100日間チャレンジ97日目
本業の仕事も「昨年と違う行動」を少しずつ増やしています。
本業はビニール専門の手刷りの印刷ですが、紙系の印刷の依頼も可能な範囲で受注しました。
アクリル系の印刷は、乾燥設備の問題で断っていましたが、極小ロットを知人のアクリル屋さんから相談されたので、今回は初めて請け負ます。
また、疎遠になっていたクリエイター仲間にも、1人ずつ連絡をしています。
無理のない範囲で、少しずつ合流を広げています。
ここからは、話が変わりますが…
いま、業界内の廃業や倒産が少しずつ増えてきました。
今年の3月に、25年ぐらい付き合いがあった印刷会社が廃業しました。
出会った当時は、イケイケの社長でした。
歳を重ねるごとに少しずつ病気がちになり、若手社員も退社したりして、緩やかに業績が悪化しました。
そして、若い頃にお世話になった加工屋さん、金型屋さん、裁断屋さん、資材屋さんの社長たちも、病気で引退したり、亡くなったり、気がつくと現役で活躍する人も激減しました。
『古き良き昭和』と言えば綺麗事になりますが(笑)
少しずつ時代が変わり、新しい技術や若い世代に移り変わってゆく。
今の時代は、効率化やデジタル化が進み、何もかもがスマートになりました。
昭和は、非効率でアナログ、泥臭く、忍耐など、ある意味で凄い時代でした。
ただ、昭和の凄い所は『その場で問題を解決する』臨機応変な対応が当たり前のようにできていた。
悪く言えば『現物合わせ』的な、誤魔化しのテクニックが神がかっていた。
そして、何事も無かったように対応できていた。
プロでも気づかないレベルで修復していた。
まぁ、本当はNGな行為でも、職人たちのスキルで加工不良を良品に修正できていた。
デジタルに慣れた人たちなら、どう足掻いても絶対に修復はできない。
できるとすると、東南アジアなど昔の日本の職人的な人たちなら、似たようなテクニックがあると思う。
例えると、バイクも車も正規の部品ではない部品で、普通に修復できるスキルみたいな感じかな。
インクの調色も、今の時代はレシピを使って合わせる。
昭和の職人は、目分量で完璧に合わせる。
しかも、調色で残ったインクを再利用して、新しい色を調色するから、レシピとかいうレベルではない。
だから、いまの人たちは、調色レシピを紛失したら、色の調合に苦戦してしまう。
職人は経験則と自分の目を頼りに、レシピなど頼らずに、サクッと調色してしまう。
私は、どちらかというと、若い時代に様々な分野の昭和の職人たちのスキルを直近で見続けてきた。
だから、アナログの感覚もデジタルの感覚も理解できるし、取り入れられる。
まぁ、どちらかと言えばアナログ派だと思う。
これから、アナログはすごい勢いで衰退していく。
そして、次世代に技術は引き継がれず、職人のスキルや知恵は途絶えてしまう。
私の次の目標は、アナログ技術の継承。
そして、そのスキルとデジタルを融合化して、もっと付加価値の高い【唯一無二の印刷屋】になる。
と言うか、印刷屋という枠組みを取っ払い、【モノづくりクリエイター】として活躍する。
ワタシの挑戦は続く🔥