遺言ブログ#5 できることを、全力で
皆さん、こんにちは。文学部考古学専修4年の柴田紘佑です。現役のみんなは自主練期間に入ったところですかね。一方で僕は卒論に追われる毎日で、深夜にキャンパスを煌々と照らす光の一つとなり、時には美しい朝焼けを目にしながら帰路に着く、、、そんな日々を過ごしております。こうした乱れた生活をしているからでしょうか、僕も慧と同じく卒論提出まで20日を切ったこの大事な時期に体調を崩してしまいました。彼はクリスマスまでみたいですが、僕はそこからが本番です。年明けまで頑張るぞ!
ところで最近気づいたのですが、文学部ってめっちゃブラック。23時ごろになると経済・法・教育学部棟はすっかり消灯していますが、文学部棟だけはいくつもの研究室に明かりが灯っており、平均10部屋くらい。でも卒論大変な分、授業は楽なんだよなぁ。経済も法も授業大変そうだし教育は、、、採点バイトで忙しそうだし。(一人だけかも)まあどの学部も一長一短ですね。文学部の後輩達には夜景の一部にならないよう、計画性を持って卒論に取り組んでもらいたいです。「計画性」まずはこの教訓を皆さんに伝えておきたいです。(パート2)
さて、前置きはこれくらいにしておいて本編に入りたいと思います。僕も4年間を振り返ってそこから何かメッセージを伝えられたらと思います。これまであまり自分の事を語った記憶が無いので、せっかくならしっかりと「柴田紘佑 4年間の軌跡」を書き残そうと思います。思い出と共に振り返るので少し長くなりますが、興味がある方はお付き合いください。無い方は伝えたいメッセージまで飛んでください。
1年目。
コロナで新入生の入部が遅れ、僕は8月末に初めて練習参加した。ただ、同期の大半はそれまで河川敷で交流を深めていたようで、かなり乗り遅れてしまった。今ではモブ4(5人だけど)という同期内での確固たる地位を築いているが、当時はすでに親交が深まっている中に入ったという事もあり、よくいる体調を崩して入学式を休んでしまい、治った頃にはクラス内でグループができていてクラスに馴染めない、そんなヤツになるのではと心配していた。1年以上のブランクからの真夏の走り込み、スクエアパスでパスを出すたびに舌打ちする怖い先輩(と思ってたら同期でした)、先輩とどんな距離感で話せば良いか分からず参加した新歓も一回と、あまり楽しくない日々を過ごしていた。ただ、自分の中にサッカー部に入らないという選択肢はなかった。僕は中学からサッカーを始めたが、高校サッカーを終えても満足できるようなプレー、結果を出すことができず、もっと上手くなりたい、満足できるレベルまでサッカーを極めたいと思っていたからだ。そのため、1年目はとにかく全てが上手くなりたいと思って練習に取り組んでいた。ただ、公式戦に絡むことはおろか、一度もAチームに入る事はできなかった。同期のほとんどが公式戦に絡んでいた事もあり、このままじゃダメだと思いつつ、具体的な改善策を考えないまま1年目を終えた。
2年目。
Iリーグには絶対に出ると意気込んでいたものの、当初は去年と変わらずとにかく全て上手くなろうと思って練習していた。多少上達し、Iリーグに関わることが増えたが、中々得点できなかった。そこで自己分析をしたところ、自分にはストロングポイントが無く、自信を持ってできるプレーも一つも無いなということに気づき、何かしらの強みを作り出そうと思った。また、このままパス、ドリブル、トラップ、シュート、ターン、キープ等々、サッカーの全要素を上手くなろうとガムシャラに練習したら、上達はしてもIリーグさらには学生リーグで活躍するには圧倒的に時間が足りないと思い、シュートのレベルを高めることに専念し、他の要素は最低限求められるレベルを目指そうと決めた。夏から自主練でシュート練習を始めたが、専念しても思うようには上達しなかった。
新人戦で公式戦初出場を果たした。仙台大戦では普段学生、Iリーグにあまり絡めていない選手で構成されたチームで、全員が一つになり体を張って必死にゴールを守る、不恰好ではあるもののとても熱い試合を繰り広げた。ここで久しく感じていなかった全身全霊をかけて戦うことの楽しさを改めて感じ、来シーズンに向けて一層頑張る事を決意した。
結果的にIリーグ10試合中4試合にベンチ入り、3試合出場し初めてのフル出場も一度経験したが、得点アシスト共に0だった。
3年目。
振り返るとこの年が全盛期だった。昨年から始めたシュート練習が形になり、かなり上手くなったことを実感していた。シュートに関しては他の選手と比べても、勝るとも劣らないレベルに達していたと思う。(自分では)シーズン開幕まで筋トレにも励んだ。今年こそは公式戦で活躍するぞと思っていたところ、学生リーグの初戦に出場するというビッグチャンス到来。観客席には遠隔地から見にきてくださっている先輩方もいらっしゃり、成長した姿を見せたいと珍しく気持ちが入っていた。僕はサッカーでは緊張しないためメンタル面の心配も無く、ラスト20分くらいフレッシュな選手として走り回るだけだと考えながらピッチに入ったが、まあそれはそれはピッチの大きいこと。サッカーコートってこんな大きかったっけと思いつつ相手のバックラインに脳死でプレッシャーをかけに行きことごとくはがされ、僕が出る前に大差がついていたからよかったものの、とにかくひどい出来だった。ここでシュート以外を捨てたツケが回ってきたのである。シュートレベル向上のおかげで学生リーグに出場できたが、そのために捨て去った要素が足を引っ張る、何という皮肉だろうか。それからはプレスの向上に努めたが、こちらもシュートと同じように一朝一夕では上達しなかった。
初戦の失態により学生リーグから遠のく中、Iリーグではスタメンで出場できるようになった。中々得点できなかった中、3戦目での2得点を皮切りに得点を重ね、最終的には12試合中10試合出場、5得点1アシストでシーズンを終えた。途中からIリーグ得点王を狙う中、夏バテを経て後期に失速したため、成長を感じ嬉しい反面悔しさも残った。自分なりの得点の秘訣は以前のブログに書いたのでこちらをご覧ください。(こちら)学生リーグの方はIリーグの活躍もあり何とか絡むことができ、13試合中10試合にベンチ入り、4試合出場し得点アシスト共に0だった。Iリーグと学生リーグのレベルの違いを痛感した。
4年目。
昨年の悔しさを晴らすべく、学生リーグで3得点、Iリーグ得点王を目指し、サッカー人生の集大成として臨んだが、サッカー以外の要素(就活、コロナ、怪我)に成長を阻まれた年だった。かろうじてIリーグの開幕戦には間に合い、得点王になるべく貪欲にゴールを狙っていったが、シュート練習が疎かになっていたせいか思うようには決まらなかった。その後ポツポツと得点し、10試合中7試合出場、3得点2アシストに終わった。学生リーグでは14試合中3試合ベンチ入り、2試合に出場し1得点0アシスト。東日本戦で念願の学生リーグ初得点し、今年は目標に届くと考える中、うまい具合にコロナと怪我が邪魔してきてその度にコンディションを戻すのに精一杯で昨年からさらに成長を遂げることに時間を割けなかった。課題だったプレスについては最低限のレベルにギリギリ達したかなと思う。
というわけで、サッカー人生の集大成として取り組んだ最後の年は不甲斐ない結果に終わってしまった。
さて、ここまで長々と振り返ってきましたが、この事を踏まえて伝えたいことは二つあります。
一つ目は、「必ずチャンスが巡ってくる」ということです。僕の場合は2年のIリーグ初出場や3年の学生リーグ初出場がそれでした。もちろん、課題克服のために努力し、上達していることという前提はありますが、間違いなく全員にチャンスが訪れると僕は思っています。だから、今公式戦に絡めなくて苦しんでいる人には諦めず、腐らずに日々努力して欲しいです。絶対チャンスは来ます。それをものにするかはあなたの日々の取り組み次第です。シーズン中は首脳も中々Bチームの練習を見れないと思います。今年と3年前は顕著だったと感じていますが、首脳が見ていないからといって気を抜いて練習するのは本当にもったいないです。そうしていると、首脳が見てくれる数少ない機会でもアピールできずに逃してしまいます。見られていようがいまいが、変わらず毎日の練習を大切にし、努力を積み重ねてください。
二つ目は、「時間はあるようでない」ということです。大学での4年間は多くの時間があるように見えて、あっという間でした。そのため、抱えている課題を全て学生リーグで通用するレベルになるよう克服するのは不可能だと僕は思います。僕は2年でそれに気づき、シュート一つに専念することにしましたが、他の課題を捨てはせずとも優先順位をつけて練習して欲しいです。自分は何を最も克服しなくてはならず、何が最低限のレベルでいいのか、よく考えて日々努力してください。もし僕のように自分のストロングポイントが分からないと悩んでいたら、ラインください。今シーズンはA.Bを行き来していたので皆さんの強み、弱みは把握しているつもりです。たぶん。
振り返り長かったくせにメッセージは以上です。僕がこの4年間の取り組みで得たものなので、参考にしていただければ幸いです。では最後に締めにかかろうと思います。なんか書いているうちにドバドバ思いが溢れてきたので、この際だから全方面に感謝と応援の気持ちを残したいと思います。行くぞ!
FW陣(4年)へ
それぞれ大変な事あってなんか増えたり減ったりしたけど、切磋琢磨して互いに高め合える良きライバルでした。あなた達がいたから負けないぞと思って頑張ってこられました。ありがとう!
FW陣(後輩)へ
才能あふれる人ばかりで羨ましい限りです。みんなそれぞれ特徴があるので今後の活躍に期待しています。今年嫌というほど感じたと思うけど、点が取れないと勝てません。バンバン点とってチームを勝たせてください。君たちならできる。頑張れ!
GK陣(特に茂野さん、大上、れいき)へ
自主練でシュート練習に付き合ってくれて本当にありがとうございました。時には無理に引き止めて付き合わせちゃってごめんなさい。キー練になっていれば幸いです。東北大の最後の壁として全力で守ってください。頑張れ!
スポンサー班へ
まだ広報から発表が無いようなので何がとは明言しませんが、本当におめでとう!心配な部分がありましたが全然大丈夫そうだね。僕は正直去年で燃え尽きてしまって今年の活動に携われませんでしたが、今後の活動に期待しています。頑張って!
後輩へ
これまでありがとうございました。雰囲気のゆるさに繋がってしまったかもしれないけど、君たちのおかげで本当に楽しく毎日サッカーすることができました。引退スピーチでも話しましたが、今年苦しんでいた人が来年活躍していると本当に嬉しいです。日々の努力を大切に、頑張ってください!今後の活躍に大いに期待しています。
最後に同期へ
いつでもサッカーに熱く真剣な最高の仲間でした。本当は一人一人に向けて書きたいけど梅本の二番煎じなのでやめておきます。みんながいたからこれまで頑張ってこれました。本当に楽しかった。ありがとう!!!これからも集まりましょう。僕にそんな力はないので、ぶっちー、よろしく。
そして最後の最後に両親へ
いくら来やすいとはいえ、毎週末往復6時間かけて試合を見に来てくれてありがとう。二人の間に生まれてきて本当に幸せです。小さい頃からサッカーさせてあげられれば良かったと言うけど、僕はあの時習い事を続けた選択を後悔していません。だからこそこの最高なサッカー人生を送ることができました。どうやら仙台を気に入ったようで、もうあまり時間はないけど、これからたくさんのところに行きましょう。基本、予定無いんで。
ついでにお姉ちゃんもいっときますか。忙しい中最後の試合を見に来てくれてありがとう。僕の気持ち溢れるプレーは伝わらなかったようですが、一応あれが今のところ弟の本気MAXです。なんか世界を股にかけて忙しなく飛び回っているようで、体を壊さないか心配です。体に気をつけてください。これからも人生の先輩としてお世話になります。よろしくね。
はい、こんなところで僕の遺言ブログは終わりです。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。文学部らしく文章量で攻めました。改めて振り返ってみると、自分が考えていた以上にみんなのことが好きだったようです。最高の時間をありがとう!
では、さようなら!
またいつか会いましょう!!!
文学部考古学専修 4年 柴田紘佑