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遺言ブログ#12 自主練のすゝめ

お久しぶりです。梅本圭汰です。
いよいよ遺言ブログの自分の番が回ってきて、これを書いたら本当に引退かと思うと、寂しく虚無感に襲われますが、4年間の大学サッカーの最後をしっかり締めくくるべく、誠心誠意ブログを書こうと思うので最後まで読んでいただけたら幸いです。

4年間を振り返って

1年目
入部を決めたきっかけは、はっきりとは覚えていないが、蹴球部の目標だった全国大会出場に強く惹かれた覚えがある。俺は、中学高校では、はっきり言って勉強優先サッカーは2の次3の次というスタンスだったし、チームとしてもそうだったので、サッカーで全国を目指すという高校の頃には考えられなかったようなでかい目標に、憧れを持った。また高校3年の時、後輩にポジションを取られてそこからモチベーションもプレーも悪化し、引退試合まで1分も出場できずに終わったという消化不良があったので、それも尾を引いてもう一度頑張りたいという思いになった。
入部して直後の紅白戦で、たまたまいいプレーができたため、富士大との練習試合に呼んでもらったが、自分のプレーに自信なかった俺はガチガチに緊張して、空回りした結果、相手FWにぶち抜かれるわ、空振りするわで散々な結果だった。そこで1度は悔しいって気持ちになったが、そんな悔しい気持ちも2,3日すると忘れて、練習にただ行って終わったら飯行ってマックでだべって寝るにみたいなそんな生活をしていた。その後も練習試合で負けた直後は悔しいとかうまくなりたいと思うのだけど、寝てちょっと時間たつとそんな気持ち忘れて、なにか生活とかサッカーに対する姿勢を変えるとかはできなかった。今思うと馬鹿みたいだけど本当にそんな感じで1年が終わってしまった。
結果は1年目学生リーグIリーグ共に出場なし。公式戦出場できなかった同期は俺とあと1人か2人居たかどうかだった。

1年目オフシーズン~2年目
12月ごろにシーズンが終わってオフになったわけだが、このオフシーズンが自分にとっての転換点だった。正月の帰省から仙台に戻って、さすがに2年目は試合に出たい、現状を変えたいって思ったので、正月明けてすぐに自主練しにグラウンドにボール蹴りに行った。そしたら雪のグラウンドで公成(同期で1番のサッカー馬鹿)が1人でボール蹴っていてそこからオフシーズンとコロナ休止期間を合わせて3ヶ月ほど毎日一緒にボール蹴ることを誘われた。この期間、同期や先輩はほぼ何もしていなかったし、芝のグラウンドはコロナの影響で使えず土でやっていたので、始めの頃は休みたいと思った日もあったが、ここでずる休みしたらダサいなと思ったし(断ると奴は不機嫌になるので)意地と根性で休まず自主練しに行っていた。最初は連れられてやっていた部分が大きかったが、毎日やっている内うちに、ちょっとだけどうまくなっているのが分かって楽しかったし、みんなが休んでいるときこそ差を縮めるチャンスだと思えるようになって進んで自主練するようになっていた。
そこからはサッカー漬けの日々に自らを追い込んでいった。誰よりも自主練している事を俺のストロングポイントにしようと決めてオフシーズンとコロナ休止期間が明けても、毎日2部連は当たり前で、週5で3部練4部練を行っていた。午前河川敷で走って午後青葉山でラダーとチューブとロングキック蹴って、夕方からチームの全体連やってそのあとジム行くか夜のキャンパスで壁当てするかみたいな。ほんとに狂っていたと思う。(笑)練習後の飯も同期は集まって外食していたが、家でもっと栄養あるものを取って差をつけようと思って自炊していた。何もしていない時間を作るのが嫌で何かしらサッカーに関わることをしていた。
その結果Iリーグには全試合フル出場して後期の学生リーグにベンチ入りするまで序列を上げることができた。ただ自分としては学生リーグに出るつもりだったし、成長は感じられたが悔しさのあるシーズンだった。来シーズンは学生リーグに出て仙台大倒そうと意気込んでいた。
またこの年引退する四年生のスピーチで、もっと頑張ればよかった。後悔している。みたいなことを言っている先輩が居て、そう思うならなんで頑張らなかったのだろうと素直に思った記憶がある。ひどいと思うかもしれないがそれくらいこの年は自分のことを追い込めている自信があった。

自主練の様子

3年目
今年こそは学生リーグで飛躍すると意気込んでいたが、2年目のハードトレーニングのしすぎからか、グロインペイン症候群になって、この1年はすべて離脱してしまった。
だからあんま書くことないけど、分析班副班長に立候補して学生リーグの分析と戦術を考えていた。チームの試合はスプライザで2,3回は観ていたし、A,B両方に帯同して試合を分析してハーフタイムに戦術提案をするってことをしていた。1年間学生リーグIリーグの試合外から観ることができて、こういう状況はこういうプレーをするべきかなというおおまかな型(経験値みたいな)ものが備わったと思う。しかしそれと同時に、自分がうまくなった気になっていたし、自分のプレーに対する理想が上がっていたと思う(これは引退してから気づいた)。
この年は同期の活躍が多くあって嬉しかったし、もちろん来年ポジション争い大変だなとは思ったけど来年こそは学生リーグにでる、その先で仙台大倒すって意気込んでいた。

3年目オフシーズンから4年目
怪我も治し今年こそは自分が飛躍する番にしようと思っていた。オフシーズンには宮本と加地と朝練したり、フィジカル強化したくて坂道ダッシュ、筋トレ、階段ダッシュ、評定の陸上トラックで走ったりしていた。基本的に毎日筋肉痛だった。

走っていた坂


でも現実はそんなにあまくなかった。前期は、チャンスはほとんど回ってこなかったし、回ってきてもそんないいプレーはできていなかった。結果Iリーグで全試合を過ごした。消極的で気持ちの入っていないプレーが多かったように感じる。そんな中でも練習中盛り上げてくれる2年が居たり、増渕とか山村とか一緒にプレーしていた4年のおかげもあったりで、なんとか腐らずやってこれた。このときもフィジカル強化の自主練は続けた。
前期リーグと後期リーグの間、院試があったけど自分は院試休みとらずに部活を続けることを選んだ。やっぱりこのまま終わりたくなかったし後期に1試合でもいいから学生リーグに出場できれば状況は変えられるとそういう思いでやっていた。なんで俺が学生リーグで使ってもらえないんだじゃなくて、学生リーグの相手とやり合うにはどうしたらいいかという心持ちに変わっていったと思う。夏休みあたりになってからは、フィジカル強化の甲斐もあってか、暑い中でもほかの選手よりハードワークできるようになっていた。自分のコンディションもかなり良くなり、また同じポジションの選手の怪我なんかの運も重なり、後期リーグは開幕から引退試合までの6試合、学生リーグにフルで出続ける事ができた。この6試合がやっぱり今までより段違いで楽しかった。全然勝てなかったけどそれでも楽しかった。

後期開幕戦

後輩達へ


とにかく努力してほしい。俺みたいに今学生リーグに出場できていない人は、特に努力する必要がある。俺の考えでは、週5回の全体練習の間に、俺らヘボが100%で取り組んで10個得るものがあるとしても、うまい奴らは普通にこなすだけで15とか20個得ていると思うから、それだけでは差は縮まらない、全体練習だけで序列をひっくり返そうとしても無理だと思う。だから楽をしようとせず、そのほかの時間削って自主練してほしい。俺ら東北大生は、勉強面では人より努力しなければ模試でいい順位をとれるわけがないって分かっているのに、サッカーになるとどうして他人以上に努力することを怠ってしまって居ると思う。
今乗り気じゃなくても、5日間自主練を続ければ、5日後にはこの練習したらもっとうまくなれるんじゃないか、あいつよりうまくなりたい、もっと結果残したい、もっと自分鍛えたいって思えるはず。みんな学友会に入ったからにはサッカー本気で取り組みたいと思っていると思うし、現状試合に負けた後とか試合に出られなかったときとか練習でくそなプレーしたときとかには悔しい思いを感じることはきっとあるはず。そのときに、スマホみたり寝たりして紛らわすのではなくて、周りに自虐ネタにしてごまかすんじゃなくて、逃げずに向き合って思いっきり落ち込んでそれをバネに努力してほしい。きっとやり続けてれば楽しくなってくるし絶対結果はついてくるから。
俺のこのブログ読んだからってこれから気持ち切り替えて努力続けられるやつなんて一握りだと思うけど、その一握りになれたらきっと現状を変えられると思う。頑張れ。
ゆくゆくその意識を持つ部員が増えればそこで始めて全国が見えてくると思う。全国に行くチームとの違いはここにあると思う。

テクニカルスタッフの3人へ


俺が班長になってからスタッフを募集して紺、御所窪、米倉の3人入ってくれて一緒に活動できて本当に良かった。プレーヤーがうまくなるのももちろんだけど君たち3人の活躍はチームが強くなっていくのにおいて必須だと思うから今後3人で力を合わせて頑張っていってほしい。テクニカルスタッフがチームにとって不可欠の存在になることを期待しています。頑張れ。

同期のみんなへ


一緒にサッカーできて本当に最高の仲間だった。それぞれが自分にベクトル向けて頑張れるし、時に仲間のことも気遣える最高の同期だったと思っている。またみんなでサッカーしたいし卒業しても集まろうね。自分が結婚する時は、式に同期全員呼ぶつもりなので必ず出席するように。お疲れ様。

学科の友達へ


俺の出る試合全部見に来てくれるやつとか、毎週試合前日の温泉付き合ってくれたやつとか、会うたびに試合出ろよ、頑張れよって言ってくれるやつとか、本当に愛されているなって感じたしみんなのおかげでここまで頑張れた。おまえらが居なかったら院試も受かってないし(笑)ありがとう。



最後に
自分はプレーヤーとしては蹴球部を引退するけど、今後ずっと蹴球部のサポーターでいるので、部員にはアツく自分の感情をむき出しで頑張ってほしい。応援しています。

東北大学工学部電気情報物理工学科 梅本圭汰

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