「ステキな不思議空間」~~大井町・末広湯
大井町・末広湯。
2022年末にリニューアルオープンしたと聞いてから約1年。
2023年12月にようやく訪湯が叶いました。
実は,この湯は大崎・金春湯の紹介です。
以前,偶々入湯した金春湯で,女将さんの銭湯愛・品川愛を伺うことができました。そのときに,一度廃業した末広湯の再建に金春湯が尽力したことを知ったのです。「ぜひあちらにもいらしてください」と女将さんに言われて,「はい」と応じたのに,なかなか機会がなく,ちょっと「宿題」の気分でいました。
さて大井町駅西口を出ますと,おっといきなりスーパー銭湯の看板が目に飛び込みます。ここはここで,かなりの有名店。
う~~ん末広湯がいったん廃業に追いつめられた一因はここにあるのかも。
線路際の道を南下してしばし,味のある小径の商店街が。
ここをしばしいった右手奥に末広湯がありました。
ビル銭です。
しかし,玄関口が南国リゾートホテルのような不思議空間。
そう,この後,ボクは次々と末広湯の「ステキでビミョ~な不思議ぶり」に次々と驚かされてウキウキしてしまうことになるのです。
まずはオリジナルの暖簾をくぐります。
下足箱のこの白木の感じで館内は統一されていました。
イベントにも力を入れています。
さて,中に入ると
うん?正面にフロントがない。大きな矢印。
現金かそれ以外か支払方法で左右に分かれるのか…でもボクは回数券。左手のフロントが少し奥にあるのがビミョ~。
回数券を受け付けてもらいます。
向かって左手に男湯の表示。でも入口まで通路が延びている。
女湯は?向かって右手奥だろうけれど,パッと見では所在確認できず。
キョロキョロすると挙動不審に思われそうで…やめます。
男湯へ向かう通路がまたビミョ~な曲線を描く。
途中に三角コーナー。なぜここにビミョ~な感じ。
広い脱衣所に到達。
伸び伸びと着替えを済ませ,いざ浴室へ。
あれ?
浴室への入口がせまく,しかも脱衣所から斜めに伸びている。
ほぉビミョ~な感じ。
浴室に入る。うわぁ~
洗い場の構造が不・思・議❣
なんと言えばいいのか。
亀甲型を左右に分割した形。
その内側外側にカランがついている。内側の3面にそれぞれ1つずつ。
向かって右手の外側の3面にそれぞれ2つずつ。
向かって左手の外側の1面に2つ。その背面の壁に2つ。
以上,カランは計16。
浴室全体の向かって左側はサウナゾーン。
サウナチェアが7脚も並ぶ。その奥にサウナ。
全体の右手は湯舟ゾーン。
手前から立ちシャワー,寝風呂,でんき風呂,座風呂,
湯温は42~43℃と熱めですが,
寝風呂と座風呂はパイプ枕がキンキンでいい気持ち。
その奥には広めの湯舟で中央がバイブラ。
この湯舟がまたビミョ~なカーブを描く。
一番奥に岩風呂風の水風呂。キンキンの14℃。これは効く~~。
豊富なお湯は巡り飽きることがない。
そして,この不思議な亀甲型の洗い場。
座ったらどんな気持ちになるのかなぁ…
風呂に入っては休憩を繰り返し,4面すべてを味わう。
内側に座るとビミョ~な個室感があってなかなかいい。
いやぁ,たのしいぞぉ~~。
あっという間の1時間。
ロビーに戻る。不思議空間を見渡すと…
オッ「クラフトビール」と書かれた専用冷蔵庫。
のぞくと何種類ものビールがぎっしり。この品ぞろえはスゴイ。
しかも…かなり値が張ります。中にはロング缶1200円も。
一番安め,でも美味しそうなデザイン缶を選択。
フロントの反対側にカウンターがある。
短い脚を伸ばし,オシャレな高めのイスにまたがる
さて,飲りますか。
う,うんまい
一息つきながら見渡すと,ここはドリンク,食事も充実している。なんなら風呂に入らずにここで寛ぐのもOKなんじゃないでしょうか。
壁やボードにはさまざまなイベント情報が満載。
そして,フロントの女性陣は皆さん,気さくフレンドリーで話しやすい。
「非日常感と温かさ」が両方味わえる,
なんだか本当に「ステキでビミョ~な不思議空間」です。
末広湯さん,ありがとうございます。いいお湯でした。
またお風呂とビールを味わいに行きますね。
そして,大崎・金春湯の女将さん,
ステキな銭湯(ふろ)を紹介してくださってありがとうございました。