見出し画像

職場に捨てられない女に、なる。

「派遣先でいつも契約更新されない。悔しい。」
「職場でいつも切られてしまう・・・」

「転職のプロ」「失業のプロ」と私を知る友人知人から言われていたので、転職と退職、失業の相談をいろんなところからよく受けてきました。

「・・・どうして、私より仕事ができないあの人が残ってるの?」

私も一度だけ、バイトで人員整理にあったことがあります。すごく悔しかった経験です。
私はバイト終了になり、継続された人の一人は、私よりもはるかに数字的に劣る人だったので、なかなか納得がいきませんでした。
なので、結構な期間そのことが頭から離れませんでした。どうして自分が辞めさせられて、あの人が残ったのかがすごく気になりました。

そして、その経験を自分なりに理解して腑に落ちた時、私はもう二度と整理されなくなりました。


その人が求められた理由


仮に、その時そのバイトを継続更新された人をAとします。

ちなみに、その時の職種はコールセンターのテレアポでした。

とある商品の営業プロジェクトの発電(こちらから電話をかける)業務を請け負う部署で、Aは私やほかのバイトとほぼ同じ業務をこなすバイト仲間。

私はいくつかめのコールセンターのバイトだったので、結構慣れた感じで取り組んでいました。そして初日から、偶然いくつかの売り上げが立ったので、同期のインフォーマルなバイトリーダ的な存在になりました。

が、私は本当はバイトリーダーなんてやりたくなかったんです。

なぜなら、要は社員さんとバイトの間に挟まる中間管理職的立場なので、例えば社員さんからシフト上の無理を言われたらいろいろとパズルしたり仲間内で調整や仲裁したりしなければならないので、何かと面倒。

という事で、インフォーマルなのをいいことに私はちょっとずつ、社員さんから頼まれてものらりくらりと避けていくことにしました。

そして、自分本来の業務に集中する形で順調に過ごしていました。

が、その商品のプロジェクトが終わりを迎えた時に、私のいる部署は縮小することに。その時は、上位にいる数人が残るだろう、と思われていました。

私も上位にいたので、多分継続かな?と思っていたところ、バイト終了となりました。これには私も周囲もびっくり。

そして、私よりも数字的にはそれほど成果が上がっていなかったAとその周囲のグループ数名が期間継続となりました。

Aを含め、その周辺のグループ全員はそんなに数字的に成果を上げているわけでもないメンバーだったので、なぜ継続になったのか最初はちょっとわからなかったのですが、よく見てみると、Aは社員とバイトの連絡係をかって出ていて、更にAを含めたそのグループは、ほぼ社員さんのミニ部隊となっていたのでした。

大きな営業プロジェクトが終わった後は、それほど大きな営業コールをかける必要もないので、その社員さんとバイトの小チームで細々と回していく予定とのことでした。

そう、もう営業成績がいい人がいる必要が無かったのです。

ということで、私はちょっとした敗北感を感じながらそのバイトを終えました。

その後の私の、生き残り術


さて、そんな敗北感を一度経験してから、私は自分自身の職場での生き残り術を考えるようになりました。

転職のための退職まで、いかにその職場から求められる人材で、可能ならちょっと引き止められたい。(笑)そして花束をもらって惜しまれて辞めたい。(ここが一番大事!)

そうなるために・・・私はAのように上司から見て「使い勝手の良い」人材になったのではなく独自の道を模索するようになりました。

結果その後、私はいろんな業界を跨いでなりゆきで二ケタの転職をすることになりましたが、ありがたいことにおかげさまで退職の際にはギリギリまで引き留められ、花束をいただいて惜しまれて辞めさせていただいてました。

(もちろん、辞める決断をするまでいろいろないきさつはあったりしますが、引継ぎは資料も含めて完璧に、バッチリまとめ上げてキッチリ・スッキリ辞めてます!)

中には、後日親会社から再度「頼むからもう一度戻ってくれないか」と好条件での打診を受けたり、退職後にも「ちょっとでいいので助けに来てくれないか?(高時給で)」と応援要請が来たりしたことも。

もちろん破格の応援要請にはその時可能な「2日間のみ」限定で協力しました。ただ、復職要請にはどんな好条件でも応えたことはありません。(私は根に持つタイプです。笑)

私が”求められた”理由


さて、私がその職場で求められる理由はいくつかあると思います。

が、一番の理由は「私にしかできない仕事をしてきた」ことだと思います。

特に、完璧な本業を完遂すると同時に、そこで求められる「立ち位置」を判断してそこで役割を果たすようにするのと同時に、私の担当する仕事の精度をひたすらに上げていきます。
そうすることで、私の業務はきっちり完遂することと、習熟することによって業務時間も短縮していきます。

私が気を付けたのは自分の仕事がきちんとできるまで絶対に「余計なことに手を出さない」ことです。

…実はこれ、周りのいろんな失敗例を見て必死で学んだのです。

ちょっとでも仕事のできる人は、ついつい自分の力を周囲に見せるために、ファインプレーに手を伸ばしがちなんですよね。

私も以前はちょっとだけ、その傾向がありました。(苦笑)

でも自分の業務を中途半端なままにファインプレー系へ手を出すと、大抵大きな失敗をしがち。更にその失敗はものすごく悪目立ちします。

そしてそんな時に、本来の業務の抜けが見つかった日にはもう、目も当てられない結果に。。。

他人のふり見て我が振り直せ、という事で、そういった光景を目の前で幾度か見てしまった私は、自分の本来の仕事がしっかりできるようになるまで、絶対他に手を出さないと決めています。

意外に、基本に忠実なんですよね、私。


私が基本に忠実で、私らしい独自路線を模索してきたのが、私が職場に捨てられずらい理由になったと思っています。

また、どの職場にも通じる「スキル」も必要でした。

この「スキル」についてはまた後日書いてみたいと思います。


※さて、この夏凄く頑張ってきたので、これから私は二か月間の休暇に行ってきます!
Instagramもこちらのnoteも、休暇後に復活予定です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?