ひょうたんじま’23 2月(三陸地おこの活動報告)
大槌のランチを支える者(勝手に言っている…というか、そのくらい利用してる)として、ランチガチャをフルに使用したひと月になりました。
表紙の写真は大槌駅内にお店を構える「麺匠ときしらず」の「煮干黒醤油ラーメン」。おおつちブラックラーメンと呼びたい。
三陸のラーメンは、釜石ラーメンを代表に細麺であっさり優しい味が主流。ときしらずは煮干しをベースに醤油、塩のラーメンを、ラーメン、つけ麺、まぜそばと3つのバリエーションで食べることができるお店。
今回、研究を重ねた「煮干黒醤油ラーメン」が新登場。自分は試験販売?の時にいただきました。黒醤油(たまり醤油)に黒胡椒、背脂でスープギトギトこってりなのかと思いましたが、スープは旨みが深くいけれど意外にあっさり。背脂があるのがちょうどよいバランスです。
書いているうちに、食べたくなってきた…
ということで、2月の活動報告に。(写真多めです…)
1.大槌の郷土芸能(協会HP観光するページ)
岩手県大槌町は、1万人ちょっとの人口にも関わらず、いくつもの踊りと多数の団体が存在する郷土芸能の町でもあります。
しかしながら、各団体それぞれが発信するSNSはあるものの、町全体の郷土芸能を紹介するページはありません…
郷土芸能は、その地域の祭礼や行事などで行われる芸能なので、大槌町でも住民に向けた芸能であったと思います(大槌まつりを見るとそれがわかる気がします)。それが震災の復興支援などで多くの人が大槌町にやって来たことで、この郷土芸能の独自文化が知れ渡ることとなりました。
大槌の郷土芸能は住民が楽しむものから、魅せるものをプラスした観光コンテンツへの役割も担う魅力があると思います。
そんな大槌町の郷土芸能の紹介するページがないのは大槌町及び大槌町の観光においても大損失であると認識しながら1年数か月、とりあえずたたき台となる紹介ページを作成しました(前置きが長すぎました)。
掲載内容、は2015年発行の「大槌の郷土芸能(大槌町文化遺産活性化実行委員会)」の内容をもとに作成。写真は、町、協会、協力者の方から提供いただいたものを使用しています。
ぜひ、閲覧して大槌、大槌の郷土芸能を知っていただければと思います。
令和5年度も、郷土芸能団体が演舞する「かがり火の舞」が実施予定です。興味を持たれましたら是非いらしてください。詳細は、大槌町観光交流協会のホームページにて追ってお知らせいたします。
(全体)観光するページ
「大槌の伝統芸能」のほか、「新大槌八景」「史跡・名勝」「神社仏閣」と分類された大槌町の観光スポットを紹介。
(1)神楽(3団体)
大槌の神楽は、陸中沿岸(三陸沿岸の中部地域)の廻り神楽(まわりかぐら)でもある黒森神楽系統の舞や囃子を引き継いでいます。
現在、花輪田神楽、浪板神楽(活動中断)、金澤神楽の3団体があります。
(2)大神楽(6団体)
大槌の大神楽は、伊勢太神楽の系統を汲んでいます。
現在、城内大神楽、中須賀大神楽、松の下大神楽、安渡大神楽、吉里吉里大神楽、浪板大神楽の6団体があります。
(3)鹿子踊(5団体)
鹿子踊は、吉里吉里鹿子踊、上亰鹿子踊、臼澤鹿子踊、徳並鹿子踊、金澤鹿子踊の5団体があります。
これら町内の鹿子踊は踊り手が演奏を行わない「幕踊系」のカンナガラ鹿子踊です。
(4)虎 舞(5団体)
和藤内の虎退治を演目にする伝統的系統と躍動感を中心にした比較的新しい系統があります。
現在、町の「無形民俗文化財」に指定された吉里吉里虎舞と安渡虎舞、戦後新しく創建された向川原虎舞と陸中弁天虎舞、そして平成の城山虎舞の5つの団体があります。
(5)七福神(1団体)
大船渡から釜石、釜石から大槌へ伝わった踊り。
雁舞道七福神の1団体が活動。
2.マストフェスタ(スイーツ&占い)
~ 2月18日(土)・19日(日)~
1月からスタートした 2023年創業30周年「マストフェスタ」。
のこり2つのイベントのうち今回は「バレンタインスイーツ&占い喜喜ちゃん」。こちらのイベントをお手伝い。
センターコートでは、厳選された!?バレンタインスイーツ6品の即売会と盛岡で知る人ぞ知る占い師の喜喜ちゃんの占い、そして、盛岡に店をかまえる台湾屋台のfu-daoの出店と和ぐるみ販売。マスト元気村では、屋台村グルメとして韓国おやつ・激辛グルメとして、ヤンニョムチキン、カラフル綿菓子、バナナチョコなどが出店しました。
自分は、協会出店のバレンタインスイーツの即売会を担当。
前日の夜間の積雪により、出足すこぶる不良。そんな中、知り合いの方が来てくれたりとのろのろ運転ながら、少しずつ販売。1番人気は自分も目を付けていた「【とろなまバウムクーヘン】とろなまチョコ」。他の商品に比べ、値段もお手頃感があってビジュアルもいい。最終的に売り切れ、自分は買うことのできなかった商品でした。
今回のイベントで気に入ってしまったのが台湾屋台fu-daoの「雪Q餅(シュエキュービン)」。雪はその白い見ためから、そして「Q」は、台湾でモチモチした食感を表す「QQ」に由来。「餅」は、日本ののび~るお餅のことではなく、月餅や太陽餅のようなパイやクッキー系のお菓子のこと(Web検索より)。ヌガークッキーともいう様です。マシュマロ、クラッカー、ドライフルーツなどを使って作られていて、ねっとりとした食感とサクサクとした食感が両方あり、周りにまぶしてある粉砂糖が全体の甘みを引き立てて噛めば噛むほどおいしい。一緒に頼んだ台湾茶(烏龍茶)とほんとによく合っていて、2日間で3度ほど食べてしまいました。最終日、買って帰ろうと思ったら売り切れてました…T T
占い喜喜ちゃんは、盛岡では有名なようで、手相だけでなく、人相、タロットなどいろんな占いに精通している方で、それらを総合して占ってくれるとのこと。今回、費用が半額の1500円だったこともあり、2日間とも予約いっぱいで、自分が入る余地はなく… T T
最終的にスイーツの方は売れ残りが出てしまいました。自分が商品選定に関係してなかったですが、正直、なぜこのラインナップになった?という疑問も否めないところです。現場としては、商品陳列、POPの掲載の仕方など、改善できるところがあるなと気付けたので、今後のイベントに活かせればと思います。
3.船舶ハッチ検査
~ 2月22日(水)~24日(木)~
昨年起きた知床遊覧船の沈没事故の原因が、船首開口部のハッチの不具合と船倉にある隔壁が密閉されていなかったということから、国土交通省海事局より船首甲板開口部にかかる自主点検をしなさいとのお達しがあり、曳舟まつりで使用予定の船舶について、ハッチと通風筒の撮影、自主点検表の作成をすることに、自分は自身が参加している藻場再生活動がちょうどその時期にあり、該当する2隻に船を使用することから、そちらの船とプラス2隻を担当し、アポを取って撮影と聞取りを行いました。普段、漁師の方と直接会話をすることがあまりないので、安渡の漁港に行くのと併せて新鮮でした。
4.藻場再生活動
掲載できる写真も多いのもあって、何かこちらメインになってきてる感じが・・・ いやいやあくまでも観光にもつなげるための一歩ということで・・・
(1)第23回 モニタリング
~ 2月3日(金)~
活動時間 午前9時~午後1時
活動場所 吉里吉里・考古園沖
活動内容 モニタリング
傭 船 第七つつみ丸
参加人数 7人
この日は、来年度以降、新規着手を予定しているエリアを含めた藻場状況のモニタリングを行いました。気温1℃、水温7~8℃の環境の中、中に着込んでドライスーツを着たため浮力が増し、いつものウエイトでは沈んでいかず、最終的に20kgもの重しをつけて潜ることに。
DCやボンベなどを合わせると40㎏以上。老体部類に入りつつあるわが身には堪えます。しかも、ドライスーツでの中性浮力にまだまだ不安のある身、潜ってからも四苦八苦です。潜り始めはなかなか沈まず、3m過ぎて水圧かかってくると今度はどんどん沈み浮かばない。他のダイバーが次々活動に入っていく中いつも遅れを取ります。さらに、そんな不安からか呼吸が早く、誰よりも早くボンベの酸素を使い果たしてしまうという悪循環。
大丈夫と優しい言葉をかけていただくも、活動を始めてからずっとこの調子なので、なんとか早いうちに克服していきたいと思います。
さて、今回のモニタリングは、ライン調査として、調査ポイントからメージャーを50m伸ばし、その線上のポイントポイントにおいて、コドラートと呼ばれる1m四方の枠を設置し、その中にいるウニの数を観測するものです。通常、1㎡に2~3個ほどが正常とされる中、多い場合は20個以上のウニが密集することあるのが今の大槌の海の現状です。この日モニタリングした地域は比較的ウニが小さく、1㎡にも多くて15個ほどでしたが、磯焼け状態は張著で、魚も自分が見たカレイ1匹を除いては、ほとんど見ることができませんでした。今後、この場所も藻場再生活動の一つのエリアとなるようです。
(2)第26回 ウニ除去
~ 2月18日(土)~
活動時間 午前9時~午後1時
活動場所 吉里吉里漁港・弁天島入口付近
活動内容 ウニ駆除・採取
傭 船 第七つつみ丸、T.T.M号
参加人数 12人
この日は、YouTuberスイチャンネンルさんが取材を兼ね参加。土曜日ということもあり、地おこメンバーの参加者も多く、船2隻での活動となりました。
自分たちはゴム製ハンマーを持ってひたすらウニ駆除に没頭しました。と言っても、相変わらず多量にエアーを消費し、あえなく浮上するハメに。ほかのメンバーが作業を続ける中、指をくわえて見守る時間は虚しい・・・
その後、吉里吉里フィッシャリーナに向かい、ワカメやコンブの育成状況を確認したり、以前フィッシャリーナ沿いに移植したウニの実入調査採取を行いました。
そろそろ水中での呼吸方法を改善しないと作業できる時間が全然伸びないなぁ・・・
↓↓ 取材にいらいしたスイチャンネルさんのYouTubeです ↓↓
(3)第27回 ウニ移植
~ 2月22日(水)~
活動時間 午前9時~午後1時
活動場所 吉里吉里漁港・野島
活動内容 ウニ移植
傭 船 第七つつみ丸
参加人数 5人
この日はウニ採取し畜養ポイントへ移植する活動で、人手がいるからと参加を決めたものの、結局いつものメンバーに新人(自分)がくっ付いて行くという状況に。
ウニの採取は2回目なので、多少要領は良くなり、ペースは遅いながらも小さなかごにウニを詰め込んでネットへ納めること数回。わたしにとっての最大の敵が。ああ…エアー切れ… まだ潜ってそんなに経ってないのに。
苦汁を味わいながら浮上し船上へ帰還。ただし、今回は2回潜ることになっていたので、次にリベンジ。そう思っていたのですが、船上が揺れる揺れる。船酔いする自分ですが、メンバーが教えてくれた魔法の薬(アネロン)によって、克服したと思っていたのですが、あまりの揺れと手元作業のおかげで、またもや・・・
1回目に採取したトロ箱3杯分のウニをフィッシャリーナの畜養ポイントへ移植したところでお役御免。あとの作業はいつものメンバーで。
とりあえず、牛歩並ではありますが、進歩はしていると自分に言い聞かせ、次なる機会へ望みます。
藻場活動をお手伝いいただいているヒーローのクマさんもニュースに
5.その他
(1)大槌稲荷神社 節分祭
~ 2月5日(日)~
数年ぶりに開催するという大槌稲荷神社の節分祭(鬼巡業・豆まき)に行ってきました。。
午前中は鬼装束の面々が町を練り歩く鬼巡業を見学。全国ではよく知られている”なまはげの大槌版”のようなものでした。以前、大槌稲荷神社を訪問した際、お堂内の戸棚にたくさんの鬼の面があったので、このためだと理解しました。
午後3時からは豆まきが行われるというので、3日に豆まきをしていなかった身として、豆をいただきに参加。町内の事業者さんからの協賛商品の当たり番号のついた豆も飛んでくるとあって、参加者の皆さんのテンションはかなり高く、自分も釣られて必死に手を伸ばしていました。
結果、一枚だけ当たりました^^
こちらの豆まきは大豆ではなく落花生。なんでも雪が多い地方なので、投げた豆が汚れないようにという説があるようなないような。
また一つ、地方の風習・文化に触れる事がが出来ました。少子化が進む日本ですが、このような風習が続いていくことを願います。
(2)地おこ合同チーム報告会
~ 2月15日(水)~
この日は大槌町地域おこし協力隊員の最後のグループの発表会がありました。それぞれ3つの団体に所属している5人による合同チーム報告会。受付と会場の片づけをお手伝いしました。
これまでのジビエ、観光交流協会、移住定住の3チームとは違い、個人個人の活動についての発表になってので、来場者含め、前者とは違う感じの報告会でした。
報告会の最後に言っていた今回発表の4人の共通点「大槌で生きている」という言葉が、自分が本来の求めることにすごく合致して印象に残っています。地おこだからとか観光交流協会だからとかでなく、ただ好きで大槌に暮らし生きている。それが自分の今のベースです。
(2)大槌高校探求発表会・研究協議会
~ 2月23日(木・祝)~
大槌高校探求発表会・研究協議会「大高生の”大槌(ハンマー)” 聴きに来てけでさフェスタ2023」の<第1部>1年生による「大槌町の課題解決アイデア」発表会に観光交流協会が少し関わっていた(自分はない…)ので、三陸鉄道、郷土芸能、ふるさと納税についての発表を聴講しました。
高校生なりに、取材を通して課題を見出し、解決策を考え発表するスタイル。学生の頃から大勢の大人たちの視線を浴びながら発表する経験をできる事自体、これから大人になっていく生徒たちにとって良い経験になったのではないでしょうか。
この中から大槌の観光を担う人材が出てくることを期待したいと思います。
6.おまけ
これも雪の芸術?
~ 2月2日(木)~
活性化センター入口前・・・
雪が降ったあと、一番怖いのは一日中日影になってしまう場所。
雪がなかなか解けないばかりか、毎晩の氷点下環境で少し溶けては固まりを繰り返す。そして、写真のような見事な”天然リンク”が出来上がる。
気付かずそのまま歩けば大ケガ必死!! 怖い怖い…^^;
以上
■ ふるさとチョイス(大槌町ふるさと納税サイト)■
■【楽天市場】大槌町のふるさと納税 ■
■ 大槌孫八郎商店HP ■
★大槌町観光交流協会HP★
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?