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【失敗談】フィリピン(セブ島)の民泊事業で200万失った話 その①

海外は日本に比べるとビジネスチャンスがたくさんあると思う。
特にフィリピンは、急速な発展をしていてGDPも平均で毎年6%前後の成長を遂げている。また、東南アジア諸国の中でもまだ人件費は安く、事業オーナーとしてのメリットはたくさんあり、若者を中心にフィリピンで起業をする人も多い。

自分もフィリピンの起業に魅力を感じて数ヶ月前に事業をスタートさせた人間の一人だ。

今回は自分がフィリピンで起業して失敗した経験を記事にしたいと思う。

■起業までの経緯

自分のバックグラウンドは特に平凡なもので、新卒で国内の医療系コンサルティングファームに入社した。その後、数年間その会社で働き、もともと興味があったフィリピンに来た。出来るだけ早く独立したいと思っていたが、現地のことを何も知らない自分に何も出来る訳もなく、初めは勉強と経験を得る目的で、現地の旅行会社に3年間ほどお世話になった。

3年も居ると生活にはもちろん慣れるし、フィリピンの文化や国民性もわかってくる。人脈も広がってきたし、退社して独立するタイミングとしては今考えても間違った選択ではなかったと思う(結果論ではダメだったが。。。)。

■なぜ民泊事業を選んだのか

旅行会社で務めていたこともあり、事業内容としては観光系が自分のスキルを活かせると考えた。というかそれ以外何も浮かばなかったので、選択肢がなかったと言ったほうが正しいかもしれない。

結局、民泊事業を始めることにしたのだが、理由は観光系であったことと、素人(優れたスキルがなくても)でも参入しやすいこと、日本とは違って民泊に対する規制がガバガバであったからである。

自分なりに市場調査とパートナーを探して事業計画書を作成して、資金調達を試みた。これが思ったほかうまくいき、条件付きでエンジェルから300万の融資を受けることが出来た。

■事業計画内容

民泊での事業計画は、民泊に向いている賃貸物件を又貸し(サブリース)するという方法である。物件を購入するにはかなりの資金力がないと出来ないため、最も良く民泊事業の新規参入者が行うパターンだと思う。

具体的には、1年目をテストマーケティング期間に設定し、5件ほどの物件を運用してみる。そして、物件ごとに稼働率や収支を分析して、2年目から稼働率が高い物件を増やしていく形を採用した。

■物件探しはなかなか大変。。。

前職で人脈を広げたこともあり、相談役として現地人のパートナーにも入ってもらい物件を探し初めた。これがなかなかハードだった。理由は以外に民泊を許可するオーナーが少なかったこと。不動産エージェントにも頼りながら、なんとかいくつか候補を見つけた。

自分は日本人なので、日本人や韓国人向けの物件を契約することにした。条件としては、競合を調査したうえで、稼働率が80%以上をクリア出来ているかつ、50〜60%で稼働率で損益分岐を超える物件であることであった。

■不動産エージェントについて

小さいことを上げるとキリがないが、フィリピンの不動産エージェントは本当に質が悪い。契約を結ばせるために平気で隠ぺいや嘘をつく。これは起業する人だけでなく、長期滞在する人も被害に遭う可能性があるので、十分に注意してほしい点だ。物件選びは信頼出来る知り合いに相談するか、日本人のエージェントを使うようにしよう。これは本当に学ばされたことだ。

■はじめに選んだ物件

自分が最初に選んだ物件を下記、簡単に紹介しようと思う

物件①
セブ島のリゾート地にある高級コンドミニアム
賃料:約7万円
一日あたりの宿泊代:5,000〜6,000円

物件②
5星ホテルの敷地内にあるコンドミニアム
賃料:約13万
一日あたりの宿泊代:12,000〜15,000円

物件③
空港から近いアクセスが良いアパート
賃料:約6万
一日あたりの宿泊代:4,000〜5,500円

■賃貸のリスクを甘く見ていた

フィリピンの場合は、賃貸契約を結ぶ際に保証金として2ヶ月分の家賃を前払いする。これは、万が一部屋を汚してしまった際や、賃料を払えなくなった場合、途中解約をされた場合に備えて収めるものであり、一般的には1〜2ヶ月分となっている。これらは契約が満了時に何も問題がなければ返金される契約になっている。

要するに自分は上記3つの物件を契約するため保証金だけで50万近くを払ったことになる。


こうしてフィリピンでの民泊事業はスタートのだが、いろいろと苦労が待っていた。
既にネタバレをしているが、このガバガバな事業内容が後に借金生活を送る原因になる。

ここからの話はまた長くなるので、次回(その②)の記事で紹介したいと思う。



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