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遺言ブログ#12 EnjoyFootballに思うこと。
Enjoy Footballはこの東北大学学友会蹴球部の理念です。まずは自分達がサッカーを楽しむ、とても大事なことだと思います。では、サッカーの楽しさはどうすれば感じられるでしょうか。ボールを蹴ること自体が楽しいのはサッカーをやってきた人なら百も承知でしょう。もし、サッカーの楽しさがそれだけなのだとしたら、その楽しさはサッカーEnjoy勢であるサークルとかでも感じられるはずです。というわけで、真のサッカーの楽しさ、学友会でしか感じられない楽しさは他のところにあるのではないだろうか。
ついこの前、現北海道日本ハムファイターズの監督である、BIG BOSS(新庄剛志監督)のインタビュー記事をふと目にした。尚、野球はそんなに知らないし、北海道出身ではあるが特にファイターズを応援している訳でもない。その中で次のような言葉を見つけた。
「野球の本当の楽しさを分かってない。野球は苦労することが楽しい。」
(自分の記憶にとどめておいただけなので、一字一句合っているかは分かりません。)
サッカーに置き換えて考えてみて、すごく共感した。これまでサッカーをやってきた人は、きつすぎてもう二度とあの頃には戻りたくないというように感じることがある人が多いのではないでしょうか。でも、それと同時にその頃のサッカーは今思うと楽しかったなと思えませんか。自分にとってそれは中学時代かも知れません。練習はきついし、コーチの要求も高い。チームメイトと喧嘩もよくしていました。たくさん苦労しました。もう戻らなくていい気がします。でもめちゃめちゃ楽しかったなと、最高だったなと今は思えます。
少し脱線したようにも思いますが、何が言いたいかというと、“苦労を楽しむ”ということ。“苦労した先に本当のサッカーの楽しさがある“ということ。
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そして、この苦労は一人で楽しむものじゃない。ということも付け加えておきたいです。悔しいことやつらいことはサッカーをやっていればいくらでもあるはずです。でも、そんなときは周りをみれば、仲間がたくさんいます。きついフィジカルトレーニングも練習の中であれば周りで声を掛け合って乗り越えられるでしょう。そしてもっとお互いに要求し、お互いの熱をぶつけあうべきだと思います。いいプレーにはたくさん褒めればいいけど、悪いプレーには檄を飛ばす。悔しい思いやたくさんの苦労をするはずです。その悔しさや苦労を忘れずに、お互いが自分のものにできたら、現在を越えていける。そしてそれを乗り越えた先には計り知れない程の楽しさが待っていると思うのです。
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ここで少しこのチームについて。本当にインカレにいけるだけの、仙台大に勝てるだけの苦労ができているか、ということです。自分は1,2年生だった頃に比べてきついランメニューや要求し合うことが減ったと感じています。自分が1,2年生だった頃、AB関係なく、ミーティングで戦術について話し合う環境があったり、先輩達は試合中に喧嘩していたりと要求する場面が多くあったように思います。また、自分の悪いプレーに対しては檄を入れてくれました。正直、うるさいなぁと思っていたけど、そう言われることが悔しかったし、絶対もっと巧くなると思って、苦労を楽しめていました。喧嘩しろとまでは言わないにしても、もっとお互いで要求しあうこと、試行錯誤しあうことは指導者のいない東北大学蹴球部にとって、上に行くには必要なことだと思います。
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さて、あと少しで終わります。何度も言いますが、苦労を楽しむこと、その苦労は一人で楽しむものじゃないということです。
この楽しさはきっと学友会蹴球部でしか感じられないものです。サッカーに対して熱い思いをもった人が集まる集団だからこそできることだと思います。
Enjoy Footballは自分がここに入った時にはもうありました。この理念をつくった先輩の意図は正確に理解できていない気がします。でも自分の中ではEnjoy Footballというのは苦労してサッカーをすることだと思っています。
もっと厳しい環境で素敵な仲間たちと本当にインカレにいけるだけの苦労をして、本当のサッカーの楽しさを感じて欲しいということを後輩へのメッセージとして残しておきます。
自分のブログはこの辺でおしまいです。短かったかも知れませんが、言いたいことはこの2000字くらいに詰め込んだので、伝わっていれば嬉しく思います。
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さて最後に。
色々書いて来ましたが東北大学学友会蹴球部で4年間サッカーできたことは本当に良かったと思っているし、サッカーのおかげで自分の大学生活は充実していたと思います。サッカーに対して熱い思いをもっていて、どこか尖っていて、それでいて優しい同期の皆に出会えたことも本当に良かったです。東北大学学友会蹴球部に関わる全ての人に感謝します。
そして両親。サッカーに出会わせてくれた父と、いつもサポートしてくれた母には本当に感謝したいと思います。ありがとう。
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それではまたいつか。ばぁ~い!
2021.12.24 東北大学学友会蹴球部4年 髙松 脩