ウィーンもドナウ河も一望に見渡せる、オーストリア一高い「ドナウタワー」
ウィーンの中心シュテファン大聖堂から地下鉄で10分、国連都市のすぐそばに、ドナウパークと言う大きな公園が広がっています。その真ん中に聳え立つのが、ウィーンのランドマークの一つとも言える「ドナウタワー」。
オーストリア一高い建物でもある252メートルのドナウタワーは、高速エレベーターで一気に上がることができ、展望台からはウィーン市街だけでなく、ドナウ河、ウィーンの森、国連都市など、ウィーンにまつわる全てを一望することができます。
ドナウタワーからドナウ川とウィーン旧市街を眼下に
1964年のウィーン庭園博覧会の際にオープンしたこのタワーは、現役のラジオ・通信電波塔となっています。内部は観光用となっていて、高速エレベーターで上がったところには、地上160メートルの高さのところ展望台の他にカフェとレストランがあります。また、夏期は160メートルの展望台からはバンジージャンプで飛び下りることもできます。
ウィーンとドナウ川を眺めながら飛び降りるバンジージャンプ台
入場券を購入してエレベーターに乗ると、展望台までの160メートルの高さを35秒で昇ってしまいます。コンクリートのタワーの中の空洞部分にエレベーターを通してあるので、中から外を見ることはできませんが、天井部分がガラス張りにになっていて、照明に照らされた空洞の中の構造を見ることができます。スピード感や適度な暗さも相まって、なかなかドラマチックな35秒間です。
ウィーン国連都市
展望台からの眺めは素晴らしいですが、せっかくエレベーターで昇ったら、カフェかレストランにも立ち寄ってみましょう。なんと、このカフェとレストラン、ゆっくり回転していますので、座っているだけでウィーンが一望できてしまうという構造になっているのです。
カフェからウィーンの森まで見渡せます
カフェが下の階、レストランが上の階になっていますが、カフェの方が気軽に入りやすく、ケーキもコーヒーも軽食もあるので、こちらがお勧めです。階段や厨房のあるタワーの中心部と天井は固定され、床と窓ガラスがゆっくりと回転していきます。ほぼ25分ほどで一周回る感じとなります。
カフェの内部の様子
また、ドナウタワーの足元には、おしゃれなカフェとお土産屋さんがあります。また、エレベーターに乗る前は、観光客用の写真撮影があり、降りて来た時に購入することもできます。市民の憩いの場であるドナウパークのど真ん中にある人気の観光スポット。ぜ天気のいい日に訪れてみてくださいね。
日本が寄贈した桜並木とドナウタワー
(2016年4月執筆)