ノウハウだけ集めても何も変わらない
私の仕事の1つは、シルクスクリーン印刷という技法の仕事をしています。←私は手刷りです。
機械を用いて印刷する方法と人の手で印刷する方法があります。
そして、印刷を始めて10年ぐらいしてから、シルクスクリーンを教えている専門の学校の存在を知りました。←初めて知った時は衝撃的でした。
そして、その学校を卒業した方と仕事で知り合いました。
版の作り方、印刷の刷り方、調色のやり方などを勉強したみたいです。
私の場合は、『THE昭和の職人』の父親の下で働いていたので、『教えてもらう』という工程はショートカットされました…。
『見て覚えろ🔥』
「技を盗め🔥』
以上!!! おわり!
こんな人でした。
それでも、何とか独学で手刷りの作業はできるようになりました。
しかし、インクの調合と版の作り方ができませんでした。
自分のお金でインクを買って調合しても上手くいかず、製版屋さんに通い詰めて、部外者禁止の作業場に入っても大丈夫なほどまで通い詰め、それでも『何故こうなるのだろう?』という部分を理解できなかった為に、知識だけは蓄積されても「最後のピース』が埋まりませんでした。
何もわからなかった頃は、父親の経営のやり方に疑問を持ちませんでしたが、色々な印刷屋、製版屋、インク販売店に通い詰めて、初めて他社の人材育成と私の環境の違いに気づきました。
他は『手取り足取り、判り易く覚えるまで教えていました。』
調合の配合にはレシピがあり、『この色の調合には、〇〇色を何グラム入れて混ぜ合わせる。溶剤は何cc入れる。』、このレシピで未経験でも『それなりに近い色』を出せるようになります。
印刷の刷り方も教えていて、手首の角度、スキージの角度と押し出す力加減、その他の技法もらう手取り足取り教えてました。
印刷後にウエルダー加工という加工を用いて、最終的な商品になります。
そのウエルダー加工の金型によって、版の作り方が決まります。
私はウエルダー加工の金型の事を知らなかったので、友達の親がウエルダー加工を経営していたので、通い詰めて実際に加工の作業もやりました。
なにも分からない状態で、版に使うフイルム作成の簡易機械を自費で購入して、ウエルダー加工で学んだ事を思い出しながらトライしてみました。
そんな時に、父親と仕事のやり方で初めて喧嘩をしました。←入社から12年目の出来事です。
技を盗んでも、目で見て覚えても『実践』させてくれない環境だったので、ここで初めて現在の復業を始める事を決断しました。
父親は猛反対、私は父親の意見を無視して、自分から部屋の壁を工務店に壊してもらい、強引に印刷機を入れました。
営業経験ゼロ、機械の知識ゼロ、パソコンの知識ゼロ、材料の知識ゼロ、機械の操作方法すら知らないまま始めました。
『自分の考え方』を実証する為だけに、全財産を払って行動しました。
つづく
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