オーストリア/ケルンテン州でスキー
今年は何度も大雪が降ったウィーンでしたが、今週から日の出る日が多くなり、気候が穏やかになってきました。もうすぐ春が来るのか、また大雪が来るのかまだわかりませんが、束の間の小春日和を楽しんでいます。
大雪に青空。こんな天気を待ってました!
そんな中、ウィーンが大雪に閉ざされていた週末に、ケルンテン州にスキーに行ってきました。普段はザルツカンマーグートに行くことが多いので、ケルンテン州でのスキーは初めてです。ザルツカンマーグートはウィーンから西へ3時間ですが、ケルンテン州は南へ3時間。思ったより距離も近く、週末旅行にはぴったりです。
初日は大雪で、山頂付近は深い霧でしたが、おかげでリフトも空いていて、快適に滑ることができました。
大雪の中に浮かぶスキーリゾートのホテル
二日目は打って変わって青空が見えました。下界が曇っていても、山に登れば雲の上に出て急に晴れることがよくありますが、今回もちょうど雲の上で、ウィーンを脱出した甲斐がありました。
ハイシーズンですが、リフトもほとんど並ばず、ゲレンデもこの快適さ!
オーストリアのスキー場はヒュッテも充実していて、山小屋的な雰囲気の中、のんびり温かい料理が楽しめます。天気がいい日は外のテラスで日光浴を楽しむスキーヤーの姿も。
このスキー場の規模は5つのリフトと9つのTバーリフト、38のゲレンデから成っていて、一日でちょうど全部回れるくらい。オーストリアとしては小~中規模ですが、色々な斜面があり、週末スキー旅行としてはちょうどいいサイズです。ダウンヒル以外にも、クロスカントリーや山スキー、スノーシューなど、趣味に合ったウィンタースポーツを楽しめます。
雪化粧の木々のその向こうには、山一個が丸々雪化粧。
このスキー場の特徴は、谷を挟んで両側に山が連なっていて、谷から両側にリフトでゲレンデまで上がっていけること。また、谷には大きな湖が横たわっていて、湖が凍結する冬期は、無料の「湖上タクシー」が両側の山のゲレンデをつなぎます。
このトラクターのような車が「湖上タクシー」で、走っているのは凍結した湖の上。後ろのバーでスキーヤーを引っ張って、ゲレンデを行き来してくれます。
宿泊は、ゲレンデから車で3分の山中にあるペンション。キッチン付きのアパートは広々して、スキーの後にサウナも無料で楽しむことができ、おまけに夕食付きで、居心地のいい宿でした。
ペンションの前のベンチは雪で埋もれそう。
宿へ向かう山道。チェーンがないと運転は厳しいです。
また、このあたりのスキー場はオーストリア人以外のスキーヤーが多いと言う印象を受けました。リフトで同乗する人たちから聞こえてくるのは、オランダ語、ドイツ訛りのドイツ語、ハンガリー語、スロヴェニア語、チェコ語、ロシア語などで、オーストリア訛りのドイツ語が聞こえてくる方が圧倒的に少なかったです。
ヨーロッパ中のスキーヤーから愛される、オーストリアのスキー場。宿、食事、リフト、レンタルなど、スキーを快適に楽しむインフラが整っていて、雪質も最高な上、リフトもゲレンデも混雑知らずという、スキーヤーにとっては天国のような国です。
(2013年3月執筆)