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ハイソか?レトロか?~~白金・アクアガーデン三越湯
アクアガーデン三越湯。
すごい名前です。どんな銭湯をイメージしますか?
「アクア」
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「ガーデン」
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「三越」
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しかも「露天風呂」
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さらに
「住所は白金」
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どんだけハイソな銭湯なのか?
興味津々で訪湯しました。
ところが辿り着いた付近は,
なんと道の両側に2階建ての店屋が並ぶ
昭和レトロな商店街
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三越湯は,ハイソ?レトロ?
おっと開店30分前にもう待ち人が…
えっこれが三越湯
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なんと門扉!
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中をのぞくとお庭!
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レトロな町並みにハイソな異空間❣
こりゃぁ期待が湧きます。
30分間ご近所散歩,これがまた楽しかったけれど,後日。
開店3分前に戻る。おぉ御開門
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広い玄関ロビーを通り進むと奥のフロントに大女将,いえマダムがいらっしゃる。髪をきちんとセットしてお化粧はあでやか,お召し物には飾り物を忘れない。う~~ん「シロガネ~ゼ」のかほり…
いざ入浴。
脱衣所の床板は磨き抜かれてピカピカ。浴室もきれいです。
カラン18。
やや小ぶりとはいえ,採光の妙で明るさにあふれている。
うん?この感じ,南青山清水湯に似ているか?
浴室左から。手前にかけ湯。
次に大浴槽。ジェットバス。バイブラ。
さぁこのジェットですよ。
ハイパージェット,ボディジェット,座風呂。
並び順こそ違うが,チョイスが南青山清水湯と同じ。
そして背にあたる圧の感覚も同じ。湯温40℃もまた同じ。
家に帰ったら調べてみなくては…。
電気風呂もありますが,ボクはパスです。
右手には立ちシャワー2基。
そして足湯!これは珍しい。ボクは初めて。
サウナ。
冷水風呂16℃だがバイブラが効いてけっこう冷たく感じる。
いよいよ最奥部。
看板の露天風呂がございます。
その名も「翡翠(かわせみ)の湯」。
堂々たる岩風呂です。
湯船は12名は入れます。
これまた23区内では屈指の広さ。
残念なことに本当の露天ではないので空が見えない。
しかし曇ガラス越しの明かりで満たされているし,
外気が流れ込むので不満はない。湯温40℃。
いくつか置かれた石の頂部が平らに均されているので腰かけに最適。
誰もいなければ大の字に寝ころびたくなる。
出たり入ったり…
はあぁ俺は今,箱根湯本の温泉宿にいる。
何の迷いもなく思い込める
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露天風呂だけで30分はいられます。
やばい。この銭湯(ふろ),出たくなくなる
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後ろ髪をひかれつつ風呂を上る。
マダムに「いいお風呂ですねぇ」というと素直に顔をほころばせてくださる。しばし歓談。
新しく見えるが建替えて早20年経つそうだ。
創業は昭和初め,今は三代目などなど。
そしてこれを聞かずにはいられない。
「あの三越の名前の由来を教えていただけますか」
意外なことに,ううんとねぇと小首をかしげる。
「始めたのが新潟の人だったらしいんですよ」
かつて東京の銭湯には新潟県出身の創業者が多くいらしたと聞いたことがある。あぁそうか。「越」は「越後」だ。
「何だか百貨店みたいでねぇ」とおっしゃるマダム。
デパートと言わず百貨店とおっしゃる。さすがです,マダム。
アクアガーデン三越湯さん,ありがとうございます。いいお湯でした。
ロビーに会ったバーカウンター。
閉まっていたけれど,クラフトビールとか書いてあった。気になります。
夜には営業しているのかな?そうだ今度は夜に来よう。
風呂上りに昭和レトロなお店を冷かして喉湿し…
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想像するだけでたまりません。