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遺言ブログ #2 考える葦

 こんにちは!理学部宇宙地球物理学科4年の小泉海翔です。いやー、早いもので引退から2週間ほど経ちました。生活面では洗濯の回数が減ったこと、身体面ではシンプルに太ったことが変化でしょうか。あと、部屋に人工芝のチップや芝がなくなったのが嬉しいですね。最近はポケモンやり始めて忙しいーと思っていたら、ワールドカップが始まり1日があっという間に過ぎていきます。研究&ポケモン&ワールドカップで、もうキャパオーバー、情けないです。まあ、暇でゴロゴロするよりはずっといいことだと思うのでよしとしましょう。ワールドカップについて、どこが優勝すると思いますか?twitter見ていると、ブラジルやアルゼンチンが大人気ですけど、自分の予想はフランスの連覇!正解だったら誰かおごってください。

はい、ここからは真面目にいきたいと思います。誰か一人にでも刺さると嬉しいです。代替わりミーティングで軽く話した「どのように考えてサッカーしたか」に触れながら大学サッカー生活を振り返りたいと思います。最近、遠藤くんから借りたラノベを読んでいるので、文章力が磨かれていることに期待です。


1年生〜競争は自分を進化させてくれる〜

 大学生活が始まった。新歓期間は様々な部活やサークルに顔を出したが、最終的にはサッカー部に入部した。高校の頃の先輩がいるから、食事を奢ってくれたからなど理由はいろいろあるが、やっぱりサッカーが好きというのが1番大きかった。

 そうして入部したサッカー部。ほぼ毎日練習があったり、主管でわざわざ松島に行ったりと忙しかったが、それ以上に自由にボールを蹴れるのは楽しかった。また、大学までサッカーをやるということで周りには上手い人たちがたくさんいて、そのようなレベルの高い環境でサッカーすることがとても新鮮だった。このときは特に何かを考えてやることはなかった。今になって思うと、とても無駄な時間だなと思うが、当時は大学サッカーの強度に慣れるのにいっぱいいっぱいだった。結局、授業入れまくったり、プチ留学したり、(首脳のLINE無視したりで)1年生の頃は公式戦に出られなかった。
そんなこんなであっという間に代替わりを迎えた。今までのサッカー生活的に試合に出るのが当たり前だったのでやっぱり試合に出たいと思った。また、WBという人に使われるポジションは性格に合わないなと感じた(これが中盤をやろうと思ったきっかけ)。ただ、何もなく終わったわけではなく、帰省したときに「なんか上手くなったな」と言われ、知らず知らずのうちに成長しているんだなとも驚いた。

2年生〜考えることは、才能のない人間の最大の武器である〜

 紅白戦や練習試合で中盤をやり始めることが多くなった。この頃は、上の学年にうまい人たちがたくさんいたので、ある程度その人たちを参考にしながら、自分はその人たちにない武器を作ろうと考えていた。そんなこんなで試行錯誤していたが、とまどったのが360度どこからでも相手が来ることだった。今までサイドのポジションをやってきたので、そのような状況に慣れていなくて、とにかくボールをもらう前にできる限り周囲を把握しようと頑張った。また、今までは感覚的にプレーしてきたが、この頃は、試合中に自分が選択したプレーに全部意味を込めようと意識した。なぜその位置なのか、ボールを持ったらなぜそのプレーを選択したのかを自問自答してもし人に聞かれても、言語化できるようにした。

 そうして迎えた関東遠征。1日2試合ある日もあるハードスケジュールだったが、自分が試したいことをやってみる絶好の機会となった。トラップを動かしたり、なるべく前につけたりはできたが、もらいたくないところでもらってボールを失うなど課題も明らかになった。やっぱりいくら練習しても、試合の距離感だと変わるし、自分以外の10人のメンツでもやることは変わる。実戦で試行錯誤することは改めて重要だなと感じた。また、関東遠征を経て自分のプレースタイルを決めた。それは、得点につながるプレーをするということだ。その理由は、この時の部員にそういう選手が少ないことや「サッカーの醍醐味ってやっぱり得点でしょ」っていう自分の考えからだ。また、もともとポジショニングやキック精度に自信があり、その自分の長所が生きやすいと思ったからだ。

 関東遠征も終わり、いよいよリーグ戦開幕という時にコロナで部活停止になった。こうして生じた大量の時間。無駄にするのも嫌だなと思ったので、この期間はひたすらサッカーの試合を見た。もともとサッカーを見るのは大好きだったので、深夜にお菓子を片手に4試合くらいぶっ通しで見て、見事に昼夜逆転した。ただ、ぼーっと見るのではなく、中盤の選手(モドリッチやデブライネなど)のポジションやボールの動かし方、守備のはめ方など試合ごとに目的を持って観戦した。究極的には、デブライネを見続けて1試合終えることなどあった。ポジショニングを勉強するのに、選手1人に注目するのはかなりおすすめ。

 やっとコロナが明けて、リーグ戦開幕。ここら辺からほぼトップ下固定になった。学生リーグはベンチで見届けて、翌日Iリーグに出るというルーティンを繰り返した。毎週試合があることがとても楽しかったし、その中でトライアンドエラーを繰り返し、トップ下でのプレーに慣れていった。試合中はとにかく自分のことで精一杯だったが、コロナ期間にポジショニングを意識しまくったせいかそれなりにいい感じでボールを受けて前向いてというシーンが増えていった(1m違うだけでほんとに変わるから、数歩単位で意識した)。自分が出た試合はほぼ得点があったし個人的に感触はそれなりに良かった。けれど、学生リーグは交代でちょっと出場して何もできずに終わったり、Iリーグは大量失点で負けたりと結果はついてこなかった。ポジションを変えてそれなりの手応えは感じたが、もっと改善しなければと感じた1年だった。

3年生〜考えて、考えて考えて…するとな、いろんなことがいずれ考えなくてもできるようになる。そうしたら、ようやく自分のものになる〜

 この年は、2年の時と同じようにコロナで部活停止になった。コロナ期間にやったことは2年生の時と同じように試合を見まくった。どこでボールを受けて、どこにボールを送り込んだら得点につながるだろうということにフォーカスした(特にシティの試合見て、こうしたら得点入りやすいなみたいなことを学んだ)。

 そうして、リーグ戦開幕。この年、リーグ戦は全部消化するとのことで、10・11月は基本的に毎週試合があり、なんなら日・水・土に試合というプレミア並みの過密日程だった。ただ、試合が1番好きな自分にとっては最高な2ヶ月間だった。

 2年生の頃は自分にベクトルを向けてサッカーに取り組んだが、3年生になってからは周りに自分の考えを伝えることを意識した。というのも、サッカーはチームスポーツであり、また自分が個の力がある選手でないので、自分の目的である「得点のつながるプレー」をするには味方のサポートが不可欠だからだ。特にいい状況でボールをもらってその後の出しどころを確保するため、DFにはパスのタイミングや角度、ボランチやFWにはポジショニングの要求をした(田邊に指示しているときに、いきなりパスきてトラップミスするとかもあったけど笑)。もちろん他の人も色々考えがありぶつかることもあった。だが、他人の考え方を知って、違いを擦り合わせたり、自分の考えを修正したりして、どんどん連携を深めていけた。また、個人的には体の向きや当て方、ボールを受ける足を意識して、相手とフィジカル勝負にならないようにした。この頃には、相手のフォーメーションとの組み合わせや相手ボランチのタイプ(真ん中から動くか、動かないか)などがわかると、そんなに考えなくても空くスペースがわかり、適切なポジションが取れてきた(はず)。

 こんな感じで、2ヶ月間の試合が進んでいった。首脳がターンオーバーを用いたことで何試合か学生リーグでもスタメンで出場して、下位相手には自分のやりたいことがそれなりにできた。ただ、上位相手にはほとんど何もできずに終わった。Iリーグも大量失点で負けることがたくさんあった。攻撃では色々自由にやっていた分、もっと守備についても後ろに任せず自分中心にやれば良かった。良かったことは、結構多くのアシストを残したことである。セットプレーのキッカーのやるようになり、右足のキックという自分の長所が活かせられるようになったのがデカかった。

4年生〜継続していく力だけではダメで、変化させていくことが必要〜

いよいよ最終学年になった。今年は「得点につながるプレー」を意識しつつも、ゲーム展開に応じて無理に縦パスをつけるようにはせず、落ち着かせるプレーをするように意識した。また、2年では個人、3年では周囲に要求したので、最上級生となった4年ではチーム全体にポジショニングをはじめとしたサッカーI Qを意識してもらおうと思った。その一環として、その週のおすすめの試合とかもLINEで伝えた。

 リーグ戦が開幕した。今年は2、3年の頃とは違い5月に始まった。今年は何試合かスタメンで出場した。だが、自分の思うようにプレーできなかった。周りからは緊張しているとかいろいろ言われたが、自分がやりやすい距離感でできなかったのが大きいと思う(学生リーグのメンバーや展開に慣れていなかったから)。結局は学生リーグのスタメンを活かせなかったので、それはもったいなかった。代替わりミーティングでも誰か言っていたが(駿or新海?)、チャンスを掴み取ることがめっちゃ重要だと思う。
今年を全体的に振り返ると、1番成長の小さかった1年だった。やっぱり、これまでと比べて新たにできるようになったことがなかったからだと思う。今年は状況に応じてテンポを操る以外にも、ボールが動いている間も首を振って状況を把握する、ボールを持っている時の手の使い方の2つを意識していた。ただ、2つともとても難しく、1年で結果に現れることはなかった。ただ、駿とかパス出された後も首を振っているし、プロを見ると小さい選手も腕をうまく使ってキープしているので、できればとてもプラスになったと思う。また、今年は怪我しないように練習で抑えすぎたのも良くなかった。練習から100%でがんばりましょう!

 結果を見ると、得点数は去年より増えたが、アシストが減った。得点が少ないことはいじられていたので、学生リーグで3点決めて見返せて良かった。アシストについては数字には残らないがいいラストパスは送れていたと思うので、ポジティブに捉えたい(FW決めてくれ)。純粋にボールを蹴ることを1番楽しめた1年だった。


 はい、ここまで4年間を振り返ってみました。思いつくままにつらつらと書き連ねたので、まとまりのない文章になってしまったかもしれません。けど、色々と思い出すことができて面白かったです。ただ、まとめとしては
1.     自分なりに考えてサッカーに取り組む(自分は長所を伸ばした)
2.     その考えを周囲に伝え、相互理解し洗練させる
これが、後輩へのアドバイスとなります。

最後になりますが、これまで支えてくれた両親に感謝したいです。ありがとうございます。
また、小・中・高・大学とサッカーを通していろいろな出会いがありました。いろいろな人と会うことができて楽しかったです。特に、同期はいろんなキャラがいて最高です。ありがとう!これからもよろしく!

理学部 宇宙地球物理学科4年 小泉 海翔

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