「表現力を売る。」日記!③
《このシリーズでは、この企画で起きたことを日々、
日記のように書き綴っていきます。
まるでドラマのように、
素敵で、時に危ういこの日々を、
どうにか残しておきたくて
そしてこれを見てくれているあなたと、
共に楽しみたく、書き始めました。
どうか共に、この物語の行く末を、
あなたと共に楽しんでいけたら幸いです。》
わからないけど、なんとなくそんな気がする。
しばらく動いてなかったようなサビの匂い
グループラインが動き出す。
あまりにも静かに世界がひっくり返って、そう日は立ってない。
いつから始めるつもりだったかと聞かれて、明日から!とアホみたいに答えたからだろうか、
めまぐるしく動き出す。
アーティスト(表現者)と、運営。
運営と一口に言っても本当に様々な分野に特化した人材が必要だった。
経営、マーケティング、財務、法律、webデザイン、あげれば果てがない。
後藤くんと僕の企画を混ぜ合わせ、煮詰めていく。同時に人を探しにいく。
内容を詰めれば詰めるほど、事業の難しさを知る。会社や組織に色んな役がある意味を、いちいち思い知らされる。
いい加減うんざりしていた頃、ひっそりと一人のメンバーが参加してくれていた。
いつだって彼はひっそりだ。
アートと向き合い続けているのは、何より知っている。高校から、そして大学までを
僕が唯一共にする仲間、井藤叶多であった。
彼のアートに対する知識は本当に心強い。運営、表現者、兼任として
ひっそりと誘われ、ひっそりと決まった。
世界はいつだってドラマチックでしょ?
そう言わんばかりの顔をしながら
打ち合わせは進む。
空回りのようにめまぐるしく、壊れているやもしれぬ大きな音を立てて
確実に回る。
世界がひっくり返って、1週間が立つか。
世界は未だに気づかないまま。
当人達すら、おぼつかないのは足元か、ぬかるんだ地面かの、区別もつかないまま
夢の世界を進んでいく。
いつだって僕らは、自由だったもんね。
世界はきっと、ドラマチックだ。