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【失敗談】フィリピン(セブ島)の民泊事業で200万失った話 その②-起業1ヶ月目から黒字?

前回の記事では、自分がフィリピンで民泊事業をすることになった経緯や、実際に事業をスタートさせるまでの話を紹介した。

まだ読んでいない方は、内容が繋がらないと思うので是非、前回の記事を読んでほしいと思う。
【失敗談】フィリピン(セブ島)で民泊事業で200万失った話 その①

■事業スタートまでにかかった初期費用

前回紹介したが、3件の賃貸物件を借りるために、デポジット(保証金)として合計52万円を支払った。

その他に民泊事業には掃除道具やリネン(ベッドシーツやタオルなど)、それらを運ぶための車両が必要である。また、フィリピンで労働ビザを取得するために、株式会社を立ち上げる必要があり、初期費用は132万ほどかかった。

【初期費用】
・3件分の賃貸デポジット(保証金):52万円
→一年間の契約満了時に返金される
・オンボロ車両:31万円
・会社設立費+労働ビザ取得:38万円
・リネン(タオルやベッドシーツなど):4.5万円
・掃除道具:1.5万円
・テレビ:5万円
→テレビがない物件があったため
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合計:132万円

■キャンペーン価格で運用開始!!

民泊は基本的にエアビーやブッキングドットコムといった民泊プラットフォームから集客をすることになる。登録直後は、サイト内で他のリスティング(競合他社の物件)に埋もれてしまい、なかなか予約が入らないことが多い。

そのため、まずは実績と内部SEOを高めるために、赤字覚悟でキャンペーン価格で公開をはじめた。

■物件公開後の感触は良好♪

キャンペーン価格を打ち出したこともあり、問い合わせが殺到した。
問い合わせは自分一人。

自分は民泊経験無し、英語下手くそ。物件自体はもちろん、その周辺の土地勘もあまりなかった。

問い合わせはほとんど英語で、物件の設備やアメニティ、その周辺情報や交通機関の料金まで様々で大量に来る。正直大パニックを起こした。。。

気づけば、返信出来ていない問い合わせなどがあり、信頼性を証明する返信率を少し下げてしまった。何を焦ってはじめから3物件も運用をしたのか、本当にバカの極みだったと今では思う。。。

■民泊は1日3〜4時間ほどの労働時間

始めはパニックを起こしていたが、数日もするとゲスト対応も含めて慣れ、全体の流れがわかった。そこでわかったことは、民泊事業は正午12時〜午後3時が勝負で、こだわらなければ他にやることはないということ。

【1日のスケジュール】
①正午12時からcheckoutした部屋を掃除する→これはハード
②午後3時、次のお客さんを部屋へ案内する
③帰って回収したリネンやタオルの洗濯と、次の日の交換リネンを準備する

それ以外にも問い合わせに返信したり、自分の場合はゲスト用の資料作成やリスティングのブラッシュアップをしていたが、普通にやっている限り、3件の運用では正直そこまでやることはない。

■3物件の運用ではスタッフを雇えない

お気づきの方もいるかと思うが、民泊は正午12時〜午後3時に清掃とCheck-in対応を各物件ごとにする必要がある。そのため、その時間だけ人員が必要になるという非常に人力を使いにくい構造になっている。要するに、3物件の場合は最低3人が必要となるが、雇った場合は大半の時間は手を余らせてしまうのだ。

そのため自分の場合は、自分が対応出来ない2件分の清掃とゲスト対応は外部にお願いをしていた。

■初月の赤字は2ヶ月目で回収計画!

キャンペーンをしたこともあり、初月から70〜80%ほどの稼働率となる予約が舞い込んだ。キャンペーン価格の算出方法は、賃料と光熱費が払えるほどの売上になるようにした。

ランニングコストはほとんどかからないが、住んでる家の家賃や生活費、外注費を合わせると数万程度の赤字にはなってしまう計算だった。しかし、ゲストからの口コミやSEOを上げることに初月は投資することを選んだ。

■3物件の内の1件が大フィーバーする💰

3物件を同時に公開したのだが、その1件が公開直後からフィーバーしていた。

その1件とは、家賃13万と3件中で最も高いホテル内(某有名ホテル)にある高級コンドミニアムであった。はじめにキャンペーン価格で公開を始めると、たちまち問い合わせや予約が舞い込んだ。

それもそのはず、プールやビーチはホテルと共有しているため、自由に使うことが出来る。そのうえ、ホテルの同じサイズの部屋と比べて、価格は3分の1ほどで、最大6人まで泊まることが出来るからだ(ホテルは最大4名まで)。

需要と供給のバランスを考えて、この物件のみ価格を上げていったが、一向に収まらない。結局、この物件のみ初月から10万近くの黒字が出来る価格設定でなんとかフィーバーは落ち着いた。

「こんなラッキーな良物件はない。賃料は高かったが俺の目に狂いはなかった。事業を拡大して同じ物件を増やしていこう。」そんな思いでウキウキした。

後に、この物件が自分を絶望のどん底へ詰めることになるとも知らずに。。。


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長くなってきたので、今回はこのあたりで終わりにしようと思う。

いよいよここからどん底に落ちていくことになる。
次回もまた詳しく経験をシェアしていければと思う😏


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