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仕事で、死ぬ必要は絶対ないよ。逃げていいんだからね!


8月になりましたね。

新卒で4月から働き始めた人にとっては、何となく雰囲気や社会のいろいろなことが分かって来たところで、ちょっと疲れを感じたタイミングで、お盆休みを迎えている時期なのではないでしょうか?

私には、いつもこの時期に思い出すことがあるのです。


そういえば、私が新卒の就活をしていたちょうどこの時期、うちの親が「正社員じゃないと、大学を出した甲斐が無い」という頓珍漢なことを言い出したりと、今思うと初めての就活で勝手に追い詰められていました。

が、前述しましたが当時は超氷河期。

二ケタ転職した私の、現在。|元・働き蜂 (note.com)

親が望もうが、時代が・タイミングが許さないものでしたね。。。

ほぼすべての企業が、正社員採用を極限まで控えていた状況でしたので、幾度も門前払いを受けた後に、私が辛うじて引っかかったのは「嘱託職員」という名の生命保険のドブ板営業職でした。(それも12月ギリギリにぐらいに決まりました。)

この生保時代のエピソードはInstagramで公開中。

学生時代の友人の何人かは、何とか正社員の職を得ていましたが、特技も取柄もない私にとっては、「あっただけマシ」な感じでした。

この初めての就職で本当に落ちこぼれ感を感じてました。「もう、これからの社会人人生としては詰んだのかも…」と本気で将来が真っ暗になってました。

・・・あの時の私に言いたい。「その後絶対、楽しいから。まさかの仕事中毒になるから!」とwww


最初の就職が「一番つらい仕事」だった


当時の私は新卒で、社会人としての基礎知識もそんなになく、更に営業の「え」の字も知らず、とにかく闇雲に手探りで周囲の真似をするのに必死。

そんな中でも、同じような周囲の同期達はどんどん契約を上げているのに、同じことをしているはずの私は全く契約が上がらない。。。

何が違うんだろう?と本当に悩みました。

嘱託職員のため、契約が上がらない場合はインセンティブも無し。お給料はどんどん下がります。

毎月、順調な同期を見ながらどん底な私は、必死でもがいてました。

根性論で推奨されるような、勉強はもちろん、社内の他の仕事を請け負ったり、お金の発生しないサービス残業や休日出勤、訳の分からない接待をしてみたり、トイレ掃除を頑張ってみたり…、結局そんなもので私の成果は上がりませんでした。

本当に、泥沼な毎日でした。訪問先のトイレで、ほぼ毎日泣いてました。

でも、まだ同じ”泥沼”同期がいる間は良かったのですが、それがどんどん欠けていき1年たつ頃には在籍の同期ほぼ三分の一になっており、成績が芳しくない私を含め数人が、毎日暗い顔で出社している状態。

そこから逃げ出すことも考えましたが、新卒で入っており初めてのことでどう逃げていいのかもわからない。。。

そんな頃にやっと、少しだけ契約が上がり始めたのです。

1年間以上の闇雲さが繋がったのかもしれないし、何かが伝わったのかもしれない。その決め手は今も分かりませんが、とにかくちょっとだけ毎月コンスタントに成約するようになっていきました。

でも理由が分からないので、どう続けていいかもわからない。

結局そこには2年いましたが、とうとう限界を感じて「もういいだろう」ということで辞めることにしました。

ちょうどそんな頃、新卒で正社員になっていた昔の友人たちと話したところ、
「昇給は一年に月20円。そのための書類がめっちゃ多くて…」
「うちの会社は、昇給するのに役員面接まである。大抵が昇給しない。」
といったことを聞きました。正社員になってもどこも厳しそうでした。

その記憶のせいか、その後も私は「正社員」を軸に転職を考えることが無くなりました。


結構辛かった、最初の就職で耐えられた理由


夏になると、いつも思い出すことがあるのです。

サークルで一年上に、すごく優しく尊敬していた先輩がいました。

後輩である私たちの面倒もよく見てくれて、人望も厚い人でした。

その先輩はバブルがはじけた丁度その時に、決まっていた大手企業の内定をぎりぎりに取り消されたんだそうです。

そしてそのことが原因なのか、その後自殺してしまったのです。

すごくショックでした。

当時はバブルが崩壊して、新卒の就職事情が急激に変わっている最中だったので、誰も明るい未来を予想することはできない状況でした。

その先輩は遺書も残さず、もしくは別の理由があったかどうかは今も誰も分かりません。でもタイミング的には、あの内定取り消しが影響したのではないか…と言われました。

・・・あの時の先輩のお葬式は本当に辛かったです。

そして「私はどんなことをしても、自殺だけはしない」とあの時強く心に決めました。残される方の辛さを体感したからです。

実は丁度その少し前に家族を亡くしていたので、重なって本当に辛かったです。

仕事をしている時に友人や後輩から「仕事が辛い…」「仕事に慣れない」「この状況では、もう死んでしまいたい…」という相談を受けたこともあります。

そう言う時には「とにかく早く逃げな!辞めて良いんだよ。」と、強くお勧めしています。


でも、そう決めていたのに、実は私自身が気が付くと仕事帰りに電車に飛び込みそうなぐらい追い詰められていたことがありました。。。

その時は、私の異変に気付いた同僚である友人がしつこく「大丈夫?」と気にしてくれたおかげで、一番危険な時を脱することができました。

ストレスによって思考力が止まってしまうのがいかに危険かを、身を持って体感しました。そして以降はこんなにストレスをためて思考力を失ってしまう前に、早めに逃げ出すことにしています。

最初の就職に失敗して、その後紆余曲折を得てたくさん経験した私は今なら大声で言えます。

最初の就職に失敗しても、その後全然問題ないよ。挽回可能だよ。
もし大きな失敗しても、それは貴重なネタになるよ!

という事で、辛いな~自分を見失いそうだな~と感じたら、すぐに逃げてくださいね。自分を守るためなら、逃げていいんです。
(もちろん、その自分の限界の判断は自分ですべきですが。)


という事で、夏になるといつも思い出してしまうことを書いてみました。




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