楽園とは程遠く 2024年2月3日分
・今日は朝早くに起きて、池袋で映画を観に行きました。
・ということで今回観たのはこちらの『仮面ライダー555 20thパラダイス・リゲインド』です。21年前の仮面ライダーである555(ファイズ)の20周年記念作品でありながら、正当続編と銘打って制作された映画ですね。
・本当は昼過ぎの回で観たかったんですけど、予定があったので朝にしたんですよ。そのせいで6時起きです!6時!!休みの日に!!!クケエエエエエ!!!!まあそれはね、予定を入れた自分が悪いので仕方ないですね。
・ここから先は、映画の感想がメインになります。ネタバレは極力しないように書きますけど、多少はしないと書けないのでご注意ください。人によってはダメだと思うので、少しでも気になる方はもう読まないでね。あと普通にオモバレはします。
・最後に、ファイズを知らない人には全く伝わらないことも話すと思うので、そこもご注意くださいね。
・以上が許せる方のみ、この先を呼んでください。
・ということではい、観てきました。パラダイス・リゲインド。気になってる方もいるかもしれないので先に言っておくと、こちらは『テレビ本編の続編』にあたる作品でした。劇場作品の『パラダイス・ロスト』とは世界が違いましたね。
・ファイズの正当続編な上に世界観も本編のままだったので、仮面ライダー4号は完全にイフルート扱いになったみたいです。4号、かなり好きで何回もTSUTAYAで借りてたから、個人的にはちょっとかなシーサーです。
・映画そのものの感想としては、井上敏樹で殴られてる気分になりました。井上敏樹に、ではなく井上敏樹で、です。整合性とかストーリーとか、そういうのは全部とっぱらって、井上敏樹先生が書きたいこと、物を1時間ちょっとで全部見せられた気分です。友達は観終わった直後、「家系ラーメン食ったみたい。」と表現してました。マジで分かる、本当に分かる。ファイズを頼んだらファイズが出てきたんだけど、麺硬め油多め味濃いめだったって感じですね。
・シュールな演出から来る笑いに力技の伏線、無駄に流れる血。その全てを1時間ちょっとで見せてくるから全部が怒涛、全然意味分かんない作品でした。
・でもそれが悪かったとかじゃなく、「ファイズだから許せたな。」で済ませられるんですよ。これが原作とかが無い映画だったら、キレてたと思います。でもファイズならまあええか、ってなりました。不思議。
・ファイズファンには観て欲しいけど、必見とまでは言いたくない作品でもありますね。“必見”という言葉の責任を負いたくなさが、勧めたい気持ちを上回ってます。
・でももちろん良かったところも沢山あって、アクションシーン、特にカイザのアクションが最高にカッコよかったです。客演でよく出てくるカイザですが、客演で見るよりもなんかカッコよかったんですよね。撮り方の問題なのか、ただそう見えてるだけなのかは分かりませんけど。
・あとキャラクター達もとても良かったです。メインキャラは皆いい感じに歳を取ってて、演技にいい渋みが出てましたね。そんな渋さも感じつつちゃんと昔と変わらない部分もあって、劇中の人間も歳を取ったんだなぁと実感しました。
・総じてとても良かったです。個人的には。ただ思い返すと本当にクソ映画の要素しかなくて、あの刹那的な嬉しさと楽しさを味わうための映画だったんだなと再認識出来ました。ファイズで良かった。マジで。
・ファイズファンの方は、観ても良いんじゃないでしょうか。自分は好きです。これはマジで。