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季節のオーストリア料理とドナウの景色を一石二鳥で楽しめる「ツァ・アルテン・カイザーミューレ」

ウィーンで美味しいスペアリブを食べたくなったらここ!というレストランが、ドナウ沿いにあります。


地下鉄でウィーンの中心シュテファン広場から10分、駅からすぐの便利な立地ながら、目の前のドナウの景色も季節の味も楽しめる、一石二鳥なレストラン「ツァ・アルテン・カイザーミューレ」です。

ウィーンの人にとってドナウは4つあります。19世紀までドナウ河は氾濫を繰り返し、毎年流れが変わっていました。その流れを整備して三日月湖として本流から分断した部分が「アルテドナウ」(旧ドナウ)と呼ばれ、現在はセーリングやウィンドサーフィンを気軽に楽しめる、ウォータースポーツのスポットとして親しまれています。

ドナウ河本流は現在でも、雪解けの時期は水量が増えすぎるため、真ん中に縦長の人工島を作り、河の左半分を仕切ってダムにしました。この仕切られた部分は「ノイエドナウ」(新ドナウ)と呼ばれ、水量の多い時期だけダムを開けて流れを作ります。その他に、街中に水を引き込んだドナウカナル(ドナウ運河)もあり、ウィーン人にとって、4つのドナウはどれも身近な存在です。

今回ご紹介するのは、この三日月湖「アルテドナウ」に面したテラスレストラン「ツァ・アルテン・カイザーミューレ」です。直訳すると「昔の皇帝の水車の側で」と言う名前のこのレストラン。元々ここには、ハプスブルク家御用達の小麦を挽く水車があったそうで、その名残が屋号に残っています。

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アルテドナウをすぐそばに眺めながら、地元のビジネスマンも気軽にランチに訪れます。

ここは夏はスペアリブ、秋はジビエなどの秋の味覚など、季節によって美味しいウィーン料理が人気です。夏場はテラス席で涼しい風に吹かれながら、絶妙なスパイスが食欲をそそるスペアリブにかぶりつき、秋には居心地のいい田舎風の内装の屋内で、屋外とは違った雰囲気を楽しむことができます。

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秋の屋内の内装はこんな感じ。田舎風でとてもかわいらしいです。

夏のスペアリブは、これを食べないと夏が終われないほど人気です。一人前がまな板一枚分のサイズ。付け合わせのポテトも美味しくて、何とも幸せな気分になります。

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巨大なスペアリブですが、残してしまってもご心配なく。お持ち帰りが可能です。スペアリブだけでなく、グリル料理がおいしいこの店では、魚のグリルも人気です。

秋は柔らかな日差しの中、秋の味覚の代表ガチョウなどいかがでしょう?パリパリの革にジューシーな肉。付け合わせはクヌーデル(団子)とベリーのソース。何ともオーストリアらしい組み合わせです。

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季節の料理を美味しく食べさせてくれるこのレストラン。季節の変わり目には準備期間として1週間ほど休業期間があります。また、冬期は休日が多い等変則的な営業をしている時がありますので、営業時間はレストランのサイトで確認してくださいね。

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夏の天気のいい日は、ここのテラスからサーフィンやセイリングを楽しむ人たちの姿が見られます。足漕ぎボートのレンタルもすぐ近くにありますので、食後の運動にドナウを漂ってみてはいかがでしょう?

(2019年9月執筆)



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