルを含むのが正解なんですかね(含むのなら7メートルですな)。まあ気になる方は船長に聞いてみてください。そんな厳密に考えなくてもっていう話かもしれませんがね。
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つけエサとコマセはどちらもオキアミを使う。つけエサ用のオキアミは船宿でも購入可能だが、コマセのオキアミの状態がよければ、そこから形がいいものを選んでも大丈夫ということで、今日は購入しない方向でいってみましょうか。
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朝一番が勝負の時間!
この日のポイントは剣崎沖の水深70メートル前後。出発の港が三浦半島の先っぽなので、ポイントまではすぐ近くなのは大きなメリットですね。船長からの指示ダナ(ビシの位置)は、底からハリス分プラス2~3メートル。マダイ釣りはタナを海面からとる場合と海底からとる場合があるけれど、今日は後者のようですね。
長いハリスが絡まないよう丁寧に仕掛けを投入し、ビシが着底したらまず4~5メートル程巻き上げて、ここから竿を振ってコマセを出しつつ、底から10~12メートル前後(ハリス8メートル+2~3メートル+クッションゴム1メートルを足すべきか迷うね)まで巻き上げ、ドラグを緩めにして置き竿で待つ。
コマセとして撒かれたオキアミの中に、つけエサがまざって漂うイメージですかね。アジ釣りでは仕掛けの全長が2メートルくらいなのに対して、マダイ釣りが8メートルと長いのは(地域によっては10メートル以上)、マダイは警戒心が強いかららしいです。
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マダイとワラサとヒラメを狙えそうな竿ということで購入したダイワのホカゲ30号3メートルは、ビニョンと曲がって竿先が水面に刺さる勢いのマダイ竿に比べるとかなりガッチガチで、長いビシ竿みたいな感じ。やっぱりなんでもかんでも兼ねようとするのは無理があるかな。
これだけ凪でも船の揺れを吸収しきれていない感じなので、好奇心よりも警戒心のほうが強いマダイを相手にするには、ちょっと硬すぎるんだろうな。ワラサを強引に上げるには最適の硬さかもしれないが、マダイ用にはやっぱりもっとフニャンフニャンがいいんだろうね。手持ちにするにはちょっと重いし。
なんて釣りをする前から悩んでいてもしょうがないので、許容範囲内と信じてがんばるっす。
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船長の話によると、仕掛けを入れてからほったらかしの人よりも、ちゃんとコマセを詰め変える人の方が釣れている気がするということで、今回は仕掛けを投入して3分経ったら一旦3~5メートル沈めてコマセを撒き直し、5分経過したところで回収するというマイルールを設定。
もちろん感覚的なものも大事だけど、たまには時間に縛られた釣りをするというのも一興だ。一応の時間でも決めておくと、その後の反省もしやすいというもの。まあ最終的には常連さんから「今日は5分を過ぎてからのアタリばっかりだったね!」というありがたいお言葉をいただくことになるのだが……。
ということで5分後に仕掛けを回収してみると、すでに何者かに頭を齧られていた。ほほう。
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なるほど、何者かがこの海にはいるようだ。やっぱり朝一番は魚の活性が高いね。
さてコマセを詰め直して次の一投で決めてやろうかと気合を入れ直していたところ、お隣の方の竿がきれいなカーブを描いてグニャニャーンと曲がった。どうやら早くもなにかが掛かったようだ。
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上がってきた記念すべき船中一本目は1キロ前後の美しいマダイだった。釣れたばかりの魚は基本的にどれも美しいものだけれど、やっぱりマダイの美しさは格別ですね。
さあ次こそは私の番だと張り切っていたら、今度は反対の左舷側から歓声が。カメラを片手にダッシュをすると、こだわりの手巻きリールの方が竿を気持ちよく曲げていた。
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うーん、いいな。入れ食いという訳ではないけれど、釣れる人には順調に当たっているという感じ。やっぱり朝は活発な時間帯となることが多いみたい。
こういう釣れている時にちゃんと釣れるかどうかが大切な訳だよなということで、自分で設定した時間通りにコマセをしっかりと詰め直し、ノッコミで浅場(といってもまだそこそこ深いが)へとやってきた大型のマダイにラブコールを送る。
だがしかし、返事が全く来ないのよ。
マダイ―!
まだいないのかー!
タイー!
タイミングが早すぎたかー!
ノッコミ―!
ルックミー!
なんて心の中で叫んだり。
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こんな感じで70メートル下にいるであろうマダイと一方通行の会話をしていたら、私の左側に陣取っていたオカダさんが慌てているではないか。
どうやらなにかが掛かったらしい!
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さてオカダさんに掛かった魚はなにか!
さあさあさあ、前年のマダイ釣りではノーヒットに終わったオカダさんだが、今年はどうやら違うようだ。オカダタカオ2015ヴァージョンに乞うご期待ってやつですか。
隣から見ていても、これがかなりの大物であることは間違いないだろう。
仕掛けがゆっくりと、そして確実に上がってくる。
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オカダさんの仕掛けは私が結んだものなので、ハリがポロリと外れたり、サルカンからスルっと外れたりしないかが大変心配である。
なんだか悪い想像をいろいろしてしまって、こっちまでドキドキしてきた!
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正体不明の対戦相手が水中で派手に逃げ回ったためか、ミヨシ側とオマツリをしてしまったものの、どうにか魚影が見えてきた!
さあ、その色は!その姿は!
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うーん、この灰色の魚体は、残念ながら外道のホシザメですな。私も人生で10回以上釣っているよ。
常連さんの話だと、船宿の釣果情報とか釣り情報誌には載らないだけで(でも私の記事には載るのだ)、この時期の剣崎エリアはサメ率がまあまあ高く、定番の外道なんだとか。
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外道中の外道であるサメはほとんどの人がリリースするのだが、このホシザメは食べて食べられないこともない魚である(分類上、魚なのかすら怪しいが)。下処理と料理法によってはけっこううまい。
今後の展開次第では、もしかしたらこれが最初で最後の獲物になるかもしれないので、念のために血抜きして内臓を出しておくことをオカダさんに提案しておく。これも何かの縁である。
もしマダイが釣れたのなら、そのときは私がサメを持って帰るから安心してくださいよなんて話していたら、なんとまたしてもオカダ先生にヒット。どうも今日はオカダ感謝デーらしい。
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しかし上がってきたのは、ヒメという小さい魚でございました。トンボなんていうあだ名で呼ばれたりもしますね。
それにしてもアマダイ釣りではなくマダイ釣りでこのサイズの魚信をちゃんと捉えられるとは、オカダさんもやるもんだなあと、変なところに関心したりして。
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なかなかの苦戦でございます
このように朝のうちはアタリもポツポツとあったのだが(私以外)、太陽の位置が高くなるにつれて、だんだんと潮も止まって食いが悪くなってきた。ある常連さんは「今日はもう終了5分前にならないと釣れない潮だな!」なんていいながら、船内でコーヒーを飲んで一休みである。
それでもまったく釣れないかというとそんなことも無く、ポツリポツリとではあるけれど、たまにマダイやらおいしい外道やらが上がってくるんだよね。私の竿にはこないけどさ。
でもエサはまあまあ取られるから、なにかそろそろ釣れてもいいんだけどな。なんだろう、この食いの浅さは。私の指が臭いのかな。
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こんなときに私がやるべきことは、ただただ基本を守って、そして自分なりに応用をして、手を休めずに釣り続けることである。
コマセを撒き、エサを海に沈めている以上は、食い気が薄くともノーチャンスではないはず。ちなみにこの剣崎ではハリスを3号よりも細くするとアタリが増えるという説を乗船していたお客さんから聞いたのだが、そうすると大物が掛かった時に切られるリスクが増えちゃうよねーなんて迷いたかったけれど、今日は3号と5号しか持ってきていないや。
ということで、タナを微妙に変えたりしつつ、攻めの姿勢を崩さずにいると、ちょっと深めのタナでなにやら竿先がモゾモゾっとした。
ん、なんだろう。
とりあえず様子をみる。
あ、またモゾモゾっとしたぞ。
なんとなく竿先をあげて聞き合わせをしてみると、あらあら重いじゃないですか!
まだちょっと水温が低いので、こういうモジモジした恥じらいのある食い方なんだろうなと想像しつつ、本日初のやり取りを楽しむ。
うーん、まさに至福の時ですな。
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だがしかーし、上がってきた魚体を見てガッカリ。
おまえかー!
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やってしまった、またしてもホシザメさん。ホカゲのホはホシサメのホなのかい。ホシザメを掛けてゲンナリ、略してホカゲ。なんて竿に文句をいってもしょうがないですね。人間としてダメですよね。使いこなせないこっちの問題ですよね。
ということで、サメを釣ったオカダさんと私のことを、これからは『シャーク☆兄弟』と呼んでください。ホシザメだけに☆をつけてみました。
釣れないとどうしても弱気になってタナを下げがちなのだが(ほら、底の方がなにかいそうじゃないですか)、そうするとホシザメの餌食になってしまうみたいだね。サメがいるときは特に下げちゃダメですね。
このすぐあとにマダイを釣った方によると、今日は活性が低いのであまりバンバンコマセを撒かずに、じっくりと粘るスタイルがよかったみたい。
最初に5分で仕掛けを引き上げるって自分で決めて、それを愚直に守っていたけれど、やっぱり時間が短すぎたかな。タイがコマセに寄って浮いてくるのに、ちょっと時間が掛かる日だったのかもしれない。また特に魚の活性が低かったので、ビシを振り回すような釣りはマダイが怖がって近づかないのかも。竿を強く振らなくてもポロポロとコマセが落ちるくらいがよかったかな。海の状況に合わせて臨機応変にいかんとダメよねー。
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最後に待っていた船上のドラマ
今日の流れだと、このまま何もなく終わるような気がするのだが、もうひと波乱あってくれてもいいよねー。ここで船長は場所を大きく変えて、水深45メートルほどの浅場へと移動。
ここはたくさんの釣り船が集まっているので、それだけ釣れているのだということだと信じたい。ただ見渡す限りのベタ凪で、ひと波乱があるという感じでもないかなー。
それでも常連さんの話では、ここでもしタイが釣れれば、ノッコミで上がってきた大物の確率が高いのだとか。ハリの結び目をチェックしてレッツトライ!
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この場所に移動してきて、船中で最初に魚信をキャッチしたのは、なんとオカダタカオ先生だった。
一発目がサメ、二発目がヒメときたので、今度はカメかなとも思ったが、その魚体は赤かった!
ということは、アカウミガメか!
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無事にネットインしたその魚は、ピンクの魚体が美しいタイだった。
もちろんタイなのである。
間違いなくタイである。
まあタイなんだけど……
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そう、タイはタイでも、マダイじゃなくてチダイ(別名ハナダイ)だったみたい。エラブタと尻尾の先が赤いのが特徴です。
それでもほら、タイですよ。うん、タイだ。サメよりもヒメよりもずっとタイ。
ハナダイでもタイはタイ。さあこの場所こそは我々にとっての聖地、ハッスルスポットなのかと思ってコマセを撒くも、これがうんともすんともいかないんだな。
そしてそのまままったくアタリがなく、納竿の時間が迫ってまいりました。やばーい。
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ここで思い出されるのは、常連さんによる「今日はもう終了5分前にならないと釣れない潮だな!」という予言めいたお言葉である。
この日は昼過ぎに干潮だか満潮だか忘れたけれど、とにかく潮止まりの時間があって、そこからようやく潮が動き出すのが沖上がり直前の時間ということらしい。
沖上がり直前に大物を釣って、これぞ『沖上がり大物師!(起き上がり小法師みたいに)』って言いたかったんだけど、竿は曲がったのはオカダさんの隣のミヨシ側の方でした!
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マダイ釣りのようなコマセを使った釣りでは、コマセが流れていく側の席がどうしても有利になるのだが(不利だとまったく釣れないという訳ではないですが)、釣りをしている間に満潮なり干潮なりのタイミングを経て、潮の向きが逆になって有利不利が逆転する場合が多い。もちろん風向きにもよるんだけど。
この日はそのタイミングが沖上がりの直前だったのだが、こちらの方はその後のワンチャンスをものにしたという訳だ。そういうことを考えると、余計に価値のあるドラマチックな一匹ですねー。
ということで、本日はオカダ先生がハナダイ1匹、トンボ1匹、サメ1匹。そして私はサメ一匹で終了となりました!やっぱり赤い魚が今年度も釣れない!というか全体的に釣れていないぞ今年の俺!
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船中の釣果は0~3匹と微妙なところ。どうも城ケ島沖で釣れていたタイミングと、これから剣崎沖で釣れるタイミングの境に当たってしまい、食いが活発ではなかったみたい。それでもマダイが釣れなかったのは私が見た限りだとシャーク☆兄弟の2人だけだったようなので、基本をしっかり守ることができれば、憧れのマダイを手にする可能性はそれほど低くないと思いますよ。って私がいっても説得力ゼロですね。
まあでも、なにはともあれおもしろかったです。またすぐにでも釣りに行きたくなる釣りっていうやつですかね。
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サメもおいしく食べました!
当初の予定とはだいぶ違う中身のクーラーボックスを持ち帰り、自宅にて若干アンモニア臭のあるサメを取り出す。ふぅ。
血抜き、内臓抜きは船の上でやってあるのだが、それでも若干の匂いがあるので、これをおいしく食べるには下処理の方法がとても大切となる。私の場合は熱湯をたっぷりとサメの全体に掛けて(内臓側にも)、タワシでゴシゴシと擦るという作戦だ。いわゆる『サメ肌』も、この方法できれいに剥けるよ。
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これを二回も繰り返すと、きれいな剥き身になるのですよ。まあきれいっていってもマダイのほうがきれいなんだろうけどさ。フンッ。
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この日のサメはちょっと旬をはずしていたのか(サメの旬がいつなのかは知りませんが)、ここまで丁寧に処理をしても若干の臭みがあったので、さらにカレー粉を入れた牛乳に漬けてみた。カレーの風味がサメの匂いをプラスに変えてくれるはず!
こんな面倒なことをするくらいならリリースすればいいんだけど、ほらなんとなく悔しいじゃないですか。シャクに触るというか。シャークだけに。
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そしてこれをよく水切りして、衣をつけて揚げれば、フッカフカのサメフライの完成です!
ここまでやれば臭みもなく、鶏肉と魚の中間みたいな独特の白身を楽しめて、お世辞抜きにちゃんとうまい。まあ無理に楽しまなくてもいいんだけどねー。
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ということで、ちゃんと伝わったかどうか謎ですが、マダイ釣りは楽しいんですよ。釣れたらもっと楽しいんだろうけどね!
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